はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

10日の下方ブレイクで急落後のビットコイン(BTC)、アルゼンチン通貨は歴史的大暴落|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

お盆のビットコイン(BTC)市況
10日の典型的なペナント下方ブレイクで、急落を引き起こしたビットコイン(BTC)市場は短期下落トレンド転換の瀬戸際にある。アルゼンチンペソ大暴落やドル円急落など、不確実性高まる外的要因もあり、一段と予期しにくい展開を迎える。

お盆のビットコイン(BTC)市況

10日(土)20:00に急落したビットコイン(BTC)は、前日比ほぼ横ばいの120万円台で推移している。

世界経済を見渡してみると、米ニューヨーク株式市場では、ダウ平均が大幅続落している。

トランプ大統領の「早期に中国との貿易問題を解決する用意はない」などの発言により、米中対立が長期化するとの懸念からリスク回避の動きが強まったことが要因だ。さらに、それに伴う各国の通貨安競争や景気減速懸念、GDP見通し下方修正の動きなど、経済への悪影響が取りざたされている。

そんな中、アルゼンチンペソが一時36%急落、ブエノスアイレス証券取引所のメルバル指数は前週末比37.9%安となり、18年8月の「トルコショック」を上回る大暴落となった。

大統領選の予備選で、野党候補のフェルナンデス元首相が現職のマクリ大統領に対し予想を上回る大差で勝利したことで市場が動揺、ポピュリズム傾倒を懸念した失望売りが集まった格好とされる。

そのほか、10週間にわたり反政府デモの続く香港では12日、催涙弾などで実力行使した警察当局との衝突で大量の負傷者が出たことに反感を強めるデモ隊が、抗議活動の一環として香港空港(Hong Kong International Airport)を占拠し、全便欠航となるなど機能不全に陥った。

この件で、中国政府が「テロ行為の兆し」だと糾弾するなど事態は泥沼化の一途を辿っており、米ニューヨーク、英ロンドンと並び世界3大金融センターとして、世界から投資マネーを集めてきた国際金融都市に資金流出などの危機が訪れ、投資家心理悪化につながっている節も否めない。

なお、為替市場では、中国元安も収まる気配がない。中国の中央銀行は人民元取引の対ドル基準値を8営業日連続で元安に設定するなど人民元が対ドルで7元を超える元安ドル高が問題視されるほか、ドル円は1日の1ドル=109.32円から急落、13日11時時点で105.38円まで円高が進行している。

このように外的要因は、ゴールドと同様のセーフヘイブン(退避資産)との見方もあるビットコイン(BTC)市場にとってはプラス要因にもなり得るが、予定調和とは言え「ビットコインETF」が再延期になったほか、直近のテクニカル的にもあまり芳しい状況にはない。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

6日に130万円台から反落して以降、保ち合いを形成していたビットコイン(BTC)であったが、10日20:00頃にペナントを下方ブレイク(①)したことで大量の売りが追従し、約7万円幅急落した。国内最大手のbitFlyerでプラス乖離が5%台まで進んだことでデリバティブ取引における潜在的な売り圧力を示唆しており、SFD基準に到達したことも国内投資家心理を冷やしたか。

日足ベースでの巨大なペナントを見ると、直近はトレンドラインと雲上限に押さえつけられるような形で上値を切り下げている。このまま続落した場合は、日足雲下限の115万円のほか、108〜110万円(②)が反発の要となるか。この先、下のラインを綺麗に割れない限り、中・長期上昇トレンドを否定するほどの大局に変化はないと考えられるが、直近安値の9,000ドルを底割れた上、1d25MAがデッドクロスしてきた場合はこの限りではない。

この位置から反転上昇する場合は、125万円〜12,000ドル(126.5万円)が主な抵抗帯となりそうだ。夏枯れ相場に加えレバレッジ規制の影響で、特に国内取引所は板の薄さが指摘されており、流動性低下から急変動が起こりやすい相場環境にあることにも十分留意したい。

CoinPostの関連記事

ビットコイン投資に役立つ「移動平均線」解説|初歩から学ぶテクニカル分析
株式や仮想通貨ビットコインのテクニカル分析でよく使われる「移動平均線」を軸に、ゴールデンクロス、デッドクロス、パーフェクトオーダーといった相場のシグナルについて、投資初心者向けに図解する。
ビットコイン(BTC)の短期目線考察、相場対応方法と注意点を解説|仮想通貨市況(寄稿:やがみ)
乱高下しているビットコイン(BTC)価格の短期目線を考察。仮想通貨トレードで活用できる「チャネルライン・トレンドライン」の実際の引き方に加え、相場対応方法と注意点を解説しています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧