はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨XRP経済圏、スマコン使わず発行可能なNFTの新規格「XLS20」実装へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPのNFTエコシステム

暗号資産(仮想通貨)XRPのブロックチェーン「XRPレジャー(XRPL)」で31日、NFT(非代替性トークン)の新規格「XLS20」が実装された。

XLS20は、XRPL上でのNFT作成をより効率化するための規格。リップル社の吉川絵美コーポレート戦略担当VPによると、イーサリアム(ETH)やEVM互換チェーンに用いられる従来の規格とは異なり、スマートコントラクトを使わずに簡単にNFTを発行できるのが特徴。

開発者としては、スマートコントラクトのセキュリティリスクや複雑さを回避して、NFTを運用できる。

同氏はまた「スケーラブルでエンタープライズグレード、ネットワーク稼働してから約10年間で一度もネットワークがダウンした経験がない、金融機関の国際送金のユースケースなどにも使われている百戦錬磨のチェーン」でNFTを発行できるとして、法人利用にも最適と述べている。

また、リップル社デイビッド・シュワルツCTO(最高技術責任者)は、二次流通の取引量の一部を直接還元する自動ロイヤリティ、資産の共同オーナーシップなどの注目機能がプロトコルレベルで標準化されている点を強調。31日のリリースで以下のように述べている。

オンレジャーNFT(台帳組み込み型NFT)により、XRPLは開発者にとって、高スケールでの発行、焼却、取引をサポートする新しいNFTアプリケーション構築のための魅力的な場所となる。

同氏によると、今後、XRPL上で資産をトークン化するためのコードライブラリと、さらなる機能強化がすぐに公開予定。シュワルツ氏は「継続的な反復とコラボレーションを通じて、真のNFTのユーティリティを有用性を解き放つことで、ブロックチェーンの採用における転換点を作り出す」と締めくくった。

ロイヤリティとは

NFTのロイヤリティとは、売買価格の一部が自動的にクリエイターに還元される仕組みのこと。スマートコントラクトではNFTの移転が購入か譲渡かを識別できないため、多くのマーケットプレイスで設定されてきたが、市場競争が激化する中でロイヤリティゼロを取り入れるプラットフォームが台頭。エコシステムの持続可能性を損なうとして昨今議論の的となってきた。

▶️仮想通貨用語集

関連:「最もロイヤリティ収益を上げているNFTは?」Galaxy Digital

育成ファンドが機能

足元では、XLS20を採用するNFTプロジェクトが誕生している。シュワルツ氏は注目のコミュニティプロジェクトとして、xDude、Pixel Ape Rowboat Club (PARC)、X-Tokenize、XRP Junkiesなどを挙げた。

XRPL上に構築されたNFTマーケットプレイスとしては、Sologenicが存在感を高めている。マーケットプレイスで人気のある NFT コレクションとしては、Bullrun Bulls #2、New Generation B1、Batch 4 Collections等がある。

リップル社はXRPLのNFT機能の実装計画(XLS20)について、2021年5月に初めて発表した。2022年の初めにはNFT専用テストネットを公開。8月にXRPLのバリデーター投票で、XLS20は80%の賛成票を得て可決した。

リップル社はまた、2021年9月に2.5億ドル(当時のレートで280億円)のクリエイターファンドを設立。ファンドの対象に選出されたクリエイターやプロジェクトは経済的な支援やXRPLの技術サポート等を受けることができ、XRPL上でエンターテインメントやメディア等のWeb3領域で有益なユースケースを作り出すことが期待される。

22年3月には、第一波(Wave)の対象者を選出。4,000件の応募の中から、映画監督のSteven Sebring氏、作家やプロデューサーとして活躍するJustin Bua氏、NFTエコシステムに携わるxPunksなどが選ばれた。

10月にリップル社は第二波となる7つの対象者を発表したばかり。NFTチケットを活用し、ライブ等を行うことができるメタバースプロジェクト「9LEVEL」や、日本のクリエイターやアーティスト向けのNFT電子市場「Anifie」等が含まれた。

関連:米リップル社、クリエイターファンドの2回目の対象者を発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/04 火曜日
11:09
チェーンリンク、英FTSE Russellと提携 伝統金融の代表指標をブロックチェーンへ
ロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE RussellがChainlinkと提携し、Russell 1000やFTSE 100など主要株価指数のデータをブロックチェーン上で提供開始。18兆ドル超の運用資産の投資指標として利用される指数データがオンチェーン化される。
10:59
リップル社、米国で仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を開始
リップル社は、仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を米国で開始。機関投資家の顧客が、XRPやRLUSDなど複数の著名なデジタル資産の現物取引をOTCで行えるようになったと説明している。
10:02
ビットコイン一時10万5千ドルまで下落、流動性不安再燃|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:27
Web3大手アニモカ・ブランズ、ナスダック上場の計画 AIインフラのカレンクと合併で
アニモカ・ブランズがAIインフラを手がけるカレンクと合併契約を締結。2026年にナスダック上場することを計画している。上場Web3・仮想通貨コングロマリットが誕生する見通しだ。
07:56
Balancerの不正流出受けて、L1「ベラチェーン」ネットワークを停止
仮想通貨イーサリアム互換のL1ベラチェーンは、バランサーへの攻撃を受け、エコシステムへの影響を抑えるために対策を講じたと発表。場合によってはハードフォークを行うと述べている。
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
07:30
米国アルトコインETFの審査状況一覧 ソラナやXRP・ドージなど
ビットコインやイーサリアムに続き、ソラナやリップルなど多数のアルトコインETF申請が進行中。2025年の米国規制環境で加速するETF審査状況を整理しました

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧