はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国証券法に仮想通貨の適応が可能、米NYで初の判決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ICOに関する、初めての「米国証券法」言及の判例
日本時間本日、ロイター通信は、米国初、ニューヨークの連邦裁判官が仮想通貨にも米国の証券法が適用できるする判決が下されたことを明らかにした。
Howeyテストとは
特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。いくつかのICOプロジェクトがこのテストスコアを計算して、トークンの「証券性」を検証している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

事件の経緯と判決

Zaslavskiy氏が、昨年11月に、二つの仮想通貨を通して、投資家を欺き、米国証券取引法を違反したとして逮捕されたと、ロイター通信 が報じました。

検察側によると、Zaslavskiy氏は昨年REcoinという、不動産に基づいた仮想通貨とダイヤモンドに基づいた通貨にて、投資家らから約30万ドル(約3300万円)を調達しましたが、実際のところ、その2つの仮想通貨を裏付ける不動産もダイヤモンドも存在していませんでした。

さらに、投資家はそれらのトークンを受け取っていないと訴えています。

Zaslavskiy氏の弁護士は今年の3月、Dearie裁判官へ、REcoinとDiamondは通貨であり、有価証券ではないため証券法に該当しないとした主張の元、嫌疑の取り下げを求めましたが、本日の判決にて、証券法の適用範囲に柔軟性が設けられており、SEC(米国証券取引委員会)も一部の仮想通貨を有価証券と見なしていることを理由とし、Dearie裁判官はその取り下げ申請を非承認、以下のように指摘しました。

出典:United States District Court Eastern District of New York

「投資道具に『バーチャル・カレンシー』というラベルを付けただけでは、その投資契約、つまり証券を本当の通貨に変えることはできない」

出典:United States District Court Eastern District of New York

「。。。(ハウェイ判例により)陪審団が『営利事業』は。。。今回の(REcoinとDiamond)告訴に該当すると結論を下す」

SECの立場と有識者による見解とは

コインポスト で報道したように、SECの主席を務めるJay Clayton氏は、以前からICOという資金調達方法はSECへ登録するべきであり、多くのICOトークンもSECが規制する有価証券同様に、証券法に該当すると主張しています。

ブルームバーグ紙の取材 によれば、名門、Wayne State大学の法科大学院のPeter Henning教授は以下のようにコメントを述べました。

今回の判決は、SECがICO事業を規制する権力を持つと主張する立場と、市場操作と詐欺対策における法律条項が適用することを肯定している。被告人が証券でないと主張したものの、裁判官がそれを却下し、証券法に該当すると判断したのは、正に法的規制における重要な第一歩だ」

また、Dearie裁判官がZaslavskiy氏の案件のみに対し、結果を述べたものであり、その他のICOに関しては言及していないものの、仮に上訴で判決維持となった場合、より広い影響力をもたらす可能性をブルームバーグ紙も取り上げて説明しています。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧