はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

包括的なプライバシーを構築

イーサリアム財団の「プライバシー&スケーリング探究」チームは、「イーサリアムのプライバシー管理者(Privacy Stewards of Ethereum)」に名称を変更。チェーン上で包括的なプライバシーを構築するためのロードマップを公開した。

イーサリアム財団は、この目的を次のように説明している。

イーサリアム(ETH)は、世界の決済レイヤーとなる道を歩んでいるが、強固なプライバシーがなければ、世界的な自由ではなく、世界的な監視の後ろ盾になってしまう危険性がある。

プライバシーのないシステムは、機関やユーザーを他の場所に追いやり、イーサリアムを生み出した使命そのものを損なう。イーサリアムがプライバシーの構築に失敗すれば、それに依存する人々を守ることもできない。

イーサリアムは、グローバルなデジタルコマース、アイデンティティ、価値のインターネットなど中核インフラとなるにふさわしい存在だが、これはプライベートなデータや取引、アイデンティティなしには実現できないとも続けた。

プライバシー管理者のチームは、イーサリアムにおけるプライバシーを当たり前のものにすることを目標に掲げており、強力で検閲耐性のある、仲介者不要のプライバシーを実現するために必要なL1(メインネット)の変更を実施していく方針だ。

技術スタック全体(プロトコル、インフラ、ネットワーク、アプリケーション、ウォレット)に包括的なエンドツーエンドのプライバシーを組み込むとしている。

イーサリアム財団は8月、セキュリティ強化の行動指針も発表したところだ。

関連:イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表 まずはユーザー体験の安全性向上へ

ロードマップは、次の3つの分野に重点を置いている。

  • プライベート書き込み
  • プライベート読み取り
  • プライベート証明

プライベート書き込みでは、プライベートなオンチェーンアクションをパブリックアクションと同じくらい安価かつシームレスにすることを目指す。

送金、投票、アプリケーションとのやり取りなど、あらゆる操作をプライベートに行うようにする。FHE(完全準同型暗号)への長期的な取り組みと、最先端の実用的な難読化に向けた取り組みが含まれている。

プライベート読み取りは、身元や意図を明かさずにブロックチェーンからの読み取りを可能にすることだ。

ユーザーが監視やメタデータ漏洩を懸念することなく、イーサリアムのアプリでクエリ、閲覧、認証を行えるようにするとしている。

プライベート証明は、証明の生成と検証を高速化し、プライベートでアクセス可能にすることだ。

オンチェーン/オフチェーン状態、Webデータ、ドキュメント、ID認証に対して、目的に即したデータ最小化証明を提供することで、環境をまたいだデータポータビリティと検証可能なデータ来歴を実現する。

チームによると、これらの行程における具体的な優先事項は、それぞれ取り組み期間や成果物が異なるもので、エコシステムに合わせて変化していく。また、今後数年間は取り組みが継続すると予想されている。

関連:イーサリアム、機関投資家需要拡大でオンチェーン活動が過去最高水準到達

関連:ビットコイン・イーサリアムの最高値は?2025年末までの価格予測と注目イベントまとめ

関連:イーサリアムの価格と将来性を解説|今後の注目ポイントと中長期の成長シナリオ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/31 金曜日
06:25
ストラテジー3Q決算、純利益4300億円 ビットコイン最高値更新で含み益拡大
ストラテジーが第3四半期決算を発表し、ビットコイン保有による含み益拡大で純利益28億ドルを計上した。26日時点で約64万808BTCを保有し10兆円に到達。
06:05
コインベース決算、純利益666億円に急増 仮想通貨市場のボラティリティから恩恵
コインベースが第3四半期決算を発表し、純利益が4億3260万ドルと前年同期の7550万ドルから大幅に増加。仮想通貨のボラティリティ上昇で取引高が拡大したことが要因。
05:30
グレースケールのソラナETF、初日2億円純流入 パウエルFRB議長のタカ派姿勢が影響か
グレースケールのソラナETFが29日に取引を開始し、初日に140万ドルの純流入を記録した。1日早く上場したビットワイズのBSOLは同日4650万ドルの流入を集めて先行している。
10/30 木曜日
21:12
海外大手仮想通貨取引所Bybit、日本人の新規登録を10月31日から停止へ
海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitが、10月31日から日本の新規ユーザーの登録を停止することがわかった。既存ユーザーは継続利用可能だが、時間の問題と見る向きも。正式登録事業者としての認可取得に向け当局と協議中。
18:12
OKJ、仮想通貨「セイ(SEI)」ステーキングを開始へ【預けて増やす】
OKJはレイヤー1ブロックチェーン「SEI」のステーキングを開始。SEIを預けて報酬を得られる仕組みで、年率138.88%の特別企画も開催中。
18:08
トランプ系ミームコイン発行社、クラウドファンディング事業の買収を交渉中か=報道
トランプ関連ミームコイン「$TRUMP」の発行会社Fight Fight Fight LLCが、クラウドファンディング大手Republic.comの米国事業買収に向け交渉中。90%下落した同トークンの実用性拡大を図る。
17:17
オーストラリア、仮想通貨を金融商品に分類へ ステーブルコイン事業者にはライセンス義務
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は29日、ステーブルコインやラップトークンを金融商品に分類し、事業者にライセンス取得を義務化すると発表。2026年6月まで執行猶予措置を設け、政府のデジタル資産改革と連携して段階的な移行を支援する。
16:35
オンド・ファイナンス、BNBチェーンでトークン化証券展開へ 米国株に24時間アクセス可能に
オンド・ファイナンスがトークン化証券プラットフォームをBNBチェーンに拡大。340万人のユーザーが100銘柄超の米国株式とETFに24時間アクセス可能に。トークン化証券市場は8月以降2倍以上成長。
15:15
メタマスク開発企業のコンセンシスがIPO検討か JPモルガンらをアドバイザーに起用=報道
イーサリアム系仮想通貨ウォレットで知られるコンセンシスがIPOを準備していると伝えられる。JPモルガンとゴールドマン・サックスをアドバイザーに起用した。
12:33
21シェアーズ、ハイパーリキッド(HYPE)ETFをSECに申請 DeFi資産の主流化進む
21シェアーズが10月29日にHYPE ETFを米SECに申請。時価総額160億ドルのDeFiトークンHyperliquid(HYPE)への機関投資家の関心が高まる中、ソラナ、ライトコイン、HBARなど暗号資産ETFの上場ラッシュが続いている。
12:18
イーサリアム財団、企業・機関投資家向けサイト開設 プライバシー強化とDeFi優位性を強調
イーサリアム財団が企業向け新サイトを開設した。RWAやステーブルコインでの高い市場シェア、大手企業の採用事例、プライバシー強化への取り組みなどを紹介し、企業のブロックチェーン活用を支援する。
12:06
マスターカード、仮想通貨インフラ「ゼロハッシュ」を最大3,000億円で買収交渉中か=報道
決済大手マスターカードが仮想通貨・ステーブルコイン企業Zerohashの買収交渉を進めていると伝えられる。3,000億円規模の大型買収案件となる可能性もある。
11:54
メタマスク、報酬プログラムのシーズン1を開始
イーサリアムなどに対応する仮想通貨ウォレットのメタマスクは、報酬プログラムのシーズン1を開始。シーズン1では報酬として計46億円相当のLINEAトークンが割り当てられている。
10:46
ヘデラ(HBAR)の特徴や将来性、おすすめ取引所、買い方まで徹底解説
ヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)の特徴や投資メリット、おすすめの取引所を詳しく解説。Google、IBMなど大手企業が参画する次世代の分散型台帳技術として注目を集めるHBARの投資方法をご紹介。
06:00
スカイ(SKY)の買い方・将来性、ステーブルコインUSDSの特徴
Sky Protocol(スカイ)は、S&P格付け取得で注目の次世代DeFi。SKYトークンとUSDSステーブルコインの買い方、特徴、将来性をわかりやすく紹介します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧