はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

急回復のビットコイン、投資家の買い意欲衰えず 好材料を背景に「個別銘柄」の物色も旺盛

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イベントを無事通過

18日の金融市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)でネガティブな材料が出なかったことで、緊張していた市場に安堵をもたらした。

米ニューヨーク株式市場が一段高の3万3000ドル台で過去最高値更新となったほか、日経平均株価も大幅上昇で3万円台を回復するなど、緩和バブル継続を確認。買い戻し優勢となった。

米連邦準備理事会(FRB)は政策金利見通しについて、「2023年末までゼロ金利政策を維持する」と改めて明言した。米経済回復の兆しに伴い、急速に膨らみ始めていた金融引き締め(テーパリング)懸念の一掃に努めた。

コロナ禍で甚大な被害を被る金融・経済の立て直しプロセスのターニングポイントで、バイデン政権による200兆円規模の「追加経済政策」効果を冷やし込み、志半ばで水泡に帰すわけにはいかないとの思惑が働いたものと思われる。

一方、無制限の量的緩和(QE4)は、新型コロナ感染拡大に伴う数十年に一度の国難における最終手段である。大規模金融緩和は諸刃の剣であり、将来的に巨額の債務がのし掛かることになるため、遅かれ早かれソフトランディングするための「出口戦略」を探る必要がある。

市場に流通する資金量が増え、金余り状況となれば相対的に米ドルなど現金の価値が下がり、物価上昇につながるインフレリスクも高まるからだ。このような法定通貨に対するインフレヘッジ需要の高まりは、日本を含め米国以外の国々も例外ではない。

他方、このような状況はマイクロストラテジーやテスラなどの大手企業がインフレヘッジの代替資産としてビットコインを大量保有する口実となっており、中・長期的な流入を促す仮想通貨市場では、ポジティブ要因として認識される向きもある。

ビットコイン相場

これを受け、暗号資産(仮想通貨)市場も全面高に。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+5.71%の644万円(58,920ドル)と大幅反発した。

様子見基調で断続的な売り圧にさらされていたビットコインは、米国時間に54,000ドルで下げ渋ると、FOMC通過による株市場の好転に連動するようにして18日昼までに約5000ドル急反発。4時間足では大陽線を付けながら一目均衡表の雲上を突き抜けるなど強い買いが観測された。

大手投資銀行モルガン・スタンレーが、資産管理会社に対し、ビットコイン関連ファンドへのアクセスを新たに提供することがわかったことも材料視された。

詳細:モルガン・スタンレー、「ビットコイン関連ファンド」を機関投資家の選択肢に

「顧客(クライアント)が、ビットコインなど仮想通貨へのエクスポージャーを求めている」としており、このような動きは、ゴールドマン・サックスなど競合する大手金融機関を触発する可能性が高い。

米経済誌Forbesによれば、リサーチプラットフォームTokenMetricsのチーフテクニカルアナリストは、「大手企業は、1BTC=54,000〜55,000ドル(588万円〜600万円)を下値支持線として見ており、購入準備を進めていた」と明かしている。

個別銘柄の動向

米最大手取引所コインベースに5銘柄が上場した。

  • Basic Attention Token(BAT)
  • Chainlink(LINK)
  • Decentraland(MANA)
  • Filecoin(FIL)
  • Livepeer(LPT)

関連:グレースケール投信の「マイナス乖離」が過去最低-10%台に、BTC市場に及ぼす影響は?

日本国内にも上場するBasic Attention Token(BAT)が前日比24.4%高の1.22ドルまで続伸した。

関連:仮想通貨BATとは|急拡大する新世代のブラウザ「Brave」の特徴と将来性

Decentraland(MANA)は、NFT関連銘柄筆頭のひとつ。バーチャルの世界でLAND(土地)と呼ばれるNFTを購入し、周囲の環境をカスタマイズすることができる。

NFTは、ブロックチェーン上に記録され、固有の値や情報を持った非代替性の権利証を示すもの。

ゲーム内のキャラクターやレアアイテムのNFTをイーサリアム(ETH)基盤で売買可能な「ブロックチェーンゲーム」と呼ばれる市場がけん引するほか、NFTを用いた動産(コンテンツ・美術品・自動車)や不動産等の流通・売買サービス、NFTを担保としたレンディングサービスが多数登場。高額売買の事例増加により、投資家の関心を集めている。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

17日には、ゲーム企業最大手のスクウェア・エニックスがブロックチェーンゲームを先導するダブルジャンプトーキョーと協業し、NFT市場に参入することが発表された。大手IPホルダーの参加により、さらなる市場規模拡大が予想される。

関連:スクウェア・エニックスがNFT市場進出 国内ブロックチェーンゲームを先導するdouble jump.tokyoと協業へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧