
Sunriseと共同実験
ブロックチェーン基盤「Sunrise」を運営するInterliquid Networksが26日、ソニー銀行と金融機関向けブロックチェーンインフラの実証実験開始を発表した。同実験では、規制遵守、プライバシー保護、相互運用性など金融セクターの高い基準を満たすソブリンブロックチェーンアーキテクチャの開発とテストを実施する。
実証実験の主要目標は、金融機関における独自ブロックチェーン活用の技術的・法的課題の特定とステーブルコイン特化チェーンの実現だ。またSoneium(ソニューム)との統合を含む相互運用性の実現と、金融機関が顧客にDeFiサービスを提供する際の課題検討も行う。
実験ではSunriseのProof of Liquidityメカニズムとデータ可用性インフラを活用し、規制対象銀行が顧客にDeFiサービスを提供する方法を検討する。Web3エコシステムの世界的拡大に伴い、銀行はAML/CFT、KYC、データプライバシーなどのコンプライアンス要求と技術的独立性の両立が求められている。
Sunriseは企業グレードのチェーンが規制、セキュリティ、パフォーマンス要件を満たすためのモジュラーブロックチェーンアーキテクチャを提供している。同プラットフォームは2024年7月のパブリックテストネット開始以降、30万人以上のユーザーが参加した実績を持つという。
今回のソニー銀行との取り組みは、コンポーザビリティとガバナンスのバランスを取った金融グレードのソブリンロールアップの定義に向けた重要な一歩となる。Sunriseはデータ可用性レイヤーとリクイディティハブ機能を統合し、イーサリアムやソラナなどの主要L1との深い流動性共有を可能にする仮想通貨インフラを提供している。
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