はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン買い意欲は旺盛か、L2最大勢力のアービトラム(ARB)エアドロップへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

23日の米NY株式市場では、ダウは前日比75ドル(0.23%)高、ナスダックは117ドル(1.01%)高と小幅反発で取引を終えた。

関連:米IT株・ナスダック反発 FOMC追加利上げから一夜明け|24日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.14%高の28,271ドル。

BTC/USD日足

前日の急落分の2,000ドル幅を全戻しする場面が見受けられるなど買い意欲は旺盛か。世界的なインフレ高進で物価高にあるほか、米大手銀行の相次ぐ破綻をきっかけに金融不安が高まり、ビットコインの“代替資産性”に再び注目が集まっていると見る向きもある。

NY先物市場では安全資産とされる金(ゴールド)が高騰し、1トロイオンス=1,600ドル台前半だった昨年11月から下値を切り上げ続けると、今月20日には2,000ドルの大台を突破した。

XAU/USD日足

ロシアがウクライナに軍事侵攻して地政学リスクが急速に高まった2022年4月以来の水準だ。

その後、心理的節目の達成感と過熱感から一時下落するも、積極的な押し目買いが入り、再び2,000ドル水準まで切り返している。

大口投資家の関心の高さは出来高にも表れ始めている。TheBlockのデータによれば、ビットコインの週間取引高は240億ドルに上昇し、過去最高値を更新するなど強気トレンドにあった2021年半ば以来の高水準に達した。

TheBlock1

先物取引量は2022年9月以来の水準まで上昇しており、1兆ドル水準に達した。

TheBlock2

規制強化の逆風も

一方、昨年11月に破綻した大手暗号資産取引所FTXの余波は続いており、米国を中心に規制面では逆風も吹いている。

22日には米SEC(証券取引委員会)が米大手取引所コインベースに対し、証券法違反の疑いでウェルズ通知を発行したことが伝わり、コインベースの株価が急落するなど市場参加者の混乱を招いた。

今月初めには、米取引所クラーケンが証券法違反で提訴され、米顧客向けのステーキングサービスの提供停止と和解金の支払いを余儀なくされた。ステーキングとは、一定量の仮想通貨を所定の期間預け入れることで、対価としてインカムゲインを得られる仕組みのこと。

関連:米SEC、証券法違反の疑いでコインベースを調査 ウェルズ通知を送付

米規制当局を巡る動きを受け、米ドル連動型ステーブルコインの勢力図にも変化が生じている。一時縮小傾向にあったテザー(USDT)のドミナンスが再び拡大しており、50%台を超えた。

ステーブルコイン・ドミナンス推移

背景にあるのは、USDTに次ぐ時価総額まで成長していたUSDCとBUSDのシェア縮小だ。

SECは今年2月、米ドル連動型のステーブルコイン「Binance USD(BUSD)」が有価証券であると主張し、発行企業パクソスがSECへの証券登録を怠ったとしてウェルズ通知を発行。米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からもBUSDの新規発行停止を命じられた。

さらに今月初めには、シリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻し、米ドル連動型ステーブルコイン「USD Coin(USDC)」を発行するサークル社が33億ドル(約4500億円)を引き出せない状況に陥ったことで、1.00ドルからのディペグ(下方乖離)が発生した経緯がある。

関連:米サークル、シリコンバレー銀行で33億ドルのUSDC準備金の送金が保留状態に

アルトコイン相場

アルト市場の個別銘柄では、イーサリアム最大のレイヤー2ブロックチェーンでOptimisticロールアップ技術を使った「アービトラム(ARB)」のエアドロップが行われた。

今回のエアドロは総供給量100億枚の12.75%が相当し、Arbitrum OneおよびArbitrum Novaのユーザーが対象となった。

エアドロ直後の30分間で84,000を超えるClaim(請求)が殺到したことの負荷に耐えられず、Arbitrumの公式サイトがダウン。ARBの出来高は24時間で3億8800万ドルに達した。

エアドロップ上位には分散型ゲームエコシステムの「Treasure_DAO」、分散型取引所の「GMX」、分散型取引所の「Uniswap」が含まれる。DefiLlamaのデータによれば、預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は、オプティミズムの約2倍に達していた。

DefiLlama

関連:

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
07:20
JPモルガン、イーサリアム上でトークン化MMFをローンチ
JPモルガンは、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で同社初のトークン化したマネー・マーケット・ファンドをローンチ。適格投資家に利回りを得る機会を提供する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧