はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

日本のAI・ブロックチェーン有識者ら、「アニメチェーン構想」を発表 コンテンツ・エコシステムの拡大目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

生成系AIの課題解決へ

AI(人工知能)とブロックチェーンの日本の有識者らは9日、コンテンツ・エコシステムの拡大を目指す「アニメチェーン構想」を発表した。

まずはアニメチェーン準備委員会を設立し、これからロードマップに従って構想を実現させていくと説明。生成系AIにまつわる著作権や倫理の問題を解決し、クリエイターや企業が安心かつ安全に生成系AIを活用できる環境整備を目指すとした。

OpenAIが開発したChatGPTなど、生成系AIは急速に普及し始めている一方で、著作権やプライバシーの侵害などに対する法整備は遅れており、生成系AIの利用には否定的な見方もある。しかし、アニメチェーン構想のメンバーは、生成系AIは適切に活用されれば産業の発展に大きく貢献できる可能性があると考えているという。

アニメチェーン構想のビジョンは「日本が誇るアニメ・漫画・ゲーム・VTuberなど、エンタメ・コンテンツ業界を健やかに発展させ、持続可能性を高めること」。また、産業全体の課題となっているアニメ制作現場の人手不足も解決していくとした。

この取り組みでは、基盤モデルを含む全ての学習をブロックチェーン技術を用いて正当性を担保したオプトイン方式のデータセットのみで行う生成系AIを提供する。そして、コンテンツ・エコシステムを拡大させていくため、欧米・アジアに加えて、中東・アフリカなども含めたグローバル展開を目指すとした。

オプトイン方式とは

アニメチェーン構想のオプトイン方式は、権利者から正式に許諾を得た素材のみをAIに使用する方式を指す。

アニメチェーン構想では承認済みの素材を用いて、既存の基盤モデルを一切使用せず、生成系AIおよび関連ツールを開発・提供する。

▶️仮想通貨用語集

以下の画像は、コンテンツ・エコシステム拡大のためのイメージ図だ。

出典:発表

Web3技術の活用

アニメチェーン構想のメンバーは「FAQ」のウェブページで、ブロックチェーン技術を活用する理由について、以下の内容を挙げている。

  • 透明性と信頼性の確保
  • 著作権管理の効率化
  • データセキュリティの強化
  • 分散型エコシステムの進化

採用するネットワークについては、初期段階では既存のパブリックブロックチェーンやL2ソリューションを活用する計画であると説明。そして、将来的には独自ブロックチェーンを開発していく予定だとした。

また、今後についてはトークンを発行したり、運営組織を自律分散化したりすることも計画しているとも説明。トークンについては、「支援パートナーや貢献者に対しインセンティブを付与することで仲間を増やし、早期にビジョンを達成することを目指す」などと述べている。

なお、トークンの発行や上場については、今後に情報を共有していくとした。

準備委員会のメンバー

アニメチェーン準備委員会の起案メンバーやアドバイザリーボード、支援パートナーは、現在は国内のAI・ブロックチェーン有識者やエンタメ・コンテンツ関連企業などで構成されている。今後については、国内外のアニメ業界の関係者や関連企業にも参加してもらう予定だと説明した。

今回の発表では以下のメンバーが紹介されている(掲載順)。

  • 三瀬修平氏:Turingum顧問(前CEO)、Zeal Nova創業者
  • パジ/安宅基氏:Tokyo Otaku Mode共同創業者&取締役副社長
  • 玉舎直人氏:Arriba Studio、Oasys、double jump.tokyoファウンダー
  • 上野広伸氏:double jump.tokyo代表取締役CEO
  • 新井モノ氏:AIHUB代表取締役CTO/アーティスト/エンジニア
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
17:51
SBI VCトレード、gumi株主向けにビットコイン1,600万円分を抽選配布キャンペーン
SBI VCトレードがgumi株主向けに総額1,600万円相当のビットコインを抽選配布する。口座開設とエントリーで参加可能な注目の株主優待キャンペーン。
15:07
イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定
イーロン・マスク氏が米ウィスコンシン州のタウンホールミーティングで、トランプ政権の連邦政府効率化局(D.O.G.E)と暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の間に関連性はないと明言した。今年2月のドージコインのマスコット表示で生じた市場の思惑は誤りだったことが改めて確認された。
14:10
メタプラネットがビットコイン購入へ 総額20億円の第10回普通社債を発行
株式会社メタプラネットは総額20億円の第10回普通社債を発行し、調達資金をビットコイン追加購入に充当。24日時点の保有量は3,350BTCとなり、積極的な買い増しを継続する方針だ。
13:03
米バンカメ「貿易戦争の資産逃避先ではゴールドが圧倒的優位」
バンク・オブ・アメリカのファンドマネージャー調査で、トランプ関税を背景とした貿易戦争時の避難資産として、金(ゴールド)が仮想通貨ビットコインより圧倒的に好まれていた。投資家の避難先として注目されているのが、パクソス社が発行するPAXG(Pax Gold)やテザー社が発行するXAUT(Tether Gold)、国内では三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行するジパングコイン(ZPG)がある。
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧