はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

利上げ観測後退 米国株小幅続伸、9月株式市場見通しは|31日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

8/31(木)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:34,890ドル +0.1%
  • ナスダック:14,019ドル +0.5%
  • 日経平均:32,333円 +0.3%
  • 米ドル/円:146.1 -0.01%
  • 米ドル指数:103.1 -0.3%
  • 米国債10年:年利回り4.1 -0.2%
  • 金先物:1,970ドル +0.2%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:27,651ドル +6.5%
  • イーサリアム:1,731ドル +5.4%

本日のNYダウ・ナスダック

本日のNYダウは+37.5ドルと小幅に4日続伸し、ナスダックも+75.5ドルで取引を終えた。前日に続き、ADP雇用統計と第2四半期GDP確報値という2つの弱い経済指標を受けて株式市場はプラス圏を維持し、米国債利回りは続落した。エヌビディア株は再び終値で過去最高値を更新し「492.6ドル」をつけた。

ADP雇用統計

米労働省が9月1日に発表する8月の非農業部門雇用者数の先行指標とされるADP雇用統計は昨夜発表された。今回では、8月の米民間雇用者数が17万7000人増加し、予想の19万5000人増を下回った。増加幅はこの5カ月で最少で、タイトだった労働者市場が弱まりつつある傾向が強まっているようだ。

29日発表の7月求人件数の減少と合わせて、労働市場データを金利政策の1つの重要な決め手とするFRBの利上げ据え置きへの期待を正当化するものとみられる。7月求人件数は882万7000件に減少し、予想の950万件を大きく下回っており、2021年3月以来約2年半ぶりの低水準となった。

関連弱い経済指標で米国株続伸、マラソンやコインベースなど仮想通貨関連株が大幅高|30日金融短観

第2四半期GDP確報値

また、第2四半期GDP確報値(改定値)も米景気の減速を示唆する内容だ。確報値では、前期比で年率2.1%増で、速報値2.4%増から下方修正。前四半期は2%増だったため、より緩やかな成長が確認された。

個人消費の確報値は1.7%増で、速報値の1.6%増から上方修正されたが、設備投資の下方修正が全体の数字を引き下げた格好だ。

また、国内総所得(GDI)に関しては労働市場の持続的な強さなどが原因で4-6月は0.5%増加したという。

7月米中古住宅販売成約指数

さらに、7月米中古住宅販売成約(仮契約)指数は前回の0.3%増から大幅に増加し0.9%増加。今年1月以来半年ぶりの伸び率だった。予想は-1.1%だったことから、借り入れコストや利上げによる住宅価格の高止まりの影響で急速に落ち込んでいた住宅市場が回復し始めている兆しを見せた格好だ。

なお、今夜はFRBが最も重要視するインフレ指標であるPECデフレータが発表され、明日夜は米8月の雇用統計データが明らかになる。一方、今週の比較的に弱い米経済指標を受けて金利先物市場ではFRBの利下げ開始を来年7月から6月に前倒ししている。

出典:Minkabu

重要経済指標(注目度:★★★★☆)

関連対SEC裁判のグレースケール勝訴でビットコイン高騰、投資信託「GBTC」への影響は?

米国株

米国株はS&P500種株価指数が節目として意識されていた4,500を突破し4,514.8で取引を終えた。セクター別では、アップルが大型株の上げを主導する一方、地銀や悪い決算を発表したHPは売られた。

個別銘柄の前日比:エヌビディア+0.9%、AMD+0.6%、テスラ-0.1%、マイクロソフト+0.1%、アルファベット+0.9%、アマゾン+0.1%、アップル+1.9%、メタ-0.97%。

アップル

アップルは米時間9月12日に今年の目玉商品である「iPhone15」と次世代スマートウオッチ「Apple Watch」を発表する見込みだ。日本時間13日午前2時にストリーミング配信を開始する予定。

同社のiPhone売上は3四半期連続で減少しており、新しいモデルへの需要を懸念する声もあるが、iPhoneとApple Watchの売上高は合わせてアップル全体の売上高の半分を超える規模にあるため、新製品が成長挽回の助けになる可能性がある。

百度

中国のEコマース大手百度(バイデゥ)はニューヨーク市場で前日比3.1%高。中国政府が同社などのAIモデルを初めて承認する意向だと伝わったことが材料視された。

ブルームバーグによると、中国の国家インターネット情報弁公室は、百度など新興企業や大手ハイテクを含む少数企業のAIモデルを近く認可する見通しだという。生成AI分野で百度が今後米オープンAIやマイクロソフトの競争相手になると期待されているようだ。

関連NISAで買える、国内・海外のETF(上場投資信託)ランキングTOP3

9月株式市場見通し

MarketWatchは9月の株式市場見通しを公開。S&P500は今月ほぼ2%の下落を記録しており、2月以来の最大の月次下げ幅となった。しかし、Dow Jones Market Dataによると、大型株指数が8月に2%前後下落すると、9月のリターンは通常よりも悪くなる傾向があるという。また、CFRA Researchのチーフ投資ストラテジストであるSam Stovallは「1945年以来、大型株指数であるS&P500指数(SPX)は、9月に平均してマイナス0.73%の月次リターンを記録し、どの月よりも最悪の平均パフォーマンスを残している。さらに、S&P500が月次で下落回数が上昇よりも多い唯一の月であり、勝率はわずか44%にとどまる」とコメントした。

出典:S&P Global

8月の強い経済データへの懸念から連邦準備制度理事会(FRB)が予想よりも長期にわたって金利を引き上げ続ける可能性があり、株式市場は8月に停滞していたが、セクター別ではAI分野をリードするエヌビディアは好決算を受けて過去最高値を更新していた。

一方、Fundstrat Global AdvisorsのテクニカルストラテジーヘッドであるMark Newton氏は、多くの投資家が予想しているほど9月がマイナスになるとは限らない可能性もあるとした。1935年以来、選挙前の年の場合、9月の前半は後半よりも「ずっと良い」という傾向がある。選挙前の年の9月の中央値のリターンはマイナス0.04%だったが、1935年以来、平均リターンはプラスであり、平均リターンは0.2%だったという。米国は2024年11月に大統領選を控えている。

さらに、Newton氏は米ドルと米国債利回りの中期的なピークは近いと述べた。9月初旬までに利回りが新たな高値に押し戻される可能性があるとしながらも「全体的に多くの上昇要因が示唆しているように、株式市場の底はすぐそこにあり、市場は9月の前半に利益を上げることができるかもしれない」とみている。

仮想通貨関連銘柄反落

  • コインベース|83.8ドル(-1%/+12.9%)
  • マイクロストラテジー|371.6ドル(-2.5%/+10.6%)
  • マラソン・デジタル|13.4ドル(-1.5%/+27.7%)

関連対SEC裁判のグレースケール勝訴でビットコイン高騰、投資信託「GBTC」への影響は?

関連税制優遇制度「つみたてNISA」で選べる投資信託ランキング

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
07:40
ネイバーとアップビット親会社ドゥナム、AIとブロックチェーン融合で1兆円投資へ
ネイバーとアップビット運営のドゥナムが、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラ構築に向け、今後5年間で1兆円超を投資する計画を発表した。韓国ウォン連動型ステーブルコイン発行も視野に入れている。
07:10
イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ
仮想通貨イーサリアムは、ブロックのガスリミットが6000万ユニットに引き上げられた。これにより、フサカアップグレードの前にトランザクション処理能力が向上した。
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧