はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨のベーシックインカムプロジェクトWorldcoin、認証予約機能を導入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Worldcoinが予約機能を公開

ChatGPT開発企業「OpenAI」のサム・アルトマンCEOらが進める暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「Worldcoin(ワールドコイン)」は11日、虹彩スキャン技術を用いたWorld IDの認証の予約機能を公開した。

ユーザーは事前にWLDトークンを予約できるようになった。予約者は、12ヶ月以内に虹彩スキャンの施設を訪問し、ワールドトークンと引き換えが可能である。この動きはプロジェクトへの参加を促進することを目的としている。

Worldcoinのビジョンは、AIの台頭する現代において、仮想通貨の形で全世界の人々にベーシックインカムを提供することである。インターネット上で真の人間とボットの区別が困難になる中、Worldcoinは、人間の虹彩をスキャンするOrbという装置を利用して、グローバルなデータベースを構築。これにより、バイオメトリクスに基づく個人識別IDを創出している。

2023年7月のベータテスト時点で、200万人がWorld IDにサインアップ。それに伴い、「Sign in with Worldcoin」をサポートするアプリやサービスの数も出てきている。

ChatGPTとは

インターネット上の情報を利用し、ユーザーが投げかけたクエリに対して会話形式で回答を提供するチャットボット。2022年11月にリリースされたChatGPTは、2023年1月までに1億人ユーザーを獲得したと報じられている。

関連:仮想通貨「Worldcoin」、メインネットローンチ 取引所上場相次ぐ

Worldcoinの懸念事項

一方、Worldcoinの動きはプライバシー、セキュリティなどの面で物議を醸し続けている。また、破綻した元大手仮想通貨企業であるスリー・アローズ・キャピタル(3AC)との関連を心配する声もある。

ブロックチェーンの取引履歴によれば、Worldcoinの投資家向け財務アドレスから過去5日間で数百億円規模の大量のトークン移動が確認されており、そのうち7,500万WLD(187億円相当)が8月6日に3ACアドレス(0xC7…3741)に配布された。

Worldcoinは7月24日にメインネットをローンチし、WLDトークンもBinance(グローバル)やBybitなど大手仮想通貨取引所に上場している。CoinMarketCapのデータによれば、価格の低下傾向にある。

Worldcoinプロジェクトはまた、複数の法域で規制上の問題に直面している。ケニア政府は、デジタルIDと引き換えに虹彩スキャンのような重要な識別情報を収集することに懸念を示し、リスク評価が完了するまでの間、同国におけるワールドコインの活動を一時停止すると発表している。

フランスやドイツ、イギリスの規制当局は、個人情報保護の観点からワールドコインについての調査を開始している。

また、MITテクノロジー・レビューはWorldCoinのマーケティング手法を批判している。同誌によれば、Orbを利用して認証された50万の初期ユーザーの大部分は、発展途上国の都市中心部から集められたもの。現金(主に現地通貨)や懸賞品、将来の富の約束など、様々なインセンティブを喧伝していたという。また、Worldcoinが元政府関係者に対して支払いを行っていたとも指摘している。

サム・アルトマン氏は、Worldcoinにおいて、ユーザーのプライバシーをしっかりと保護する仕組みが確立されていると強調している。さらに、同氏は規制当局との協力の下、すべての規制を遵守する方針を強調している。

Worldcoin IDの認証件数は、そのリリースから急速に展開している。ソウル、メキシコシティ、ニューヨーク、ベルリン、東京、パリなどの主要都市で、Orbを使った虹彩スキャンのステーションが設置され、プロジェクトへの参加者数も日々増加している。

関連:Worldcoinがセキュリティ監査報告を発表 情報保護も対象

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
18:07
台湾中銀、ビットコインの国家準備資産化の「研究」へ
台湾の立法委員がビットコインを国家準備資産に組み入れる提案を行い、中央銀行が研究姿勢を示した。米国やブータンなど各国で進むビットコイン戦略的保有の動向と、エルサルバドルの事例から見る課題を解説。
17:48
メタプラネット、第3四半期決算でビットコイン評価益206億円を計上
メタプラネットの2025年12月期第3四半期決算発表。BTC保有量30,823枚に到達し目標前倒し達成、インカム事業過去最高売上。純利益135億円計上、1億ドル借入で追加取得へ。優先株活用の新戦略で普通株希薄化回避、2027年21万BTC目標を掲げる。
17:31
ステーブルコインUSDCの運用法|Aaveで年4%前後を狙う始め方
USDCを預けるだけで利息が得られるAaveの仕組みと利回り、始め方を初心者向けに解説。利用率による金利変動やリスク、SBI VCトレードでのUSDC準備まで網羅します。
15:22
CMEグループとFanDuel、仮想通貨や株価指数などの予測市場アプリを12月に開始
FanDuelとCMEグループが12月に予測市場プラットフォーム「FanDuel Predicts」を開始。株価指数、仮想通貨、商品などのイベント契約取引が可能に。2035年に14兆円規模へ成長が予測される予測市場に、ロビンフッドやドラフトキングスなど大手企業も参入。
13:50
レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析
Glassnodeの最新分析によると、ビットコインは9.7万〜11.2万ドルのレンジ相場が継続している。10万ドルが重要な心理的防衛ラインとなっており、これを下回ると急落リスクが高まる可能性がある。
13:43
イーサリアム上のトークン化資産が30兆円突破 他のチェーン合計を上回る
イーサリアム上のトークン化資産が2010億ドル(約30兆円)を突破し、全ブロックチェーンの3分の2を占める。ステーブルコイン27兆円、機関投資家向けファンド、RWA1.8兆円と多様なエコシステムが拡大中。
13:35
Visa、ステーブルコイン決済の試験運用を開始 クリエイターやギグワーカー向け
Visaが米ドル連動型ステーブルコインUSDCを活用した決済サービスの試験運用を開始。クリエイターやギグワーカーに数分以内の即時入金を提供し、国境を越えた決済を迅速化。2026年後半に本格展開予定。
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。
13:15
トランプ大統領、米史上最長43日間の政府閉鎖を終了させる予算案に署名 仮想通貨市場への影響は
トランプ米大統領が連邦政府機関の閉鎖を終了させる予算法案に署名し、43日間続いた米史上最長の閉鎖が終結した。下院は222対209で法案を可決。再開により複数の仮想通貨ETFが承認される見通しだ。
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧