はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

藤巻議員、金融庁の仮想通貨関連法案に関して税務当局に要望を依頼

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

藤巻健史議員が金融庁へ依頼
金融庁から暗号資産関連法案の説明を受けた藤巻健史議員が、「イノベーション推進の観点であれば仮想通貨税制が阻害している」と改めて主張。税務当局にも働きかけた。

藤巻健史議員が金融庁へ依頼

22日、日本維新の会の藤巻健史議員が、金融監督庁から、暗号資産関連法案の説明を受けた際、「仮想通貨・ブロックチェーンの発展を阻害するのは税制だ。」と主張し、金融監督庁に税務当局へ税制改革を要望するよう依頼していたことをツイッター上で明らかにした。

以前から藤巻議員は仮想通貨(暗号資産)の税制を改正すべきだと指摘している。

現状の仮想通貨税制は、ブロックチェーンおよび仮想通貨の発展を阻害しかねず、国際社会に遅れをとる可能性があるというのが、その主な理由だ。

税制改正に関して、以下の4点を一貫して強調している。

最高税率55%の総合課税から20%の分離課税へ

給与所得のように安定した収入が見込まれるものであるならば、総合課税適用も合理性があるが、仮想通貨の取引益はそうではない。

株式や投資信託・FXと同様に収益は不安定で、損失を出す年もありえる。

損失の繰越控除を可能に

仮想通貨の取引損を翌年以降に繰り越すことは認められていおらず、仮に今年大きな損失を出してしまったが翌年はそれなりの利益を出した場合、通算の損益はマイナスであったとしても多額の税金を納めなければならない。

同じ性質を持つ株式や投資信託・FXの取引損は繰り越すことができ、税の公平性の観点からも、仮想通貨の取引損の繰越控除を認めるべき。

仮想通貨間の売買を非課税に

一回の取引ごとにその都度損益を計算する作業は、極めて煩雑で大きな負担となってしまう。

仮想通貨間の取引量を増加させ、仮想通貨市場を活性化させるために、仮想通貨間の売買を非課税とすべき。

少額決済を非課税に

今後取引の増加が見込まれる実社会における仮想通貨の決済も、現在の税制では課税対象とされているが、それでは実社会での仮想通貨決済の浸透は到底望めない。

少額の仮想通貨決済は非課税とし、実社会での仮想通貨決済を拡大させていくべき。

藤巻議員の理念

CoinPostでも先日紹介したように、国会(参議員予算委員会)で安倍総理や麻生大臣に「仮想通貨の税制」について質問、提言するなどしており、積極的に取り組んでいる。

以前CoinPostのインタビューに答えた藤巻議員は、以下のように述べていた。

日本の名目GDP(国内総生産)は、ここ30年間で世界に大きく遅れをとっており危機感を覚える。

今後、日本人が食べていくための産業をしっかりと育てないといけない。このままだと、三流国….四流国になってしまいかねないので、大胆に変革させて成長させなければならない。

しかし、政治を動かすためには、政治の世界に入っていないと上手くいかない(国会の先生方にはなかなか声が届かない)。

これまで年配の官僚は、仮想通貨に対してさほど興味なかったと思う。しかし、私が厳しい質問を繰り返すことで、彼らは勉強せざるを得ないし、仮想通貨の知識も必然的に増えてくる。

国税庁の長官など、日本市場のルールを”規範していく存在”が、仮想通貨に対する理解を深めることは大きなメリットだと考えている。国会の場で「仮想通貨の税制について取り上げる」という行為は、非常に重要なことだ。

去年12月には「仮想通貨税制を変える会」を発足しており、サポーターを募集している。同議員によれば、政治を変えるには数の力が大事であり、匿名でも良いから参加してほしいと呼びかけている。

「日本の税制を変える会」公式サイト:https://kasou-tax.jp

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

『なぜ、仮想通貨の税制を改正すべきなのか』藤巻健史議員インタビュー(前編)
仮想通貨の税制改正問題など、国会の場で問題提起されている参議院議員の藤巻健史先生に、CoinPostで独占インタビューを実施。ビットコインなど現在の仮想通貨業界に関する見解を伺った。
藤巻議員、麻生大臣に対し「仮想通貨の税制問題」について質問(一問一答を追加掲載)
藤巻議員は、本日16:00頃にネット中継される「参院予算委員会」で、仮想通貨税制について一問一答形式で日本政府に質問予定。先日の衆院予算委委員会では、中谷議員の鋭い質問を受け、イノベーションの観点では前向きな見解を示す一幕もあった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧