
USDCを抜いて1位に
ステーブルコインの格付けを行う企業ブルーチップが17日、リップル発行のRLUSDステーブルコインに最高評価のA格付けを付与し、市場で最も信頼できるステーブルコインに認定したと発表した。同機関は1月にRLUSDの正式格付けを開始し、業界の新たな信頼性基準と評価している。
A評価の主要因として、世界最大の金融証券カストディアンであるBNYメロンがRLUSDの準備金を管理している点が挙げられた。BNYメロンは56兆ドルの資産を保管しており、トークン保有者に強力な保護を提供するとブルーチップは強調した。なお、USDCを発行するサークルもBNYメロンを利用している。
また、RLUSDがUSDTと比較して優れた透明性を持つと評価した。RLUSDは公開検証可能な準備金と明確なカストディアン関係を提供し、未公開資産への懸念を軽減している。企業向けアーキテクチャによりUSDTよりも低いリスクプロファイルを実現していると分析された。

さらに、同ステーブルコインはリップルのルクセンブルク登録を通じて欧州市場に参入した初の主要ステーブルコインの一つとなった。
ブルーチップの格付けでRLUSDが1位となったものの、市場規模では依然として差が大きい。データによると、USDTの時価総額は1600億ドル超、USDCは645億ドルに対し、RLUSDは約5.3億ドルとなっている。
リップルは格付け認定を受けて、RLUSDが企業利用に特化して構築されたステーブルコインであると発表した。コンプライアンス、グローバル規模、堅牢なセキュリティに焦点を当てた設計が特徴だと説明している。
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