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【前編】仮想通貨デビットカードのMONACO社に独占インタビューを実施

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仮想通貨デビットカードプロジェクトを進めているMONACO社に独占インタビューを実施
日本の取引所、韓国の取引所上場予定で話題を呼んでいるMONACOのCEO Marszalek氏にインタビューをさせていただきました。また、少し長くなりましたので、前編後編に分けました。
日本の取引所に、韓国の取引所上場予定
具体的な上場取引所名については12月14日17:00頃に発表予定との事です。

MONACOは、仮想通貨デビットカードのプロジェクトです。トークン単位はMCOです。

手数料なし、尚且つ最適な為替レートを通して仮想通貨を法定通貨に替えて支払う事が出来ます。

対応通貨は、BTC、ETH、ERC20トークンです。

CoinPostでは、日本の取引所、韓国の取引所に上場予定で話題を呼んでいるMONACOのCEO Marszalek氏に独占インタビューを実施させていただきました。

また、具体的な上場取引所名については、発表があり次第CoinPost Twitter上で拡散しますので、是非チェックしてみて下さい。

公開許可をして頂いたMONACO社及び、長時間のインタビューにご協力頂いたCEO Marszalek氏に御礼申し上げます。

インタビュー時間が少し長くなりましたので、記事を前編後編に分けて公開します。

※追記

12/18(月)に後編を公開しました。

【前編】仮想通貨デビットカードのMONACO社に独占インタビューを実施
仮想通貨デビットカードプロジェクトを進めているMONACO社に独占インタビューを実施しました。日本の取引所、韓国の取引所に上場予定と発表し、話題を呼んでいる仮想通貨です。

Monaco質疑応答

初めに自己紹介を踏まえ、Monacoとはなにかについて教えてください。

私の名前はクリス・マーザレックです。

Monaco社の共同創業者兼CEOを務めています。

Monaco社は2016年6月に創業し、今年6月にICOを遂げ、$2,670万(約30億2千万円)の資金調達に成功しました。

Monacoのビジョン『仮想通貨を全てのウォレットに』をモットーにスイス、シンガポール、香港で活動しています。

我々の商品は鉄でできたプレミアムカード、通称Monaco Visaカードです。

Monacoビザカードは、とても正確な為替レートで取引でき、仮想通貨のキャッシュバックなど、たくさんの特典が付いています。

仮想通貨界にとって魅力的な商品で、これから世界的に売り出すために準備をしている段階です。

Monacoの企業理念と価値提案は何でしょうか。

Monacoの目的は、仮想通貨を大衆市場のために利便性を向上することです。

つまり言葉通り『仮想通貨を全てのウォレットに』移すのです。

これを達成するにはいくつかの段階があります。

まず初めに、利用者がMonacoビザカードを所有することによって、資産への即時アクセスを可能にします。

口座に仮想通貨があれば、そこからネットショッピングや、ATMの引き出しをすることができます。

このような資産(仮想通貨)へ容易なアクセスできることはとても大事な要素だと考えます。

さらに我々のコアコンピタンス(中核能力)は信頼性や親切心です。

我々は、利用者のデータの安全を保証することによって、彼らの信頼を得る事もとても大事だと考えます。

そしてこの市場を勝ち抜くには、信頼性や親切心と素晴らしいユーザーエクスペリエンスの調和が大切だと強く思います。

つまり各ターゲット市場・国の法令順守をし(コンプライアンス)、シンプルかつフレンドリーな体験を提供(ユーザーエクスペリエンス)をするのです。

現在最も力を注いでるプロジェクトを教えて下さい。

広告なしでアプリユーザーが3万人に到達したことを踏まえると、アプリ開発は成功したと言えるでしょう。

一番の目的はMonacoビザカードをローンチし、アジア、ヨーロッパ、アメリカの順にマーケットを広げる事です。

このプロジェクトはとても素晴らしく魅力的ですが、同時にとても複雑でもあります。

なぜならマーケットによって法令が異なり、それぞれのコンプライアンスを考慮すると、とても複雑になるからです。

しかし同時に、Monacoトークンは幅広く入手が可能です。

今月だけで5つの取引所に上場され、今月末にも上場取引所を増やす予定です。

これによって、仮想通貨としてMonacoの知名度を上げることになるでしょう。

何故アジア圏が最初のターゲットなのですか。

チームの殆どはアジアで活動しています。

そしてMonacoは仮想通貨事業として初、公式にVisa(シンガポール)の承認を受けた会社です。

さらに仮想通貨事業初、カード発行社の承認を受けた会社でもあります。このように既にアジアマーケットで活発な活動をしています。

市場の大きさも影響しています。

世界的にアジアの取引量は巨大であり、日本のような仮想通貨の取締り(基準作り)が世界を先導しています。

ですので、我々の初期段階のマーケットとしてアジア圏を選択したのです。

ここで重要な点は、最終的にMonacoを世界中で利用可能にすることです。

アジアのローンチ後、直ちにヨーロッパ市場、来年にはアメリカでも提供開始するつもりです。

アメリカのコンプライアンスは他国より複雑ですが、Monacoは必ず世界中で利用可能になります。

日本のように仮想通貨に対してフレンドリーな国がある裏で、中国のように仮想通貨に厳しい国もあります。将来、政治的壁はどのように乗り越えていくのでしょうか。

私達のアプローチは、各国にローカライズすることによって、各市場の法令を遵守(コンプライアンス)することです。

例えば、Monacoは既に日本の弁護士と協力し、登記の準備を進めています。

このように各国に合ったアプローチを他国でもしていく予定です。

また、Monacoは以下の4つを約束します。

  1. 必ず各国に沿った法令順守をします。
  2. プラットフォームの全ての利用者がKYC(顧客熟知規則)であり、企業として顧客に合ったリミットを責任を持って約束します。
  3. 積極的に規制者にアプローチし、Monacoがどのような企業なのか、なにを達成するのか、ビジョン、商品などを明確にします。
  4. 規定者に不明点があれば、それに対してどのようなアクションを取るのかを明確にします。

仮想通貨は新しい市場なので、これから豊富なルール作りが必要となるでしょう。

市場の投資家を守ることは必須です。

仮想通貨を全てのウォレットに』というシンプルなコンセプトですが、市場によって規定者の要望は異なりますので、それに応えた法令遵守を行います。

Monacoビザカードは従来のビザやマスターカードのようなデビットカードとはどのように異なるのでしょうか。

私たちが開発した商品は、世界大手のクレジットカードに負けない強みがあります。

現時点では銀行のクレジットカードが最も利用されています。

しかしどの銀行も仮想通貨の取り扱いをしていませんので、これは大きな違いの一つです。

仮想通貨やブロックチェーン技術を使い、商品に新しい仮想通貨の特典や機能を追加できることは、銀行から差別化できる点でもあります。

現段階のMonacoビザカードは既に無料、手数料なし、正確な為替レート(クレジットカードは銀行の利益化のために不可)など様々な特典があり、これからも新しい機能や特典を追加していきます。

根本的に、仮想通貨やブロックチェーン技術の発展は銀行が追い付けないほど早いので、近い将来Monacoは銀行に打ち勝つでしょう。

bitpay、Token card、ten X、Wirexなど仮想通貨デビットカードを提供している企業がすでに存在します。さらに今月12日Roger Ver氏が、『ビットコインカードを作る』と述べましたが、これらの競合者にどのように打ち勝つのでしょうか。

仮想通貨界をマクロな視点でみると、数百万の利用者を持つ銀行に比べて仮想通貨スタートアップのサイズはとても小さいことがわかります。

だからこそ銀行に真っ向勝負をすることに意味があるのです。

他社のデビットカード商品についてコメントすることは避けますが、Monacoは手数料がなく、発送費もなく、為替レートも正確です。

私は、仮想通貨スタートアップ企業は競争者だとは考えず、JPモルガンチェイス、HSBCなどが我々のメイン競争相手だと考えます。

将来Monacoビザカードは他社とは劇的に違った方法で発展していくでしょう。

顧客はとてもスマートなので、仮想通貨カードを選択する際に迷うことなくMonacoを選ぶはずです。

14日に上場の発表を控えていますが、ずばりどちらの取引所で上場されるのでしょうか。

Monacoはパートナー(取引所)間の機密保持を厳しく守っています。

そして我々がパートナーに同じ基準を求めるように、パートナーもそのルールは守ります。

厳密な取引所の名前は出せませんが、14日の時点で複数の取引所を発表する予定で、これからその数はさらに増えます

そして我々の最終的な目標は、全ての大手取引所に上場することです。

これからどのようにプロモーションを行う予定ですか?

マーケティングはとても単純に考えます。

もし商品が素晴らしければ、マーケティングを行う必要は殆どありません。

我々はMonacoビザカードを開発する際、細部のディテールまで完璧にするために多大な時間を費やしました。

Monacoユーザーが支払いをする際、それを見た人が疑問に思い質問をします。

そしてユーザーは、『これは私のMonacoカードです』と自信を持って答えるのです。

このように商品とユーザー間の感情的な繋がりを築くことができたブランドは、アップル、シャネルなどごく僅かしかありません。

そしてこのコネクション作りはMonacoの目標でもあります。

この感情的な繋がりを築くことができれば、マーケティングは簡単です。

ですので、完璧な商品開発がマーケティングの初めのステップなのです。

次に、アプリのダウンロード数を増やします。

来年の目標は数百万ダウンロードで、それが数千万単位になればより理想的です。

最後に、YoutubeなどのSNSプラットフォームを利用し、幅広いオーディエンスにリーチします。

仮想通貨の難点の一つは利用手段の少なさですが、これから仮想通貨がどのように世界を変えていくでしょう?

Monacoビザカードはビザと提携しているため、初日から幅広く受け入れられ、世界中の4200万箇所で利用が可能になりました。

ビザのように既存する企業と提携することにより、仮想通貨の難点は解決されました。

確かに、仮想通貨の利用方法はこれから改善されなければなりませんが、来年発売予定のMonaco新商品によってより優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるでしょう。

仮想通貨界はテクノロジーの大変革で、多数の天才や資産がこの世界に流れ込んでいます。

ブロックチェーンの波は、インターネットやスマートフォンが社会を変えた時代と似ていますが、この技術が将来どのように発展していくか予想することはとても難しいです。

例えば2003年、ウーバーのように世界の交通手段に変革をもたらすアプリを予測できた人がいたでしょうか。

恐らく不可能だったでしょう。

みなさんがお分かりのように、たくさんの知恵や資金がこの市場に投資されているため、発展のポテンシャルは巨大です。

私はこの変革の一部になれていることを、とても嬉しく思います。

Q. 中国ではWeChatのモバイル決済が主流ですが、中国市場でMonacoはどのように競争していくのでしょうか

来年新商品を発表した後明確になりますが、まずWeChatは我々の競争者ではありません。

現在Monaco商品は決済だけに限りますが、それ以上の商品や機能が今後発表・開発される予定です。

中国市場を俯瞰的に見ると、中国仮想通貨政策の安定、つまり仮想通貨企業が中国市場で活動するための基準を制定する必要があると考えます。

いずれ中国政府の取締りは安定化します。その時をMonacoは待っています。

Monacoの2018年の目標を教えて下さい。

先ほども話しましたが、まずはアプリの目標ダウンロード数を達成することです。

それ以上に大きな目標は、各国のコンプライアンスを実行し、マーケットに根付き、最終的にMonacoを世界的な存在にすることです。

Monacoにとって2018年はとてもエキサイティングな年になると同時に、オペレーション面の挑戦もたくさんあるでしょう。

日本の皆さんに一言お願いします。

我々にとって日本はとても大事な市場です。

来年、Monacoは日本にオフィスを作り日本市場に特化した(ローカライズ)した商品も出す予定です。

これからもMonacoから新しいニュースや商品が発表されるので、期待してお待ち下さい。

CoinPostの考察

後編ではMonacoCEOが考える今後の仮想通貨市場、ブロックチェーン市場についてご回答いただきました。

【後編】MONACO社CEOが語る仮想通貨やブロックチェーンの未来とは
仮想通貨デビットカードMonacoのCEOであるMarszalek氏との独占インタビュー記事後編です。Marszalek氏に仮想通貨とブロックチェーンの未来についてお尋ねしました。
Monaco日本Qryptos(Quoine) 、韓国Coinnest、Coinrail上場 
Monaco(MCO)日本、韓国取引所上場発表されました。上場場所は日本上場取引所Qryptos(Quoine) 、韓国の取引所CoinnestとCoinrailとなります。日本と韓国からの取引所に上場されたことでさらにアジア市場からの認知度が増えていくでしょう。
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注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
Bitwiseとフィデリティ、イーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
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イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
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21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
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ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
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スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
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SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。

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2024/04/09 14:00 ~ 16:00
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2024/04/13 ~ 2024/04/14
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