はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスCZ氏「株取引を提供する予定は当面ない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CZ氏「Web3サービスに専念する」

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのChangpeng Zhao(CZ)CEOは15日、同社はWeb3サービス提供に専念し、株式の取引を提供する予定はないと発言した。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

CZ氏は、業界メディアDecryptのポッドキャストに出演し、現在バイナンスは「株式取引を提供する予定はない」と述べた。「バイナンスは純粋なWeb3企業」であり、後戻りせず、前進しているところだと続けている。

この発言の背景の一つとしては、バイナンスのライバル企業である仮想通貨取引所FTXの動きがある模様だ。

FTXは株式取引を提供開始

FTXの米国版FTX USは5月、米国の一部ユーザーを対象として、株式取引プラットフォーム「FTX Stocks」のベータ版を立ち上げた。

FTX USの仮想通貨取引アプリに統合された形で、普通株やETFを含む数百の米国取引所上場証券を提供するものだ。透明性と公正な価格設定のため、当初はすべての注文をナスダック経由で行うという。

FTX Stocksは、手数料無料の証券口座や取引を提供し、市場データや企業の基礎データも顧客に無料で提供するとしている。

さらに、標準的な入金方法に加え、米ドルなどの法定通貨を裏付けとするステーブルコインでの入金も可能とした。FTX USのBrett Harrison社長は、次のようにコメントした。

私達の目標は、すべての資産クラスにおいて、お客様に総合的な投資サービスを提供することだ。FTX Stocksの立ち上げにより、個人投資家が透明で直感的なユーザーインターフェースを通じて、仮想通貨、NFT(非代替性トークン)、株式を簡単に取引できる包括的なプラットフォームを提供する。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

企業買収や救済について

バイナンスのCZ氏は、弱気市場の間にいくつかの企業の買収を検討しているところだが、それらの企業のどれも、伝統的な株式取引を中心としてはいないとも付け加えた。

また、買収などを行う際には、「複雑な融資構造が悪いわけではない」ものの、バイナンスは、よりシンプルな取引を好むとも発言している。この発言も、FTX関連の動きを暗示してい可能性があるものだ。

FTXのSam Bankman-Fried CEOが設立したAlameda Research(アラメダリサーチ)は6月、仮想通貨ブローカーVoyager Digitalに約690億円(約5億ドル)の信用枠を供与していた。

CZ氏は、その後、Voyagerが破産した際に、FTXが同社を救済せず、ローンも返済しなかったことについて方針を問題視。

この他にも、バイナンスの取引手数料無料キャンペーンについて、CZ氏とBankman-Fried氏がツイッター上で意見を対立させる場面も見られた。

関連バイナンスとFTXの両トップ、SNS上で舌戦を展開

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。
09/17 水曜日
18:00
日本でステーブルコイン普及のハードルと可能性は?|WebX2025トークセッション
WebX2025で日本円建てステーブルコインの普及をめぐるパネルセッションが開催された。専門家がステーブルコインの課題やユースケース創出をめぐって徹底議論した。
17:43
メタプラネット、「Bitcoin.jp」ドメインを取得 「ビットコインジャパン」も設立
メタプラネットは「Bitcoin.jp」を戦略的に取得し、新会社を設立。国内ビットコイン事業の拡大と収益基盤強化を目指す。
15:15
ビットコイン・スタンダード著者、アルゼンチン・ミレイ政権の経済政策を「ポンジスキーム」と指摘
ビットコイン・スタンダード著者のサファディーン・アモス氏が、アルゼンチンのミレイ政権の経済政策を「国家規模のポンジスキーム」と痛烈に批判。キャリートレードによる金融システムの崩壊リスクと、自由主義政策の矛盾を解説した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧