暗号資産の返済開始
破産手続きに関連する情報を提供しているマウントゴックス(Mt.Gox)公式サイトの発表にて、今年7月初めよりビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の返済を開始することがわかった。
マウントゴックスは、大規模ハッキング事件による巨額の暗号資産(仮想通貨)不正流出を経て、2014年に破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所。
破産計画に基づいて行われる債権者への弁済については、破産管財人である小林信明氏によって進められてきた。マウントゴックス事件では経営破綻から約10年を経て、ようやく弁済プロセスが開始されたが、小林氏は「安全かつ信頼性の高い返済手続きを確保するために長い時間を要した」と述べており、その苦労がうかがえる。
今年4月時点でマウントゴックスの公式サイトに掲載されている通知によると、基本弁済、早期一括弁済および中間弁済の期限日はすべて2024年10月31日(日本時間)に行われる予定だったが、市場予想よりも前倒しとなったことで、思惑売りが強まった。
今回の発表に伴い、暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)などの暗号資産(仮想通貨)が急落した。今年5月にもマウントゴックスが保有しているとされる141,686 BTCの送金が確認され、売り圧力に対する警戒感が高まる場面があった。
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