はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨マイニング企業への投資相次ぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手資産運用会社が仮想通貨マイニング企業に投資

米国の大手資産運用会社が次々に、暗号資産(仮想通貨)マイニングの株式に投資している。特にナスダック上場企業Riotブロックチェーンへの投資が目立つ。また、各社ともに仮想通貨・ブロックチェーン分野に注力を始めているところだ。

今年上半期の米国証券取引委員会への提出書類によると、大手オンライン証券会社チャールズ・シュワブは 、22,977株のRiot株を52,000ドル(約550万円)で購入した。

チャールズ・シュワブの他にも、世界最大級の資産運用企業バンガード傘下のファンド(Vanguard IndexFundとVanguardValley Forge Index Fund)が約212万ドル(約2.2億円)相当のRiot株に投資している。

さらに、老舗金融サービスのフィデリティ社が保有する2つのファンドも23万ドル(2400万円)相当のRiot株を購入。フィデリティ社はマイニング企業HIVEブロックチェーンの株式にも約100万ドル相当投資を行った。

Riotブロックチェーンの近況

他の仮想通貨マイニング企業の株式と同様に、Riotも変動が激しく、3月以降、株価は0.7ドルから8月には一時4.25ドルまで上昇した。

Riotの決算報告によると20年6月30日までの6か月間で、仮想通貨のマイニング収益は、2019年の同期間の380万ドルから430万ドル(約4.6億円)に増加。採掘マージンも20.5%から33.5%に増やしている。

また、販売管理費の削減などにも注力しており、ニューヨーク州で豊富な水力・風力発電を活用し、仮想通貨データセンターを運営している企業コインミントの施設を利用したマイニングに移行している。BTC採掘の直接コスト大幅削減と、採掘稼働時間の大幅増加を狙った形だ。

関連:株価高騰の米上場仮想通貨マイニング企業Riot、2Qの財務報告を発表

一方、ハイブ(Hive)ブロックチェーン・テクノロジーは、カナダ、スウェーデン、アイスランドで仮想通貨マイニング施設を所有・運営しており、主にビットコインとイーサリアムを採掘している企業である。

仮想通貨・ブロックチェーン分野に進出

先に挙げた大手資産運用会社三社は、マイニング企業に投資する他にも、仮想通貨やブロックチェーン分野に積極的に携わっている。

バンガードは今年6月、資産担保証券(ABS)の発行をデジタル化するブロックチェーン・パイロットプログラムの第一段階を完了したと発表。スタートアップ企業シンビオント(Symbiont)と共同での取り組みだ。

資産運用サービス大手のBNYメロンやグローバル金融機関Citi、米信託銀行State Street、ABS発行大手との連携を通して、ブロックチェーン上でABS決済の全ライフサイクルをモデル化することに成功したという。

関連:資産運用世界大手バンガード、ブロックチェーンで資産担保証券の試運用を完了

またフィデリティは、今年8月末にビットコイン(BTC)のファンドを提供するための申請書類を、米国証券取引委員会に提出したことが報道されている。

集団投資スキームで運用され、参加に必要な最低投資額は10万ドル(約1060万円)になっており、機関投資家や適格投資家を対象にするファンドとみられる。

フィデリティは2018年時点で「Fidelity Digital Asset Services」を設立、昨年11月にはニューヨーク州金融サービス当局(NYDFS)より、仮想通貨の取引や保管サービスを提供する信託有限会社として認可を受けるなど、仮想通貨分野に積極的な動きを示す企業だ。

関連:米金融大手フィデリティ、ビットコインファンドを提供か

チャールズ・シュワブは、イーサリアムのアプリケーション開発環境を提供するスタートアップ、Alchemy(アルケミー)にも投資している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:05
著名投資家ダリオ、FRBの量的緩和再開はバブル加速への引き金 更なるインフレリスクを警告
ブリッジウォーター創設者レイ・ダリオ氏が、FRBの量的緩和再開は従来と異なり「バブルへの刺激」になると警告している。現在の状況下でのQE拡大は、実質金利の低下や株価収益率の上昇につながり、テック/AI/グロース株や、金などの価格を押し上げる可能性がある。
13:35
ビットワイズ、ドージコインETFの20日以内上場を目指す動き=ETF専門家
ビットワイズがドージコインETFで「8(a)手続き」を採用。ブルームバーグアナリストによると、11月6日の予備目論見書提出から20日後の11月26日頃に自動承認される可能性。SECの介入がなければ上場実現へ。
13:10
サークルとコインベース、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」施行で重要な提言
サークル社とコインベースが米財務省にジーニアス法施行に関する提言を提出した。ステーブルコインの公平な競争条件の確保や利回りをめぐる過剰規制の回避などを求めている。
13:01
日本3メガバンク共同でステーブルコイン発行へ、金融庁が「FinTech実証実験ハブ・決済高度化プロジェクト」を支援 
金融庁が決済分野に特化したプロジェクトを新設し、みずほ・三菱UFJ・三井住友の3メガバンクによる共同ステーブルコイン発行を初の支援案件として承認した。信託型の枠組みで100万円の送金上限が撤廃され、円建てに加え米ドル建ても視野に。片山財務相も支援を表明し、国を挙げた金融イノベーション推進が本格始動する。
11:41
仮想通貨市場の投資家心理は最低水準、10万ドル節目の攻防続く
ビットコインが6月以来初めて10万ドルを割り込み、10月高値から20%超の急落。長期保有者による416億ドルの大量売却と、ETFからの9億ドル流出で市場は動揺している。個人投資家のセンチメントは過去最悪レベルに落ち込む一方、Bitwise幹部は機関投資家の投資意欲は旺盛で、年末の最高値更新もあり得ると指摘した。
11:05
テザー、新たな提携でトークン化証券市場を加速
ステーブルコイン大手テザーが資産運用会社クレインシェアーズ、ビットフィネックス・セキュリティーズと戦略提携。トークン化証券市場は2030年に約1500兆円規模へ急拡大の見込み。
10:50
時価総額トップ100の仮想通貨の内の72銘柄、最高値から50%超下落
ギャラクシーのリサーチ部門は、時価総額トップ100の仮想通貨の内72銘柄の価格が過去最高値から50%以上下落していると報告。今後の相場の見通しに注目が集まっている。
10:25
「ビットコイン市場は脆弱な均衡状態に」Glassnodeが鍵となる価格水準を分析
Glassnodeが最新市場分析を発表。仮想通貨ビットコインは軽度の弱気相場にあると指摘した。ビットコインの持続的な回復あるいは下落に必要な水準を分析している。
10:05
JPモルガンのダイモンCEOがステーブルコイン事業参入を表明、他行との共同構築も検討
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがステーブルコインの将来は不透明としながらも事業参入を表明した。他の銀行との共同構築も検討している。
08:35
アイルランド中銀がコインベース欧州法人に約36億円の罰金、3000万件超の取引監視を怠ったと指摘
アイルランド中央銀行がコインベース欧州法人にマネーロンダリング対策違反で約38億円の罰金を科した。取引監視システムの設定ミスで総額31兆円相当の取引が未監視だった。
07:45
年間10兆ドル超のステーブルコイン取引を扱う7団体、決済標準化コンソーシアムを設立
ファイアブロックスやソラナ財団など7団体がブロックチェーン・ペイメンツ・コンソーシアムを設立した。クロスチェーンのステーブルコイン取引を標準化し、従来の決済と同様の利便性を図る。
07:05
SBIデジタルマーケット、チェーンリンクと提携
SBIデジタルマーケットは、チェーンリンクと戦略的パートナーシップを締結。これからチェーンリンクの技術を活用して、TradFiとDeFiの橋渡しをすると説明している。
06:45
グーグル・ファイナンスが予測市場データなどを統合、金融情報機能を大幅強化
グーグルが金融情報検索にカルシとポリマーケットのデータを統合し、将来の市場イベントに関する質問に回答できるようになった。
06:25
トム・リーのビットマインが210億円相当のイーサリアムを追加購入、2600億円の含み損抱えるも買い増し継続
ビットマインが6日にも約1.4億ドル相当のイーサリアムを追加購入。17億ドルの含み損を抱えながらも下落局面での買い増しを継続。
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧