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「ビットコインは重要な気候テック」BTC研究者が語る——「Beyond The Price」 初回放送内容

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第1回 Beyond The Price開催

CoinPost Globalが14日に公開した初回の「GM Radio: Beyond The Price」では、ゲストにCH4 Capitalの共同創設者Daniel Batten氏を招待。Batten氏は暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)と環境問題のリサーチも行っている。

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環境活動家としての顔を持つBatten氏は、データに基づいてビットコインのマイニングを研究。「BATCOINZ」というウェブサイトに記事を公開しており、根拠が乏しいレポートなどにはしっかりと批判も行っている。

ほかには、もちろん投資家としても活動。環境問題の解決に貢献する技術「ClimateTech(気候テック)」に投資しているという。

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ポッドキャストの内容

今回の配信のテーマは「ビットコインは重要な気候テック」。Batten氏のポッドキャスト(英語)は以下のX内のリンクから聴くことができるが、ここから配信内容のポイントを紹介していく。

コンセンサスの仕組みに「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用するビットコインなどの仮想通貨は、取引の検証にマイニングを行う。マイニングではコンピューターで膨大な計算を行う必要があり、電力を消費するため、地球環境への影響を問題視する声が多く上がってきた。

例えば、イーロン・マスク氏が率いる電気自動車大手テスラは2021年5月、環境への影響に対する懸念からビットコイン決済の受付を停止。一方でBatten氏は、この時からビットコインのマイニング環境は大きく変わったと指摘した。メディアに加え、学界もビットコインのマイニングに対し肯定的になってきているという。

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マイニングに対する見方が変わった理由の1つに、再生エネルギー活用の増加がある。Batten氏は、中国が仮想通貨を禁止する方針を改めて強調した2021年以降、持続可能なエネルギーが占める割合は38%から53%に増加していると指摘。これは他の業界よりも高い比率だという。

マスク氏は、クリーンエネルギーの利用が50%まで増えて将来的に楽観視できるようになれば、テスラはビットコイン決済の受付を再開するだろうと以前述べていた。

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マイニングがもたらすメリット

Batten氏は再生エネルギーへの転換に必要なのは「エネルギーの削減」ではなく「エネルギー消費の増加」であるとの見解を引用。現場の声をもとに、再生エネルギーの提供者にとってビットコインは「完璧な需要者」であるとの見方を紹介した。

マイニングには「どこでも行える」「いつでも始めたり、やめたりすることができる」という特徴があり、電力系統の運営にとっても好都合だという。マイニングは電力系統につながっていなくてもできるので、例えば新しい再生エネルギー施設で電力系統につながる前でもプロジェクトとして利益を出せるため、再生エネルギー施設の経済に貢献できるとも述べた。

ほかにもBatten氏は、ビットコインのマイニングは、CO2よりも84倍も悪影響があるというメタンガスの排出を抑制できるというメリットも紹介。CH4 Capitalが、メタンを抑制するマイニング技術に投資をしているとも語った。

ビットコインを巡っては、環境への影響に対する懸念から、コンセンサスの仕組みに「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」を導入した方が良いとの指摘もあるが、Batten氏は上述したメリットを活かせなくなることも、PoSを導入しない理由の1つになるのではないかとの見方を示している。

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