はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ワールドコイン(WLD)急騰、OpenAIの動画生成AI「Sora」発表で思惑上げか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ワールドコイン高騰

OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが立ち上げたAI・仮想通貨プロジェクトWorldcoin(ワールドコイン)が急騰した。OpenAIが動画を生成するAIを発表したことを受け、思惑上げが入ったものと見られる。

出典:CoinMarketCap

ワールドコイン(WLD)はサム・アルトマン解任騒動で一時下落したが、騒動終息に伴い反発。前週比では127%高と高騰し、執筆時点で5.9ドル(約890円)前後を推移している。

AI(人工知能)ChatGPTを開発したOpenAIは16日、テキストプロンプトから高品質動画を自動作成するツール「Sora」を発表した。街を歩く女性や架空の映画予告編などのサンプルムービーのクオリティは想像を超える高さであり、現実世界の汎用シミュレータを見据えたもので、壮大な構想の過程にあることが示唆された。

まだ製品としてのリリースはされておらず、フェイク動画に使われる可能性や誤情報、ヘイトコンテンツなどの観点から安全性を検証している段階だ。

作成できる動画の長さは最大60秒。ユーザーの入力したテキストを元にして、細かい情景描写や複雑なカメラの動きを実現したり、複数の人物を登場させたりできるものだ。

例えばXに投稿された以下の例は「スタイリッシュな女性が、暖色で輝くネオンと活気ある看板が並ぶ東京の通りを歩いている」という書き出しのテキストから生成された。

服装や「自信を持って何気なく歩く」という仕草、湿った路面や多くの歩行者が歩き回っていることもテキストで指定されている。

公式なリリース日は決まっていないものの、OpenAIは将来的に映画監督志望者が「Sora」を利用できるようにする計画だ。

関連: 文章から緻密な動画を自動作成──OpenAIが新ツール「Sora」を発表

Worldcoin(ワールドコイン)とは

ワールドコインは、サム・アルトマン氏が会長を務める企業Tools of Humanityによって進められている暗号資産(仮想通貨)プロジェクトだ。

AI(人工知能)の台頭する現代において、仮想通貨により世界の人々にベーシックインカムを提供することを目的としている。「Orb(オーブ)」という装置で人間の虹彩をスキャンし、その人にバイオメトリクスに基づく個人識別IDを付与する仕組みを持つ。

関連: 仮想通貨のベーシックインカムプロジェクトWorldcoin、認証予約機能を導入

公式サイトによると、これまでに約344万件のWorld ID登録があった。World IDを持つユーザーはWorldアプリで、定期的に仮想通貨WLDの無料配布を請求できる。

ワールドコインは昨年7月、セキュリティ監査報告を発表した。フランスやドイツなど欧州の当局がユーザーデータ保護の観点からワールドコインに懸念を表明したことを受けたものだ。

関連: Worldcoinがセキュリティ監査報告を発表 情報保護も対象

また今年に入ってからは2月13日、ワールドコインのデータセキュリティ慣行についての記事を公開した。虹彩コードの作成に使用されたすべての画像は、デフォルトで自動的に削除されると説明している。

オーブのハードウェアへのアクセス制限や、個人がWorld IDを使用する場合、ゼロ知識証明により、第三者がその人のWorld ID公開鍵を取得したり、アプリ間で追跡することを防ぐことなどにも言及した。

ゼロ知識証明とは

証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。例えば、送金者、受取人、送金額などの取引内容を第三者に明かすことなく、その取引が不正でないことを証明することができる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧