はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン横ばい、Curveハッキングの影響で CRV急落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末28日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比176ドル(0.5%)高、ナスダック指数は266ポイント(1.9%)高で取引を終えた。

31日前場の東京株式市場では、前週末比503円高と大幅反発した。

前週末には、日銀政策会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の運用柔軟化を発表し、長期金利の変動許容上限を従来の0.5%から1.0%まで引き上げる方針を示したことなどがネガティブサプライズとなり、一時今年最大の下げ幅を記録するなど円高・株安への警戒感が膨らんだ。

一方、マイナス金利政策は継続しており、相場の転換点と認めるには時期尚早との見方がある。

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.54%高の1BTC=29,440ドルに。

BTC/USD日足

DeFi(分散型金融)大手Curve Financeでハッキングが発生し、Curve Financeプロトコル上の少なくとも4つの流動性プール(aETH/ETH、msETH/ETH、pETH/ETH、CRV/ETH)から大規模な不正流出被害につながった。

プログラミング言語のVyperで、リエントラント(再入可能)ロックに関する重大な脆弱性が悪用されたものと見られる。

ブロックチェーンセキュリティ企業「Blocksec」によると、推定被害額は4100万ドル(58億円)相当に及ぶ。

Vyperは、Pythonに類似したイーサリアム仮想マシン(EVM)用に設計されたスマートコントラクト開発言語であり、主流な開発言語であるSolidityよりセキュアな記述ができるとされていた。

Curve Financeは、USDTやUSDCなど法定通貨連動型ステーブルコインの高効率スワップに最適化されあたDEX(分散型取引所)として知られていた。

今回のハッキング事件に伴い、Curve Financeのガバナンストークンである「Curve DAO Token(CRV)」は前日比-18.56%急落した。The Blockが報じたところによれば、700万CRVと1,400万ドル相当のラップドイーサ(WETH)が盗難された。

Curve DAO Token

BNBスマートチェーンでも模倣されたエクスプロイトが確認されており、被害拡大も懸念される。

QCPキャピタルの見通し

シンガポール拠点のトレーディング企業QCPキャピタルは、「マクロ経済との相関性は、ほぼゼロまで低下した」と指摘した。背景には、ドルインデックス(DXY指数)をはじめ、米主要株価指数であるS&P 500、ナスダック100指数に対するBTC/USDの相関関係の大幅低下がある。

今年後半から来年にかけて、最大手資産運用会社ブラックロックの申請したビットコインETF(上場投資信託)の承認やビットコイン半減期に対する思惑が強まりボラティリティが急上昇し、BTC価格が大幅に上昇する可能性があると予想している。

根拠の一つに、急峻な取引量曲線のほか、ビットコインのコールオプションの取引量がプットオプションの取引量の約3倍に達していることを示した。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。
10:05
仮想通貨企業戦略に暗雲、イーサリアム急落でトム・リーのビットマイン社が2600億円の含み損に
イーサリアムが3400ドルを下回り、トム・リー氏率いるビットマイン社は17億ドルの含み損を計上。企業による仮想通貨保有戦略の見直しが進んでいる。
09:45
ロビンフッド決算報告 仮想通貨取引収益が4倍に成長
投資アプリ「ロビンフッド」の2025年7~9月期決算を報告した。ビットコインなどの仮想通貨取引収益が前年比4倍増を記録し、予測市場も拡大中だ。
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧