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米IT株・ナスダック反発 FOMC追加利上げから一夜明け|24日金融短観

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米IT株・ナスダック反発 FOMC追加利上げから一夜明け|24日

3/24(金)朝の相場動向(前日比)

    暗号資産

  • ビットコイン:28,259ドル +2.6%
  • イーサリアム:1,818ドル +4.1%
  • アービトラム:1.42ドル -71%
  • 伝統金融

  • NYダウ:32,105ドル +0.2%
  • ナスダック:11,787ドル +1%
  • 日経平均:27,419円 -0.1%
  • 米ドル/円:130.8 -0.4%
  • 米ドル指数:102.5 +0.2%
  • 米国債10年:年利回り3.4 -2.4%
  • 金先物:1,996ドル +2.3%

本日のNYダウは小幅に反発し+75ドルで取引を終えた。ナスダックも昨日の下落から反発し+117ドルで取引を終えた。

昨日はパウエル議長がFOMCにてインフレ抑制のために「必要なら想定以上の利上げを実施する」と強調したことが嫌気されたが、金利先物市場では次回5月3日のFOMCで利上げ停止になる観測が高まっており、60%の確率を超えている。

出典:CME

背景には、政策見通しを巡る昨日のFOMC声明の文言が微調整されたことがある。「インフレ目標達成のため、継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になると見込む」としていた前回までの表現が削除され、「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」との文言が採用されている。

また、議長は年内利下げの可能性を否定し、楽観的な見方は後退しつつあるものの、市場の一部は今も金融システムの混乱や景気後退(リセッション)が最終的に利下げをさせざるを得なくなることを期待しているようだ。12月の実効フェデラルファンド(FF)金利が現在の4.58%から4.18%程度まで低下するとの見方が示唆されている。

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今週以降の経済指標(日本時間)

  • 3月30日21時30分(木):米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
  • 3月31日21時30分(金):米2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比・前年同月比)

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米国株

米銀行株は、イエレン米財務長官の今日の議会公聴会での発言を受けて一部買い戻される場面もあったが、下落を続けた。財務長官は昨日の公聴会で「全面的な」預金保険を提供することを検討していないと発言したが、銀行システムが混乱するなか、今日は「正当化されれば、追加措置を講じる用意がある」と口調を変えた。JPモルガン・チェース-0.2%、シティグループ-0.5%、ファースト・リパブリック-6%、バンカメ-2.4%、ウェルスファーゴ-1.5%(前日比)。

一方、IT・テック株は米国債利回りの下落などを受けて反発。個別銘柄の前日比では、NVIDIA+2.7%、c3.ai+9.4%、ビッグベア.ai+4.8%、テスラ+0.5%、マイクロソフト+1.9%、アルファベット+2.1%、アマゾン+0.01%、アップル-0.7%、メタ+2.2%。

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仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)

  • コインベース|66.3ドル(-14%/-12%)
  • ブロック|61.8ドル(-14.8%/-16%)
  • マイクロストラテジー|263ドル(+6.6%/-1.6%)

コインベース株は続落。昨日、証券取引委員会(SEC)から「ウェルズ通知(Wells Notice)」を受け取ったと公表したことが売り材料となった。Oppenheimerのアナリストはこの件でコインベースへの評価を格下げし、「SECの執行措置の公正さと、銀行システムからの支援が限定的で縮小しているような状況で、仮想通貨エコシステムが成長する能力」について懸念を深めたという。

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ジャック・ドーシー氏率いる決済サービスのブロック(旧スクエア)は前日比-14.8%と大幅安。空売りヘッジファンドの「ヒンデンブルグ・リサーチ」が同社に対するショートポジションを建てたことを明らかにしたことが嫌気された。

ヒンデンブルグ・リサーチはレポートで2年間かけてブロックに関する調査を行ってきたとしてブロックの人気決済アプリ「キャッシュアップ」がコロナ禍に伴い政府が実施した現金給付の詐取を容易にした公算が大きいと主張している。ヒンデンブルグの空売り声明を受けたブロックは、法的措置を取ることを検討していると声明した。

ヒンデンブルグは今年、インドの資産家ゴータム・アダニ氏のコングロマリット、アダニ・グループの不正会計疑惑を暴く調査レポートで市場への影響力を増した。

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アービトラムのエアドロップ

昨夜10時ごろ、L2ネットワーク「アービトラム(ARB)」のエアドロップが開始した。

スマートコントラクト上の取得オープンに際して、arbiscan.ioや財団公式サイトへのアクセスが集中し複数のサイトがダウンになっていた。

最新の集計データによると、既に半数以上に相当する330,000のユニークアドレスが取得を終えている。アービトラム財団は総発行数の12.75%を早期ユーザーおよび複数プロジェクトのDAO金庫へ無料配布している。

出典:Dexscreener

今週のGMラヂオ

今週木曜日にGM Radioを開催した。Ocean Protocolのコアチームでエコシステム開発部門に所属するChristian Casazza氏と、DeFi(分散型金融)部門のNicholas Scavuzzo氏の2名を招待し、データ市場の将来性などについて語ってもらった。

関連「GM Radio」 データの資産化を目指す「Ocean Protocol」が参加

なお先週のラヂオのアーカイブはこちら。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06/01 木曜日
15:29
AI のもたらし得る「深刻なリスク」に一部専門家が警鐘
「AIによる絶滅リスク」の軽減を訴える公開声明に、世界に名だたるAI技術の研究者や企業幹部ら350名が署名し、話題となっている。声明の主張には賛否両論あるが、AIについての議論の場を広げるものとして歓迎される。
15:10
Web3企業向けマーケティングツール「ソシャマ」リリース
ソーシャルマーケティング株式会社がWeb3企業向けのマーケティングSaaSツール「ソシャマ」の提供を開始した。仮想通貨やNFTを取り扱うWeb3事業者が抱える、ツイッターなどソーシャルメディア上でのマーケティングニーズに対応する。
12:32
英TP ICAP、機関投資家向け仮想通貨マーケットをローンチ
世界有数のインターディーラーブローカーTP ICAPは、ビットコインなど仮想通貨のスポット取引市場「Fusion Digital Assets」をローンチした。機関投資家向けで、分離運営モデルを採用している。
11:30
東京都政策企画局がデジタル証券発行支援を開始
東京都政策企画局は、デジタル証券(セキュリティトークン)発行支援事業の開始を発表した。これは、ブロックチェーン技術の広範な活用を促進し、スタートアップ企業の資金調達を多様化するための取り組みだ。
10:55
EU、包括的な仮想通貨規制案MiCAを正式承認
EUは、ビットコインなど仮想通貨に関する包括的な規制案「MiCA」を正式承認した。ステーブルコインに関する規定は2024年7月から、その他規定の多くは2025年から発効する予定である。
10:05
香港の新しい仮想通貨関連組織、Huobiが参加へ
Huobiは、香港の仮想通貨関連の新組織に加わることを発表。この組織は、香港を世界最大の仮想通貨市場にすることなどをミッションにしている。
08:20
PayPalベンチャーズなど、仮想通貨ウォレットサービス「Magic」に72億円出資
仮想通貨ウォレットプロバイダーMagicは昨日、72億円(5,200万ドル)規模の戦略的資金調達ラウンドを終えたことを発表した。
07:40
バイナンス、欧州で12のプライバシー関連銘柄を上場廃止へ
バイナンスは5月31日、欧州市場でプライバシー関連銘柄の取引提供を中止する予定を発表した。
07:10
バイナンス、人員削減の報道を否定
仮想通貨取引所バイナンスは、従業員の解雇を実施したことが報じられた。人員の20%を削減したとの報道もあるが、同社CEOのCZ氏は「解雇に関する報道は悪い噂(FUD)である」と説明している。
05/31 水曜日
17:22
改正資金決済法施行で国内ステーブルコイン発行可能に
改正資金決済法施行により、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になることへの関心が急上昇している。海外発行のステーブルコインについては、発行者ではなく流通業者が資産を保全するよう義務付けられる。
16:59
仮想通貨取引所SBI VCトレード、エックスディーシー(XDC)を国内初上場
SBIグループにて暗号資産(仮想通貨)交換業を運営するSBI VCトレード株式会社は31日、国内初となる「エックスディーシー(XDC)」の取扱い開始を発表した。
14:00
イーサリアムからビットコインへのNFT移行を実現する「BRC-721E」が誕生
イーサリアム上で流通するNFTを、ビットコイン・ブロックチェーン上に移行可能にする新トークン規格「BRC-721E」がローンチされた。トークンブリッジプロトコル「Bridge any NFT to Ordinals」も同時に提供されている。
13:17
米デジタル商工会議所、テキサス州の反ビットコイン的なエネルギー法案成立を阻止
米デジタル商工会議所はテキサス州議会に提出された「反ビットコインマイニング法案」が法制化に至らなかったと発表した。マイニング企業の収益に大きな影響を与える「電力クレジット」の取得制限に関連する法案は成立しなかった。
13:12
ビットコインの採掘難易度、過去最高値更新へ
翌年に「半減期」を控えるビットコインマイニングの採掘難易度が過去最高値を更新する見込み。Ordinals プロトコルおよびBRC-20トークン需要やAI(人工知能)流行に伴う半導体企業の成長などを受け、マイナー間の争奪戦が激化している。
12:00
バイナンス、一部顧客の担保資金を銀行に預ける仕組みを検討か=報道
大手仮想通貨取引所バイナンスは、機関顧客の一部が取引担保を銀行に保管する仕組みを検討していると伝えられる。カウンターパーティリスクの軽減が目的の一つとみられる。

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