
XRP前日比10%上昇
米CME Groupが23日発表したデータによると、XRP先物は取引開始から1ヶ月間で5.45億ドル(約800億円)の取引高を達成した。取引開始日には15社と4つの個人投資家向けプラットフォームから1,930万ドルの取引が記録され、幅広い市場参加が確認された。

取引高の45%が北米以外からの参加で、XRP先物の世界的な需要の高さを示している。建玉残高も7,050万ドルに達し、持続的な市場関与が続いている状況となっている。
XRPはXRPレジャーの基軸トークンで、国際送金の高速化と低コスト化を目的としている。独自のコンセンサスプロトコルにより1秒間に1,500件の取引処理が可能で、決済時間は3〜5秒と従来の金融システムより大幅に高速化されている。
CMEによると、2025年はXRP台帳の利用が急増しており、アクティブアドレス数と取引量が大幅に成長している。リップル社によるHidden Road買収や独自ステーブルコインRLUSDの発行が機関投資家の採用を後押ししているとCMEが分析した。
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CMEのXRP先物は標準サイズ(5万XRP)とマイクロサイズ(2500XRP)の2種類を提供し、現金決済方式を採用している。ウォレット管理やセキュリティリスクを回避できるため、機関投資家にとってXRP価格変動への効率的なエクスポージャー手段として機能しているという。
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