- テザー裁判にかかる費用
- 仮想通貨取引所Bitfinexとテザーの親企業iFinex社の裁判にかかる費用が、50万ドル(約5400万円) に上ることが判明した。米ニューヨーク州での営業停止が求められていた裁判では結論に至らず、90日の延長が決定している。
テザー裁判にかかる負担
仮想通貨取引所Bitfinexとテザー社の親企業iFinex社について現在行われている裁判について、両社が支払う裁判の費用が、ニューヨーク司法当局(NYAG)に提出する書類にかかる分だけで、50万ドル(約5400万円) に上ることが分かった。
Bitfinexは、テザー(USDT)準備金を不正利用したとNYAGから疑いを持たれ、米ニューヨーク州での営業停止が求められていた。Bitfinexはこれを全面否定するも、NYAGはBitfinexに対し、財務書類の開示を要求。その後さらに、ニューヨーク州の住民に対し、無登録で営業を行っていたと疑いをかけられ、現在裁判になっている。
今月30日に裁判が再開されたが、その際の聴取では結論に至らず、90日の延長が決定した。Joel M. Cohen裁判官は、NYAGによる裁判の完全な取り下げを実行するか、Bitfinexの取り下げの要求を否定するかを判断するには、さらに時間が必要と決断し、NYAG側に捜査期間の約90日延長を認めた。
Bitfinexの負担になっているのは、裁判費用だけではない。裁判に関して、会社間やスタッフ間でコミュニケーションをとるのに10種類以上のプラットフォームを活用している。暗号化を必要とするメッセージがあったり、大量の文書をやりとりする必要があるからだ。また、弁護士も60人以上を要している。
裁判の延長が決定し、今回結論が出なかったことから、Bitfinexとテザー社は取引所業務やUSDTの発行などにおいて通常業務は可能だ。しかし、NYAGの捜査が継続されることによって、さらに証拠提出が求められる可能性も残っていることから、さらなる負担を警戒する必要がある状況にあると言えるだろう。
参考資料:CoinDesk
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2019年7月18日
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