CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン58000ドル台まで反発、10xリサーチは45000ドルの弱気シナリオ示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比484.1(1.20%)高の40,829ドル、ナスダック指数は193.7ポイント(1.1%)高の16,884で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比28.4円(0.07%)高の36,244円となった。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、ビットコインの反発に伴い、マイクロストラテジーが前日比9.2%高、マラソンデジタルが9.3%高、コインベースが5.2%高と大きく上昇した。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比2.9%高の1BTC=56,645ドルに。

BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏は、5万ドルを下回る可能性があるとの先週までの予想を覆し、ショートポジションを利益確定したことを報告。一転して上昇する可能性があると論じた。

根拠にはイエレン財務長官の声明が挙げられる。イエレン氏は、米国の労働市場は依然として健全であるとし、ソフトランディングに自信を示した。

関連:BitMEX創業者アーサー・ヘイズがショート解消した理由 一転してビットコイン上昇予想に転じる

関連:「9月の仮想通貨相場は、オプション市場の予測変動率が拡大傾向に」Kaikoリサーチが分析

10x Researchは弱気シナリオ

10x Researchは、まもなく1BTC=45,000ドルまで暴落すると悲観予測を示した。

ビットコインETF投資家は20億ドル相当の損失に直面しているとし、市場の不確実性について言及した。

特に大きな不確実性としては、9月17日〜18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)におけるFRB(米連邦準備制度)の金融政策と、11月に迫る米国大統領選挙の行方が挙げられる。

また、FOMCの10日前からFRB関連メンバーが金融政策に関するコメントや発言を控えることが義務付けられるブラックアウト期間に突入するため、金融市場は方向感を失いやすい。

パウエルFRB議長は「時が来た」と発言しており、市場の関心は利下げ幅0.25%か0.50%のどちらになるかや、パウエル議長の記者会見内容に移っている。

雇用統計やウォラー理事のスピーチから、CPI(米消費者物価指数)の数値がよほど悪化しない限り、現時点では0.25%の利下げが有力視されるところだが、政策金利推移予想では年内の大幅利下げを織り込みつつある。

利下げ自体はリスク資産にポジティブであるものの、過去の相場サイクルでは利下げ直後はリセッション(景気後退)懸念が意識され、弱気相場に陥る傾向にある。

9月10日には初となるトランプ対ハリスの討論会が行われ、大統領選の趨勢を占うことができるほか、9月11日のCPI発表も注視されており、予断を許さない展開と言えそうだ。

関連:「ビットコイン半減期・ETF承認後のBTCはどうなる?」業界アナリスト3人が長期目線で相場分析|WebX2024

ビットコイン現物ETFを巡る資金フローについては、機関投資家がファンドから資金を引き揚げ、9月6日までの過去8日間でローンチ以来最大となる12億ドルもの純流出を記録した。

10xリサーチの責任者であるマルクス・ティーレン氏は、ビットコインアドレスが2023年11月にピークに達した後、2024年第1四半期(Q1)後半に急減したことを指摘した。

Messariのレポートによると 、23年11月時点でにはビットコインのアクティブアドレスアカウントは120万に達し、24年4月までこの水準で安定していたが、2024年9月時点のアクティブアドレスは約60万まで半減した。市場の低迷による投資家心理の悪化が影響したものと見られる。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/19 木曜日
17:48
「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判
米国下院金融サービス委員会の公聴会で、証券取引委員会は「仮想通貨市場に更なる混乱と不確実性をもたらした」として、厳しく批判された。元SEC委員の証言では、議会主導の包括的な規制枠組みの必要性が強調された。
17:39
ゼロ知識証明の利点と課題:汎用性の高さと多彩なユースケース|WebX2024
WebX2024で業界トップの専門家が、ゼロ知識証明の可能性について語った。スケーラビリティ、プライバシー、セキュリティの向上から、AIや金融分野での革新的応用までの幅広いトピックで意見を交換した。
14:30
テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達
テザー社が不正資金対策の成果を報告。世界180の当局と協力し、1,850以上のウォレットを凍結。USDTの市場シェアは75%に拡大。
14:08
FOMC後に上昇加速したビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に上昇した暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
13:20
ソラナスマホ「チャプター2」、「Solana Seeker」へと改名 Helium無料サービスなど搭載
ソラナラボ傘下のスマホ子会社「Solana Mobile」は19日、二代目のスマートフォン「チャプター2」を「Solana Seeker(ソラナシーカー)」へとリブランディングしたことを発表した。
12:55
Bitgetら2社、TONへの42億円の投資を発表
TONエコシステムの発展を支援することを目的に、BitgetとForesight Venturesが42億円の投資を発表。仮想通貨TONを大口保有者から入手することで投資を行うという。
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。
09/18 水曜日
16:52
「ビットコインはリスク資産ではない」ブラックロック幹部が指摘
ブラックロックのデジタル資産責任者が、ビットコインの誤った認識を指摘。リスク資産ではなく非相関資産であると主張し、機関投資家教育の重要性を強調した。
14:00
シンガポール最大銀DBS、仮想通貨オプション提供へ
年内に提供か シンガポール最大の銀行であるDBSは17日、2024年第4四半期(10〜12月)から機関投資家と富裕層向けに暗号資産(仮想通貨)のオプション取引と仕組み債を提供す…
12:50
Wintermute、米国選挙の予測市場開始へ トランプとハリストークンを上場
Wintermuteが米国選挙予測市場をまもなく開始する。イーサリアムなど複数ブロックチェーン対応。トランプ氏とハリス氏の勝利予測動向も解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア