はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン乱高下、米GDPマイナス成長と利下げ観測で|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(5/1 AM8時)

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、2025年1〜3月期の米実質GDPが前期比年率0.3%減となったことを受け、米経済の減速懸念が浮上し、米株価指数の急落とともに下落した。ただし、朝発表の4月の全米雇用リポートにおいて非農業部門の雇用者数が前月比6万2,000人増と市場予想(12万人増)を下回ったことにより、連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げを決定するとの観測が強まり、株価指数は反発。これに連動するかたちで、ビットコインも反発する展開となった。

また、米アリゾナ州で審議されているビットコイン戦略備蓄法案が、知事による署名を経て成立するか否かが注目されており、ビットコイン市場は政治動向への「様子見」的な値動きを続けている。

関連:ビットコイン保有者の85%以上が利益状態、「ユーフォリア・ゾーン」に近づく市場に調整懸念 アナリスト指摘

4月30〜5月1日相場状況

ビットコインは引き続き米株価指数との相関が高い状態にあるが、その強さはやや後退している。過去2か月間の相関係数をみると、S&P500とは+0.71、Nasdaq100とは+0.75となっており、依然として株価指数との連動性は高いものの、ピーク時に比べて若干の低下が見られる(下画像赤枠)。一方で、金(ゴールド)との相関係数は▲0.23と、これまで見られていた逆相関関係が急速に緩和されつつある(下画像青枠)。

また、米国の金利が低下傾向にあり(下画像黄枠)、これはビットコインにとって追い風となっている。

オプション市場においては、行使価格10万ドルのコールオプション建玉が急増を続けており、現在、同価格帯が最大の建玉数となっている。一方で、プット・コール・レシオ(PCR)は上昇基調にあり、投資家のセンチメントはやや弱気に傾きつつあることを示唆している(下画像黄色矢印)。

現状分析(5/1日 AM8時)

現在のビットコイン市場では、アリゾナ州におけるビットコイン準備金法案の成否が大きな関心事となっている。同法案が知事の署名、または署名不要による自然成立を果たせば、米国におけるビットコインの制度的位置づけに変化が生じる可能性がある。さらに、テキサス州など他州や連邦レベルでの法制化にも波及効果を与えるとみられており、今後の市場動向を占ううえでの重要なファクターとなりつつある。

関連:「トランプ大統領がビットコイン準備金に取り組むのは関税問題解決と停戦の後」米商務長官が説明

今後の重要な日程

  • 5/1日 米ISM製造業景気指数
  • 5/2日 米雇用統計
  • 5/5日 米ISM非製造業景気指数
  • 関連:ビットコイン弱気相場脱却に成功か、ステーブルコイン流動性が過去最高に クリプトクアント週間分析

    過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

    寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
    X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    09/16 火曜日
    19:12
    Pudgy Penguins CEO、ミームコイン関連イベントでPENGUの日本戦略発表
    暗号資産取引所MEXCのベンチャー部門であるMEXC Venturesは7日、「From Doge to Pengu: The Evolution of Memes」を開催した…
    18:00
    Superteam Japan代表が語るソラナエコシステムの日本展開戦略|独占インタビュー
    ソラナエコシステムの日本展開を牽引するSuperteam Japanが、設立から1年3か月で世界トップクラスの実績を達成。コミュニティGDPで世界1位、ビジネスコンペ「Brea…
    17:00
    米SECアトキンス委員長、仮想通貨企業に訴訟前に「違反通知」を追加へ=報道
    米SECアトキンス委員長が仮想通貨企業などへの執行措置前に警告段階を設ける方針を表明した。ゲンスラー前委員長の方針から転換し、トークンの多くは証券ではないとも改めて述べる。
    15:20
    Pudgy Penguins、日本で大型イベント開催|MEXC Venturesとの連携で世界展開を加速
    人気NFTプロジェクトPudgy Penguins、東京でWebX2025イベント開催。MEXC Venturesと連携し、日本展開でグローバル戦略を加速。2027年IPO実現目指す。
    14:50
    MiCAの監督格差問題 仏・墺・伊が共同でEUの規制強化を要請
    フランス、オーストリア、イタリアの規制当局がMiCA施行後の各国による監督格差を問題視し、EUの仮想通貨規制の強化を求める共同声明を発表した。EUパスポート制度の課題と3カ国の規制当局による4つの改善提案を解説する。
    11:36
    FOMC控え様子見基調の仮想通貨相場、デリバティブ市場は強気傾向
    明日のFOMC会合を控え、市場の95.9%が25bp利下げを織り込む中、ビットコインは115,206ドルで小幅上昇。デリバティブ市場ではコール優勢の展開が続き、ETF流入も好調。利下げサイクル開始への期待が暗号資産(仮想通貨)市場の追い風となるか注目が集まる。
    10:56
    ロビンフッドが非上場企業投資ファンド「RVI」を計画 個人投資家の参加機会拡大へ
    仮想通貨・株式取引のロビンフッドが米国で未上場企業への投資機会を個人投資家に提供するファンドの設立を計画している。SECに登録届出書を提出し、NYSE上場を目指している。
    10:30
    クレディセゾンのベンチャー部門、70億円超のWeb3ファンドをローンチ
    クレディセゾンのベンチャー部門は、ブロックチェーンのスタートアップ対象のファンドOnigiri Capitalのローンチを発表した。トークン化RWAのソリューションを開発する企業に投資する。
    10:12
    コインベース支援のL2「Base」、独自トークンの発行検討を開始
    仮想通貨取引所コインベース支援のL2「Base」は、ネットワークトークンの発行検討を開始。これまではガス代にイーサリアムを使用し、独自トークンの発行予定はないとしてきた。
    09/15 月曜日
    17:40
    Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
    大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
    15:00
    人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
    WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
    12:25
    イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
    イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
    10:00
    アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
    大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
    09:55
    「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
    仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
    09/14 日曜日
    16:00
    DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
    WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧