
サークルに続く申請
2日のウォール・ストリート・ジャーナル報道によると、リップルが米通貨監督庁(OCC)に国家銀行免許の申請を行ったことが明らかになった。承認されれば同社のステーブルコインRLUSDはOCCの規制対象となり、銀行免許を通じた追加の仮想通貨サービス提供も検討されるとみられる。
リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOはX投稿で、承認により州と連邦レベルの両方の監督を受けることになり、ステーブルコイン市場における信頼性の新たな基準となると説明した。同社子会社のスタンダード・カストディ・アンド・トラスト・カンパニーも今週、連邦準備制度理事会にマスター口座を申請している。
マスター口座承認により、リップルはRLUSDの準備金を中央銀行に直接保管できるようになるとガーリングハウスCEOは述べている。
競合のサークル・インターネット・グループも月曜日にOCCに国家銀行免許を申請したことが判明した。サークルの申請は「ファースト・ナショナル・デジタル通貨銀行」設立を目的とし、USDCステーブルコイン準備金の自己管理と機関投資家向けカストディサービス提供を目指している。
ステーブルコイン大手企業による相次ぐ銀行免許申請は、仮想通貨業界の規制対応強化と制度化の進展を示す動きと分析される。
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