はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポリマーケット取引の価格形成、わずか3%の熟練トレーダーが主導=論文

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 予測市場の価格形成、実は3%が支配
  • 残り97%は熟練層の利益の原資に

残り97%は損失側に回ると結論

ロンドン・ビジネス・スクール(London Business School)のロベルト・ゴメス・クラム(Roberto Gomez-Cram)氏らとイェール大学(Yale University)のタイス・インゲルスレフ・イェンセン(Theis Ingerslev Jensen)氏による共同研究チームが、予測市場プラットフォーム「ポリマーケット」の全取引履歴を分析した論文を25日に改訂版を発表した。

分析対象は172万アカウント、総取引量137億6,000万ドル(約2兆円)、9万8,906件のイベントおよび21万322の予測項目に及ぶ。統計手法「符号ランダム化テスト」を用いて各トレーダーの利益が真の実力によるものか偶然によるものかを分類した結果、実力を持つトレーダーはわずか3.14%にとどまることが判明した。

関連記事:ブラジルが予測市場を全面禁止、ポリマーケット・カルシにアクセス遮断

ブラジル中央銀行が28の予測市場プラットフォームを禁止し、ポリマーケットとカルシへのアクセスを遮断した。米国でもウィスコンシン州が新たに提訴し、予測市場への規制圧力が国際的に強まっている。

この熟練トレーダー群は平均79市場に参加し、最終的な正解方向に一貫してポジションを取ることで持続的な利益を上げていた。

また、FOMC(連邦公開市場委員会)の決定発表や企業決算といったスケジュール済みのニュースが出た際も、熟練層だけが発表直後に素早く正しい方向へ注文フローを変化させたことが確認された。一方、残り約97%のアカウントは利益がなかったか損失を被っており、実質的に熟練トレーダーの利益の原資となっていた。

論文ではインサイダー取引の疑いがある事例にも言及している。2026年1月3日、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領失脚に関する契約において、3つの新規アカウントが米軍の秘密作戦が実行される数時間前に大量ポジションを取り、合計63万ドル超の利益を得た。当時の市場の確率表示は約10%だった。4月23日には米商品先物取引委員会(CFTC)が現役米軍兵士に対し同件でインサイダー取引の申し立てを行った。

関連記事:参議院の財政金融委員会で予測市場が議題に、DEX規制では片山大臣も答弁

参議院の財政金融委員会でブロックチェーン基盤の予測市場が議題に上がった。国民民主党の原田議員が質疑を行っており、他にもDEX規制については片山大臣も答弁している。

ポリマーケットの月間取引量は2023年12月の330万ドルから2025年12月には19億8,000万ドルへと約600倍に拡大しており、予測市場は急速な成長局面にある。

今回の研究は「群衆の知恵」という予測市場の根幹的な前提に疑問を投げかけるものであり、分散型市場の信頼性と規制のあり方を巡る議論が今後さらに高まる可能性がある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:34
4月のビットコイン上昇は投機が牽引、現物需要縮小で下落リスク=クリプトクアント週次分析
クリプトクアントのビットコイン市場週間レポートによると、4月のBTC上昇は先物主導で現物需要は縮小していた。これは2022年の弱気相場に先行していたパターンである。
08:45
日本暗号資産ビジネス協会、ステーキング運営指針を策定=日経報道
日本経済新聞は、日本暗号資産ビジネス協会が仮想通貨のステーキング事業者向け運営指針を策定したと報じた。政府による金融商品取引法の改正や、日本取引所グループ(JPX)による仮想通貨ETF上場検討など、国内市場の法整備の動向である。
07:50
ワサビ・プロトコルから約7.8億円が不正流出か
仮想通貨トレーディングプロトコルのワサビ・プロトコルで不正流出が発覚。約7.8億円が流出したとみられ、イーサリアムなど複数チェーンに影響している模様だ。
07:45
米民主党議員、テザー社から米商務長官親族への融資を問題視 
ウォーレン米議員らは、ラトニック商務長官の親族が管理する信託に対し、テザー社が行った不透明な融資に関する調査書簡を送付した。長官就任に伴うカンター・フィッツジェラルド株式売却の資金提供の疑いや、今後の仮想通貨法案への影響など米政界の最新動向となっている。
06:50
日本取引所グループの山道CEO、ビットコインを含む仮想通貨ETFの上場検討を表明
JPXグループの山道裕己CEOがビットコインを含む仮想通貨ETFの上場を検討していると表明した。規制整備が進めば早ければ来年にも実現する可能性があり、2028年の本格解禁に向けてSBIや野村などが商品開発を進めている。
06:15
米上院が議員による予測市場での取引を禁止、即日発効
米上院が5月1日、上院議員による予測市場での取引を禁止する決議案を全会一致で可決し即日発効した。インサイダー取引懸念を背景とした立法措置で、下院への拡大も議論される見通しだ。
05:55
米財務省、780億円規模のイラン関連仮想通貨を押収 先週は550億円のUSDT凍結も
米財務省のベッセント長官は4月29日、経済制裁作戦を通じて約5億ドルのイラン関連仮想通貨を押収したと明らかにした。イランによる仮想通貨を用いた制裁回避工作に対し、テザー社と連携した550億円規模のUSDT凍結など米政府は対抗措置を強化している。
05:40
コインベース、ステーブルコイン信用ファンドをトークン化 スーパーステートと提携
米コインベース・アセット・マネジメントがスーパーステートのFundOSを採用し、ステーブルコイン信用ファンドCUSHYのオンチェーン持分を2026年Q2に発行する予定だ。ソラナ・イーサリアム・ベースに対応し、DeFiでの担保利用も可能となる。
05:00
韓国クレジットカード大手がソラナ財団と提携、ステーブルコイン決済の実証実験を開始
韓国大手クレジットカード会社の新韓カードがソラナ財団とMOUを締結し、ソラナのテストネットを活用したステーブルコイン決済の実証実験を開始。非カストディアル型ウォレットの安全性検証と独自DeFiサービス環境の構築も進める。
04/30 木曜日
18:03
リップル、ドバイに中東アフリカ地域の新本社を開設
リップルがUAE・ドバイのDIFCに中東アフリカ地域の新本社を開設。DFSAライセンス取得やRLUSD承認を背景に、現地チームの倍増を目指す。
17:24
韓国大手取引所ビッサム、量子耐性暗号をウォレット・認証システムに導入
韓国の仮想通貨取引所ビッサムが量子耐性暗号(PQC)の導入を推進。セキュリティ企業アトンと協業し、ウォレット管理・本人認証・秘密鍵保護の全工程に量子対策を適用する。
16:40
FBI・ドバイ警察・中国公安が連携、仮想通貨詐欺拠点を一斉摘発 276人超を逮捕
FBI・ドバイ警察・中国公安の国際共同作戦で仮想通貨詐欺拠点9カ所を解体、276人超逮捕。ピッグ・ブッチャリング詐欺で米国人が数百万ドルの被害を受けていた。
15:45
SECがビットコインETF『IBIT』建玉上限を4倍の100万枚に承認
SECが米ナスダックISEのIBITオプション建玉制限を25万枚から100万枚へ引き上げる規則変更を4月27日付で正式承認。機関投資家の活用拡大に道を開く。
14:42
Xの一時非表示機能で仮想通貨が1位、政治やAIを上回る
Xのプロダクト責任者ニキータ・ビア氏が一時非表示機能のランキングを公表。仮想通貨が1位となり、政治やAIを上回って最も敬遠されるトピックとなった。
13:35
ビットコイン、真の市場平均価格に阻まれレンジ相場継続=Glassnode分析
オンチェーン分析企業Glassnodeは最新週次レポートで、ビットコインは真の市場平均価格と短期保有者の取得原価の抵抗線に阻まれ反落したが、6.5~7万ドルの蓄積ゾーンが下値を支えるレンジ相場となっていると指摘した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧