Kaiko取引所ランキング
機関投資家や企業向けのグローバルな暗号通貨市場データ・プロバイダーであるKaikoが、2024年Q2(4-6月)版の「暗号資産取引所ランキング」を発表した。日本のビットバンク、ビットフライヤー、コインチェックがトップ30にランクインしている。
Kaikoの取引所ランキングは、同社のインデックス・チームが独自に開発・管理する6つの基準で算出された『Kaiko取引所スコア™』に基づいている。
各基準には加重が割り当てられ。主な項目は、ガバナンス・スコア(30%)とセキュリティ・スコア(20%)、流動性スコア(15%)などで、残りの項目も10~15%の比重を持つ。
また、右端に『Kaiko Exchange Rating™』という格付け(AAA~B)がある。これは、Kaiko取引所スコア™に加えて、6つの基準で脆弱点のない取引所ほど高い評価を得る。
関連:【2024年6月最新】仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報まとめ
国内取引所3社の評価
国内の暗号資産(仮想通貨)交換業者の中では、ビットバンク(bitbank)が最上位の世界14位・国内首位に。セキュリティスコア95ポイントを獲得し、6つの基準で40点を上回ったため、Kaiko Exchange Rating™でA判定を受けた。
Kaikoリサーチで世界17位・国内2位のビットフライヤー(bitFlyer)は、ガバナンススコアとテクノロジースコアで比較的高得点を得ており、同じくA判定を受けている。
同じく国内最大手のコインチェック(Coincheck)は、特にガバナンススコアが高く評価されている。同社は上場企業の金融大手マネックスグループ株式会社の傘下にあり、特別買収目的会社(SPAC)「Thunder Bridge Capital Partners IV, Inc.(THCP)」との合併による米国ナスダックへの上場を目指している。
関連:【プロが厳選】暗号資産(仮想通貨)取引所、比較ランキング|イラスト解説付き
セキュリティ・スコアなどの内訳
グローバルな視点で見ると、トップレベルの取引所(Coinbaseや韓国のUpbit)が高いセキュリティスコアを獲得している。セキュリティスコアは、セキュリティ証明書、コールドストレージ、顧客口座保護、バグ報奨金プログラムなど、複数の要素を監督して評価している。
一方でbybitは、他の指標ではトップクラスだが、ガバナンススコアが38と閾値を下回っている。ガバナンススコアは、KYC/AML、市場サーベイランス、カントリーリスク、金融規制、リザーブ、保険の適用範囲といった観点から、取引所の方針を評価する6つのサブ基準をもとに測定されている。
Kaikoは2014年に設立された機関投資家や企業向けのグローバルな暗号通貨市場データ・プロバイダーである。Kaikoは100以上の暗号通貨取引所をカバーし、10,000ペアからデータを調達している。公開APIやソースからデータを収集しており、高品質なデータの提供を実現している。
Kaiko取引所ランキングは、Kaikoがカバーするすべての取引所をランク付けし、最高品質のデータのみがレートの計算に組み込まれることを目的としている。
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び