はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン、最大4300万円になる可能性 ブルームバーグが過去シナリオから分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブルームバーグの仮想通貨レポート

大手金融情報誌のブルームバーグが、ビットコインを取り巻く状況について分析したレポートを公開。相場に対する強気予想が注目を集めている。(*レポート内のデータは、21年4月5日時点のもの)

ビットコインは現在、20年5月に迎えた採掘報酬(供給量)の「半減期」から早1年が経とうとしているが、強気相場がいつまで続くかは常に議論の的だ。

レポートでは、各国で大規模な金融緩和が進む中、ビットコイン運用に消極的な場合「過去前例のない低金利と株高の中で、ある種のリスクを背負うことになるかもしれない」と指摘した。

上場企業や機関投資家によるビットコインなどデジタル資産市場への資金流入・資産配分が加速する一方、金(ゴールド)ETFの保有量はピークから28%減少した。米ドルのインフレヘッジ需要が強まる中、これまで主流だった代替資産にとって替わろうとしており、新たな「価値の保存手段」としての確立を示しているとした。

ビットコインの理論値は

ブルームバーグの分析によれば、ビットコインの現在のサポート(下値支持線)は約5万ドルに向けて上昇しており、第2四半期における有力なシナリオは、6万ドルのレジスタンス(上値抵抗線)を突破し、8万ドルに向かうことだとしている。

この場合、時価総額2位のイーサリアム(ETH)が、2,000ドル超えを維持して高値更新することが、ビットコインを後押しするとの見立てを示した。過去の例で言えば、2018年〜2020年1Qにかけてイーサリアムが100ドルの下値支持線を維持したことは、ビットコインの底値とも一致した。これは、相関性が強く、先行指標とされるETHがBTCの道標となってきた歴史であるとしている。

BTC価格の理論値は

価格については、2013年、17年のチャートパターンを踏襲した場合、ビットコイン価格は最大40万ドル(4400万円)に達する可能性があるとした。

2013年と2017年は、共にビットコインが「半減期」を迎えた次の年として、2021年と共通点を持つ。

関連:ビットコイン半減期とは?仮想通貨価格への影響と警戒ポイントを解説

価格だけで比較すれば、ビットコインは、2013年に約55倍、2017年に約15倍の上昇を記録した。

また、環境の変化として電気自動車メーカーのテスラによるビットコインの購入を挙げる。次の段階としては、株式市場が落ち込んだ時に、暗号資産のパフォーマンスがどうなるかが最大の焦点だとした。

テスラ社はその後、ビットコインによる決済にも対応を開始、仮想通貨の決済用途も開拓を行っている。

関連:テスラ、仮想通貨ビットコインへの決済対応開始

金とビットコイン

準備資産としてビットコインと比較されてきた金については、ほとんどの指標が「準備資産としての新たなデジタル通貨へと、グローバルな潮流が起きていることを示している」と指摘する。

過去には2016年に金の価格が1400ドルでピークを付けた後、ビットコインは2017年のピークへと上昇を始めている。

また、別の指標では金ETFの金保有量、そしてビットコインのボラティリティ(260日平均)を挙げた。この二つの指標は2016年の終わりから17年の始めにかけてそれぞれピークと底を打った。

Bloomberg

そして、2020年末にかけて金ETFの保有量はピークに達し、ビットコインのボラティリティ(価格変動性)は底を打っている。

デジタルドル、そして人民元

デジタル通貨の世界で、デジタルドルはその支配権を確立しつつあり、主要ステーブルコインのテザー(USDT)をはじめ、Visaの決済ネットワークに組み込まれた第2位のUSD Coin(USDC)、その他Paxos、Dai、Binance USDなどは、いずれも米ドルに裏付けられ、その価値を担保している。

米規制当局の監視下にありながら、テザーの時価総額と取引量が約10倍になった意義は決して小さくないだろう。

CoinPaymentsのデータによれば、新型コロナのパンデミックに伴い、日常生活でも仮想通貨などのデジタル通貨決済が急速に浸透し始めており、すでに普及するクレジットカード決済の手数料2〜3%が掛からないメリットにも関心が向かいつつある。

レポートは、GDP(国内総生産)における中国の台頭により米国の存在感が相対的に後退しつつあるなか、ドルがデジタル通貨を支配しようとしているとした。

中でもテザー(USDT)は、ビットコインの取引高を悠に超えていると指摘。レポートで転換点だったと指摘された2019年4月のNY司法当局によるテザーの調査だが、この問題も今年2月に、和解による解決を見た。

関連:テザー裁判、和解へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧