
暗号資産取引所MEXCのベンチャー部門であるMEXC Venturesは7日、「From Doge to Pengu: The Evolution of Memes」を開催した。
人気NFTプロジェクトPudgy Penguinsのルカ・ネッツ最高経営責任者(CEO)がミームコインの歴史と将来について参加者と議論を行い、同社の戦略展開について詳細を説明した。
本イベントには、Pudgy PenguinsのアジアパシフィックCEOであるアーロン・テン氏も参加し、従来のNFTプロジェクトの枠を超えたグローバルIP戦略について発表が行われた。
PENGUトークンの位置づけ
代表的なミームコインであるドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)などとの違いについて、ネッツCEOは従来のミームコインが「カジノチップ」のような投機的資産であるのに対し、PENGUはエコシステムの核となる進歩的な資産として位置づけていると説明した。
運営面では、従来のミームコインが運営者不在で物語が自然発生するのに対し、PENGUは専門チームによる戦略的なIP・製品開発を実施している。製品連携においても、従来のミームコインが限定的な展開に留まる中、PENGUはゲーム、製品、エンターテイメント分野との統合を進めていると強調した。
PENGUトークンは総供給量の50%以上をコミュニティにエアドロップしており、現在の時価総額は約15億ドル(約2,400億円)規模に達している。日本語対応を予定するスマートフォンゲーム「Pudgy Party」での利用に加え、アニメ、ゲーム、ファッション分野での決済手段としての活用計画も発表された。
日本市場戦略
ネッツCEOは日本について「カワイイ文化の首都」と表現し、ハローキティやポケモンといったキャラクターIP(知的財産)の歴史を踏まえ、同様の文化的浸透を目指す考えを示した。
同社は日本向けにローカライズされたミームやステッカーの作成にも取り組んでおり、日本独自の文化やユーモアのトレンドを理解することを重視している。テンCEOは「大手日本企業との大規模なコラボレーションが水面下で進行中」であることを明らかにした。
同社は暗号資産業界全体の普及への意欲も示しており、Web3と現実世界を結びつける新しいエンターテイメントとカルチャーの構築を目指すとしている。