はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米下院の仮想通貨法案審議手続きが再び停滞、保守派議員がCBDC条項で反発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

膠着状態から一転

17日13時ごろの更新:米下院で審議における第2回投票は217対212の僅差で可決されたことが判明した。8人の保守派議員が賛成票に周り、合意に達した。

合意の条件として、問題のCBDC発行禁止条項は、国家防衛権限法案(NDAA)に含まれることとなるという。

17日朝:米下院で仮想通貨関連法案の審議が再び停滞しているようだ。ABCやPoliticoの報道によると、17日に一度可決された手続き投票が膠着状態に陥り、主要議員らが次の対応を協議中。共和党保守派議員(下院自由議員連盟)が中央銀行デジタル通貨(CBDC)関連条項に反発していることが要因となっている。

今回の審議対象は3つの法案で構成されている。ステーブルコイン規制枠組みを定める「GENIUS法」、仮想通貨市場全体の規制を明確化する「CLARITY法」、連邦準備制度理事会のCBDC直接発行を禁止する「反CBDC監視国家法」が含まれる。

17日の第1回手続き投票は215対211で可決されたが、第2回投票で問題が発生した。マージョリー・テイラー・グリーン議員やチップ・ロイ議員(自由議員連盟メンバー)らが「CBDC禁止条項が不十分」として反対票を投じた。現在3名の共和党議員が反対し、16名が投票を保留している状況だ。

第2回手続き投票が必要となった理由は、保守派の要求に応じた法案修正のためだ。第1回投票では法案審議のルールが設定されたが、保守派議員がCBDC禁止条項の強化やCLARITY法との統合を求めた。下院では手続き投票により審議ルールや法案構成を決定するため、これらの変更には新たな手続き投票が必要となった。

現在、マイク・ジョンソン下院議長は保守派議員や各委員会メンバーと緊急協議を実施している。保守派はCBDC禁止条項をCLARITY法に統合するよう求めているが、委員会側は法案の分離維持を主張。関係者は現状を「混乱状態」と表現している。

この混乱は前日の手続き投票否決を受けたものだ。16日の手続き投票では共和党議員12名が反対に回り、196対223で否決されていた。その後、トランプ大統領は保守派議員との合意成立を発表したが、実際には合意が崩れている状況が明らかになった。

トランプ大統領は仮想通貨の法制化を政権の最優先事項とし、今週を「クリプト・ウィーク(仮想通貨週間)」と位置づけ、業界や投資家の期待を高めている。

関連:トランプ大統領、GENIUS法案の採決動議で反対派議員と協議 再投票の見通し

一方、民主党は全議員が法案に反対している。

GENIUS法は既に上院を通過しており、下院可決後は直ちに大統領署名で成立する見込みだ。しかし、CLARITY法と反CBDC法は上院での審議が必要で、保守派の要求が満たされなければ今週中の成立は困難な状況になる。一方、連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は以前、議会承認なしにCBDCを発行しないと明言した。

関連:米下院、仮想通貨法案の審議手続きを可決

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/19 土曜日
11:30
ピーター・ティール支援の仮想通貨取引所ブリッシュがIPO申請=CNBC
元NYSE社長トム・ファーレイ率いるブリッシュが証券取引委員会にIPOを申請。コインデスク買収実績を持つ同社の上場計画と業界動向を報告。
11:02
著名アナリストが分析、「ビットコインからイーサリアムへ資金移動、アルトシーズンの兆し」
ウィリー・ウー氏らがアルトシーズン開始を予測。仮想通貨ビットコインからイーサリアムへの資金ローテーションが本格化し、アルトコイン市場の上昇環境が形成。
10:05
JBA、暗号資産アンケート 分離課税20%導入の場合84%が投資増額意向
日本ブロックチェーン協会が暗号資産税制アンケート結果を公表した。保有者の84%が分離課税20%で投資増額すると回答した。また、10人に1人以上が暗号資産を保有などの結果も出た。
08:50
仮想通貨全面高の一週間、米下院クリプトウィーク振り返りと今後の見通し|仮想NISHI
今週の仮想通貨市場は、米下院で開催された「仮想通貨週間」において、ビットコインが史上最高値となる12万ドルを超える展開となった。アルトコイン市場においても大幅な上昇が見られた。
08:30
リップル発行のRLUSD、ブルーチップから最高評価獲得
独立の格付け機関ブルーチップがリップルのRLUSDステーブルコインにA評価を付与。BNYメロンでの準備金管理と堅牢なコンプライアンス体制などが評価された。
07:30
「米SECはトークン化の規制例外措置を検討中」アトキンス委員長
米SECのアトキンス委員長が、SECは証券のトークン化における規制の例外措置を検討していると明かした。RWAのトークン化は仮想通貨・ブロックチェーン領域で大きなトレンドになっている。
07:00
「保有していれば国家債務削減できたか」ブルガリア政府が2018年に手放した21万ビットコインの現在価値
ブルガリア政府が2018年に売却した21万3500BTCの仮想通貨ビットコインの現在価値は250億ドル超。同国債務の約8割に相当する巨額損失として話題に。
06:20
米上場ビットデジタル、イーサリアム保有量12万ETHに拡大
米ナスダック上場のビットデジタル社が18日、6730万ドルの資金調達で19683ETHの仮想通貨イーサリアムを追加購入。総保有量は120,306ETHで、時価4.24億ドルに拡大。
05:40
トランプ大統領がステーブルコイン法案に署名、米初の仮想通貨包括規制法が成立
トランプ大統領が19日、ステーブルコイン規制枠組みを定めるGENIUS法案に署名し米初の仮想通貨包括規制法が成立。2500億ドル規模のステーブルコイン市場に明確な規制導入。
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。
17:00
ビットコイン、上昇余地あるも利確の動きに注意=Glassnode分析
ブロックチェーン分析企業Glassnodeは、最新のビットコイン市場分析レポートで、オンチェーン指標と過去のデータから、ビットコイン価格はさらに上昇する可能性があり、13万ドルが次の重要な抵抗線となると予測した。
13:55
米サムザップ、仮想通貨投資枠370億円に拡大 XRPやDOGEなど6銘柄追加承認
米上場のサムザップメディアが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を2.5億ドルに拡大と発表。イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、ライトコイン、USDCを新たに投資対象に追加。
13:30
ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化
資産運用大手ハミルトン・レーンのプライベートクレジットファンド「SCOPE」がイーサリアムとオプティミズムでマルチチェーン化した。セキュリタイズとワームホールが提携し実現している。
13:20
美容企業コンヴァノ、総額4億円のビットコイン購入を決議
東証グロース上場のコンヴァノが総額4億円のビットコイン購入を決議。インフレヘッジと財務基盤強化を目的に暗号資産保有事業を開始。専門部署「ビットコイン保有戦略室」を新設し、7月末までに購入完了予定。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧