はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

スイス中銀総裁がビットコイン準備金提案に反対表明、国民投票イニシアチブの行方は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTC準備金の国民投票実現なるか?

スイス国立銀行(中央銀行)の総裁は25日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を準備金として保有すべきという提案に対して、否定的な見方を示した。ロイター通信などが報じた。

これは、スイス国立銀行の株主総会での発言だ。シュレーゲル氏は、外貨準備の観点から不適切だと述べた格好だ。

中央銀行は常に外貨を売買できるようにしておかねばならないが、仮想通貨は一般的に非常に市場での価値変動が大きく、外貨準備として価値を維持できるか疑問であると話している。

このコメントは、同じ総会の席で、スイス政府ビットコイン準備金創設のための国民投票を目指す団体「ビットコイン・イニシアチブ」のルジウス・マイサー創設者が提案した内容を受けたものだ。

マイサー氏は、ビットコインは市場のストレス下でも回復力を示し、銀行休業日でさえも高い流動性を維持しており、米国も戦略的なビットコイン備蓄を開始したと指摘している。また、次のように意見した。

ビットコインは特別な資産だ。多くの人が「通常」と考えるようなシナリオでは、それほど価値がないかもしれないと言わざるを得ない。

しかし、政府債務への信頼が薄れ、多極化した世界秩序という特殊なシナリオでは、ビットコインは大きな価値を持つだろう。

現在、米トランプ政権による関税などの影響もあり、ドルの価格下落リスクや、それが世界経済に及ぼす影響など、「通常」ではないシナリオが起こる可能性もあることに言及している。

関連:トランプ関税政策、債券市場に敗北か──『ビットコインスタンダード』著者が経済的影響を分析

出典:マイサー氏X投稿

マイサー氏は、もしスイス国立銀行が2015年以降、一定量のビットコインを準備金として保有していれば、その期間のうち約3分の1の日では、ポートフォリオのボラティリティ(価格変動)が低減していたはずだとも述べた。

スイスでは、仮想通貨擁護団体「2B4CH」が中心となって、スイス国立銀行が準備金の一部としてビットコインを保有することを可能にする憲法改正案を提出している。

この案について国民投票を実施するには、2026年6月30日までに、スイス国民10万人の有効な署名を集める必要がある。人口の約1.15%に当たる数だ。

その後、改正案の提出者らは国民投票を実現すべく「ビットコイン・イニシアチブ」というプロジェクトを立ち上げた。

スイス憲法第99条第3項には現在、「スイス国立銀行は、その収入から十分な外貨準備金を積み立て、その一部は金(ゴールド)で保有しなければならない」と記載されている。

「ビットコイン・イニシアチブ」は、この部分を「金とビットコイン」に修正することを提案している。

また、ビットコイン取引市場は流動性が高く、24時間365日稼働しているため、市場の動向、経済情勢、政治的状況など、さまざまな要因に応じてビットコイン保有量を柔軟に調整することが可能だとも述べた。

関連:スイス政府、ビットコイン準備金の憲法改正案を官報に掲載

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/11 火曜日
19:00
メインネット3周年迎えたAptosのCEOが語る次世代ブロックチェーンの未来|独占インタビュー
Aptos Labs創業者Avery Ching氏独占インタビュー。3周年を迎え、世界最速85msのブロックタイムを誇る技術、グローバル・トレーディング・エンジン構想、Jio Platformsとの提携について詳しく聞く。
18:00
スターテイル、スーパーアプリ公開 ソニーBSLのL2「Soneium」対応
Startale GroupがSoneium向けスーパーアプリ「Startale App」を発表。SNSアカウントでログインするだけで、ガス代や秘密鍵管理不要でオンチェーンアプリにアクセス可能に。
18:00
堀田丸正、Bitcoin Japanへ社名変更
堀田丸正はBitcoin Japanへ商号変更。BTCレンディングと1%以上の配当を組み込むビットコイン財務戦略の詳細を発表。Bakkt黒字転換を背景に経営刷新と日本市場戦略が本格始動。
16:49
ファンプラ(FPL)、公募価格下回る展開 コインチェックIEO4例目
コインチェックIEOのファンプラ(FPL)は初回板寄せ1.495円で価格形成後、まもなく公募価格1円を下回って推移。応募倍率9.06倍、過去IEOとの比較、初日価格推移を速報で解説。
15:06
ユニスワップが収益モデルを刷新、プロトコル収益でUNIを焼却へ
分散型取引所 ユニスワップ(Uniswap)は、手数料の一部をプロトコルが徴収し UNI トークンの焼却に充てる「フィースイッチ」機構を導入する「UNIfication提案」を発表。実現への期待から UNI 価格は30%前後急騰した。
14:02
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ ドリームレース!」、12月26日にサービス終了
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ ドリームレース!」が12月26日にサービス終了。売上によるトークン買い支えモデルの継続が困難になったことや、外部要因への対応コストが影響。約2年半の運営に幕。MSMトークンはDEX上で存続予定。
13:35
英中銀、「システム上重要な」ステーブルコイン規制案で意見募集 保有上限を設定
イングランド銀行は、ポンド建てシステム上重要なステーブルコインの規制案を公表。個人に2万ポンド(約390万円)、企業に1000万ポンド(約19億5000万円)の一時的な保有上限を設定し、銀行預金の急速な流出リスクを管理する。
13:10
今後の仮想通貨市場、レバレッジ崩壊後の回復見込みは?=コインベース分析
コインベースが10月清算イベント後の仮想通貨市場について最新の分析を発表。レバレッジが解消され今後数か月はゆるやかに上昇すると予想している。
11:05
金持ち父さん著者キヨサキ、ビットコイン・金・銀の価格予想を公開 「売らずに買い続ける」
『金持ち父さん貧乏父さん』著者のロバート・キヨサキ氏が2026年のビットコイン価格を25万ドルと予想した。金や銀にも強気の見通しを示し、米国の債務拡大を理由に実物資産への投資を推奨。
10:35
ランブル、テザー支援でノーザンデータ買収へ AI・HPC事業を強化
動画プラットフォームRumbleが、ステーブルコイン大手テザーの支援を受けてAI企業ノーザンデータを買収する。欧州最大級のGPU事業獲得でクラウド事業を強化する。
09:45
仮想通貨取引所ジェミニ、IPO後初の決算発表 予想超える売上増も損失拡大
ウィンクルボス兄弟創業のジェミニが株式上場後初の四半期決算を発表し、1株当たり6.67ドルの損失を計上した。売上高は5,060万ドルで前年比2倍に増加したが、上場関連費用が重荷となった。
09:15
KDDI、Pontaをステーブルコインに替えられるサービス提供へ
KDDIは年内にも、共通ポイントPontaをステーブルコインに替えて決済や送金に利用できるようにすることがわかった。ブロックチェーン上の金融サービスでも活用できるようにする。
08:05
ブロック社のスクエア、400万店舗でビットコイン決済開始
ジャック・ドーシー率いるブロック社が、スクエアで全世界400万店舗のビットコイン決済を可能にした。Square Bitcoinは2027年まで手数料無料で、ライトニングネットワークによる即時決済を提供。
07:40
米上院農業委員会が仮想通貨規制法案の草案公開、CFTCに新たな権限付与へ
米上院農業委員会が仮想通貨規制法案の草案を公開し、CFTCにデジタル・コモディティの規制権限を付与する内容を明らかにした。多くの部分が両党間の交渉中で未解決となっている。
07:02
仮想通貨投資商品、先週は約1800億円の資金が純流出
CoinSharesは、ETFなどの仮想通貨投資商品全体への先週における資金フローは約1,800億円の純流出だったと報告。ビットコインとイーサリアムの商品が流出を主導した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧