- GMOインターネット|19年12月期・第2四半期決算説明会
- GMOインターネットは8月6日、2019年12月期・ 第2四半期決算説明会をライブ配信により行なった。その中で、仮想通貨のマイニング事業について悔しさを滲ませつつ、取り組み継続を明らかにした。
マイニング事業では悔しさを滲ませる
GMOインターネットは8月6日、2019年12月期・第2四半期決算説明会をライブ配信により行なった。
GMOグループ代表の熊谷正寿氏は、
「仮想通貨交換事業は、ビットコイン(BTC)など仮想通貨市場回復により好調だった」ものの、仮想通貨マイニングは第2四半期で黒字化したが、好調な市場環境にも関わらず「再構築の遅れによる機会損失が痛恨だった」と悔しさも滲ませた。
GMOインターネットの仮想通貨事業は、BitcoinやBitcoin Cashのマイニング事業、グループ会社GMOコインによる交換事業、法定通貨と連動するステーブルコインのGYENの決済事業の3つで構成されている。
同社では、仮想通貨事業全体では、増収黒字転換を果たし、営業利益は過去最高業績となった。
◇GMOインターネット 仮想通貨事業の売上高・営業利益
2019年12月期 第2四半期 |
対前年同期比 | |
---|---|---|
売上高 | 21.0億円 | ▲20.7% |
営業利益 | 6.7億円 | +165.6% |
マイニング事業の取り組みは継続
マイニング事業は事業の再構築の途上で、採掘単価は上昇したものの自社のハッシュレート(HR)低下により採掘量は減少。前期比減収だったが、コスト削減効果により黒字化した。
しかし、熊谷代表はマイニング事業については、ここでも「私の定性的評価だが、××(ダブルバツ)だ」と強い口調で指摘した。
一方で仮想通貨交換事業は、市場が回復し前期比で増収黒字に転換した。
同社では、短期的な仮想通貨の見通しとして、マイニングに関しては、DC(データセンター)の移設計画の遅延はあるものの、取り組みを継続するとした。通貨交換事業については、スプレッド縮小によるシェア拡大目指し、レバレッジ取引倍率も7月31日から5倍を4倍に引き下げている。
また、仮想通貨の中長期戦略では、マイニングは低コスト戦略で利益貢献を目指すとし、通貨交換事業はFXのノウハウを活用し、国内シェアの拡大を目指していくことを明らかにした。
なお、同社は業績の見通し数字は公開していない。