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「アクシーインフィニティ」のRoninブリッジ、700億円超相当の仮想通貨が不正流出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨が不正流出

イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを基盤にするNFT(非代替性トークン)ゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」のサイドチェーンを開発する「Ronin Network」は29日、Roninブリッジから暗号資産(仮想通貨)が不正流出したと発表した。

不正流出したのは23日で、発覚するのに約1週間かかっている。今回の攻撃で、イーサリアムが17万3,600ETH(720億円相当)、米ドルステーブルコインのUSDCが2,550万枚(31億円相当)盗難されたという。不正流出発覚後はRoninブリッジと分散型取引所(DEX)の「Katana」の稼働を停止。法執行機関や暗号学の専門家らと協力し、資産を取り戻してユーザーに返済しようと取り組んでいる。

追記:17万3,600ETHのうちの56,000ETHはアクシーインフィニティトレジャリーに属するものだったことがわかった。

サイドチェーンとは

メインチェーンの課題点である処理遅延などを解決するために考案された、補助的な役割を持つブロックチェーンのこと。

▶️仮想通貨用語集

Ronin NetworkはNFTゲームの発展に取り組んでいるプロジェクト。その取り組みの一つとして、アクシーインフィニティで利用するサイドチェーン「Ronin」の開発に取り組んできた。

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今回の攻撃は、ユーザーからの「5,000ETHがブリッジから出金できない」との申し出で発覚。攻撃者はバリデータの秘密鍵を盗み、出金を実行したという。攻撃時はRoninブリッジにおいて、入出金に9つのバリデータの内5つの署名が必要だったが、攻撃者は5つの秘密鍵を不正に入手して仮想通貨を盗難した。

盗難発覚後は上述した以外に、入出金に必要な署名の数を8に増やしたり、大手取引所にサポートを依頼したりして対応を実施。他にもブロックチェーン分析企業Chainalysisが協力している。すでに攻撃者がバイナンス、FTX、Crypto.comといった取引所を使っていることまで特定。バイナンスやFTXらの取引所は協力を表明しており、現在も資産を取り戻す取り組みや厳密な調査が続いている。

なお、Roninブリッジにある仮想通貨アクシーインフィニティ・シャード(AXS)、Ronin(RON)、スムース・ラブ・ポーション(SLP)は、現時点では盗難されていないとした。

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追記

Sky MavisはRoninのハッキングを受け、影響を受けたユーザーに全額償還することを約束した。

約2,000億円に相当する資産を保管しているコミュニティトレジャリーから拠出するといった提案が挙げられているところだ。

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