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Ondo Finance、米国債と銀行預金に裏付けられた「USDY」をSeiネットワークに導入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Ondo Financeは7月17日、短期米国債と銀行預金に裏付けられたトークン化商品「USDY(United States Dollar Yield)」を、高速L1ブロックチェーンのSeiネットワークに導入すると発表した。

Messariのデータによれば、SEIのトークン価格は前月比114.9%となり、暗号資産(仮想通貨)の中でも時価総額56位に急浮上するなど高い関心を集めている。

USDYは保有するだけで金利を得られる特徴を持ち、Seiネットワーク上で初めてのトークン化米国債となる。同ネットワークのユーザーに機関投資家グレードのオンチェーン利回り商品へのアクセスを提供する。

関連:Sei(セイ)とは|行政・企業で注目集まる理由と将来性をやさしく解説

短期米国債は米国政府が発行する短期の債券のこと。安全性が非常に高く、投資家にとって信頼できる資産。通常1年以内に満期を迎え、満期になると元本に加えて利息が支払われる。

短期米国債や銀行預金が元々利息を生む資産だからこそ実現した。例えば短期米国債は、時期によって変動するものの、年利5%程度の利息を生むことがある。USDY保有者は、この利息分をトークンの価値の上昇や追加のトークン配布という形で受け取ることができる。

USDYのSei導入による活用事例

Seiネットワークは、取引の処理が「秒間数千トランザクション」と業界最高水準に速く、手数料が安いのが特徴で、特に金融アプリケーションに適しているとされている。

Ondo Finance創設者兼CEOのNathan Allman氏は、「SeiはDeFi(分散型金融)において、最速水準かつ最も高性能な環境の1つを構築している」と評価。EVM(イーサリアム仮想マシン)と互換性のある高速処理システムにより、他のアプリケーションとの連携、効率的な資金運用を可能にしている。

EVM(イーサリアム仮想マシン)とは

イーサリアムブロックチェーン上でスマートコントラクトを実行するための仮想環境。他のEVM互換チェーンでも同様のコードを利用でき、相互運用性を高める。

Allman氏は、「USDYをSeiに導入することで、機関投資家グレードの商品と次世代実行レイヤーを組み合わせ、プロトコル、開発者、ユーザーのための資本効率的なユースケースを実現する」と述べた。

今回の統合により、以下の活用事例が可能となる。

  • 財務・流動性管理
    プロトコルやDAO(分散型自律組織)が使用されていない資金を利息付き資産で運用し、資本効率を向上
  • RWA裏付けステーブルコイン機能
    従来のステーブルコインに代わる規制準拠の利息付き選択肢として、Seiのネイティブアプリで利用可能
  • DeFiコンポーザビリティ
    マネーマーケット、DEX(分散型取引所)、仕組み商品への統合により、現実世界資産に裏付けられた利回り戦略を構築

RWA(リアルワールドアセット)とは

不動産、債券、株式などの現実世界の資産をブロックチェーン上でトークン化し、デジタル資産として取引可能にしたもの。

関連:ONDOの買い方 米国債ファンドを担保に発行するステーブルコインUSDYの将来性

Seiの実績

Sei Development FoundationのエグゼクティブディレクターであるJustin Barlow氏は、「Seiの革新的なインフラは、ほぼ即時の取引確定と並列処理を実現しており、機関投資家向けの金融商品に特に適している。USDYは、次世代オンチェーンアプリ構築に新たな可能性をもたらす、高品質で他のサービスとも連携可能な利回り商品である」とコメントした。

Seiネットワークは、2025年6月には米ワイオミング州から州政府発行ステーブルコインの基盤候補として選定されるなど、政府機関からの信頼も獲得している。

さらに、2025年7月にはCircleのネイティブステーブルコインの「USDC」とクロスチェーン・トランスファー・プロトコル(CCTP)の統合を発表。これにより、数多くのブロックチェーン間でシームレスかつ低コストのUSDC送金が可能となり、決済システムとしての基盤が一層整備された。

関連:サークル社、SeiチェーンにネイティブUSDCとCCTP V2を導入 効率的なステーブルコイン利用を促進

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