
6銘柄への投資戦略拡大
米ナスダック上場のサムザップメディアコーポレーションが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を最大2.5億ドル(370億円)に拡大する決定を発表した。ビットコイン以外にイーサリアム、ソラナ(SOL)、XRP、ドージコイン(DOGE)、ライトコイン、ステーブルコインUSDCの6種類を新たに投資対象に追加する。
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同社はソーシャルメディアマーケティング業界で事業を展開するアドテック企業で、主力のサムザッププラットフォームを運営している。消費者がインスタグラム等で広告主の投稿を行い、現金報酬を得られるアプリとプログラマティック広告ダッシュボードを提供する。
今回の決定は7月9日に承認された投資戦略拡大の続報で、流動資産の最大90%をビットコインで保有可能とする既存戦略を拡張したものだ。7月8日時点で同社は19.106 BTCを保有している。
ロバート・スティール最高経営責任者は「米連邦政府の仮想通貨友好的政策と規制明確化の流れの中、サムザップは変革技術の最前線に留まる」と述べた。ポートフォリオ多様化により市場全体への幅広い露出を獲得し、株主価値の最大化を目指すとしている。
同社は今年第1四半期に売上高151ドルに対し220万ドルの純損失を計上したが、株価は年初来187.88%上昇した。またドナルド・トランプ・ジュニア氏が同社株式35万株(時価約400万ドル)を保有していることも判明している。
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