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博報堂、OpenAI創設者関与のTools for Humanityと提携 Worldcoin技術の日本展開へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

博報堂、World ID普及促進へ

株式会社博報堂は9日、AIと人間の共存を目指すWorldcoinプロジェクトの中核企業、Tools for Humanityとの提携を発表した。博報堂はWorldcoinが提供する個人認証システム「World ID」の日本での普及拡大に取り組むことになる。

Worldcoinは、OpenAIの共同創業者サム・アルトマン氏らが立ち上げたプロジェクトだ。AI時代における人間の認証手段として、虹彩スキャンによる「World ID」の発行を行っている。このシステムは、オンライン上で個人のプライバシーを保護しながら、ユーザーが人間であることを証明できるデジタルパスポートとして機能する。

Tools for Humanityは、Worldcoinのプロトコルとアプリケーション開発を担う企業で、アルトマン氏が共同創業者兼会長を務めている。同社は2023年5月、Blockchain Capitalを筆頭にa16z cryptoなどが参加するシリーズC資金調達を完了。非公開ながら、報道によれば約160億円(1.1億ドル)を調達した。

関連:ワールドコイン(WLD)|投資情報・リアルタイム価格チャート

AIと人間の識別が課題に

World IDは現在、全世界で600万人以上が取得しており、RedditやTelegram、Shopifyなどの大手プラットフォームでも利用可能だ。日本国内では、バーチャルワールド「Yay!」を運営する株式会社ナナメウエが採用し、アカウント保護や不正利用防止に活用している。

博報堂は、AIと人間の区別が困難になりつつある時代において、World IDが重要なツールになるとの認識を示している。同社は、まずはWorld IDの認知度向上に注力し、AIと人間が共存できる社会の実現に向けて取り組んでいくとしている。

なお、博報堂は2023年12月から新規事業共創プログラム「Hakuhodo JV Studio」を通じて、Tools for Humanityと共同でWorld IDの受容性に関する実証実験を日本で実施していた。

関連:ワールドコイン(WLD)の買い方、特徴、将来性 サム・アルトマンが目指すAI時代のベーシックインカム

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