WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

2017年に仮想通貨がもたらさなかったものとは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

企業のブロックチェーンに対する厳しい受け入れ態勢
異業種の投資家によって確立された仮想通貨へのひた向きな取り組みは報われませんでした。
ブロックチェーン、トークン、仮想通貨の不明瞭な差別化
仮想通貨を本質的に“資金調達と投機を通じた新しい融資方法”と限定して捉えることが問題点として挙げられています。

Ian Simpson(以下 シンプソン氏)は、レイクサイド・パートナーズの商品企画部と通信部の代表です。

レイクサイド・パートナーズとは、スイスのツークにおける初期段階の投資会社です。

今回の記事は、2017年に CoinDeskのレビューにのみ掲載されたものです。

昨年が、仮想通貨とブロックチェーン技術において飛躍の年だったことは言うまでもないでしょう。

今後サトシさんの発明や今年生まれた新技術がどうなろうと、2017年は、仮想通貨業界において稀に見る最重要視されるべき年として今後も歴史に残ることでしょう。

しかしながら、新しい年が近づくにつれ、過去12ヶ月に起きたことに追い打ちをかける行いは、2017年に何がもたらされ、何が不足していたかを熟考する上で妨げとなるかもしれません。

確かに、数字に圧倒されないようにするのは難しいことです。

1300種類以上の仮想通貨と仮想通貨によって生み出された700億ドル以上の時価総額、眼を見張るような新規仮想通貨公開(ICO)によるテゾス、ファイルコイン、バンコールなどのICOでの加熱に対しての上場後の価格下落、前代未聞の$20000まで価格上昇を果たしたが、そこからサイド下落したビットコインなど単純な数字だけに圧倒されてしまうことが、主な出来事です。

それでも、一歩引きの姿勢で向き合い、何が欠けているのか、私たちにとって何をもたらすのか考える価値はあるでしょう。

企業のブロックチェーンに対する厳しい受け入れ態勢

有名企業のブロックチェーン特許権(例:マスターカード)への高い注目とEnterprise Ethereum Alliance(イーサリアムでビジネスの為のアプリケーション作成を推進するプロジェクト)への契約が殺到した一方で、2017年は、異業種の投資家によって確立された仮想通貨へのひた向きな取り組みは報われませんでした。

何人かの人は、具体的な財務と技術の実施要因を指摘するでしょう。

“いかにしてまだ未熟なものに投資することができるのか?” “明確な前例のないものに、どう頼ることができるのか?” 確かにそれらの質問は、理にかなった点なのかもしれません。

教育も重要な役割を果たしています。

一方で、多くの経営者は、仮想通貨が誇大に売り込むためだけに使われるとしたら、仮想通貨が実際にどのような役割を果たすのかをはっきりと理解できていません。

その反面、知識のある大企業の最高経営者たちが増えるほど、彼らはブロックチェーン業界がどれだけ現在の金融業界における中心的システムと骨子において難しい課題となっているかを深く感じます

多くの人にとって、この見識は彼らの考えを変え、一大決心することを拒むことになるのです。

シンプソン氏は、無意識のうちにICO資金を取り巻く誇大な宣伝が反動的な力となったと考えています。

期待とは裏腹に、ビットコインとブロックチェーンがいかに多くの人へ混乱と恐怖を与えたかは、何千という多くの人によって騒がれています 。

もし2018年のトークンの売り上げが伸び悩んだり、規制の不確実性問題が解決されたりした場合は、状況は変わるでしょう。

仮想通貨とトークン経済が長期的に相互作用するのなら、間違いなく変わるはずです。

全ては今後の成果によるのかもしれません。

ブロックチェーン、トークン、仮想通貨の不明瞭な差別化

特別誰かがこのことを咎めることはしませんが、仮想通貨やブロックチェーンに関わっていない99.9%の人は、ブロックチェーンをビットコインと仮想通貨と関連づけていることは確かなことです。

残念ながら、これは多くの人が仮想通貨やブロックチェーンなどを受け入れる上で妨げとなるのです。

2017年に大量に生産されたICO番号は、世界各地で重要視され、新しいトークンの売り上げに伴うドル価値の上昇を強化しただけです。

これにおける問題点は、周りの社会にとって、仮想通貨を本質的に“資金調達と投機を通じた新しい融資方法”と限定して捉えることです。

このことは今後も、不利益となるでしょう。

シンプソン氏は、William Mougayarや彼のトークンサミットへの招待客の意見を高く評価しています。

トークンサミットでの招待客たちは、様々な視点や異なる段階の技術やトークンモデルの違いを議論しました。

ブロックチェーンが潜在的能力を開花させるには、これらの違いを明確にさせる必要があります。

未確立な自主規制

SEC(投資家保護と公正な市場整備のため、1934年に設立されたアメリカの市場監視機関)、FCA(運送人渡)、スイスのFINMA(スイスの禁輸市場監査局)を重要視すると、規制は、昨年の仮想通貨に関する話し合いからほとんど変わっていません。

多くの人の関心が寄せられている中で、多くの自主規制新提案は、行動規範を発表し、ICO基準のための基礎を固めることを公言したクリプトバレー協会と共に構成されています。

しかしながら、これらの新提案から産出されたものは、それほど多くない上に、先ほど述べた行動規範は、未だ完成されていません。

様々な点において、“自主規制”を質の良いツールとして考えることは、難しいことでも、驚くべき事実でもありません。

また、財政的利益を得られる“高水準”を売りに出しながら、政府の基準を達成するための自主規制を考えることも、難しくありません。

今年、可視化できる結果がもたらされるかもしれません。詐欺の企てが増加する前に、権限のあるアドバイザーは彼らの立場を使って、技巧的に詐欺の企てを回避し、政府監査機関に効力を発揮するよう要請します。

相互運用性の未確立

最後に、技術面における注意事項です。現時点では、相互運用性は最も理解しづらいものです。

昨年、相互運用性に対する懸命な 取り組みを目の当たりにしました。

ポルカドットは、最も注目を集めました(ポルカドットの考案者も注目を受けたが、それは違う理由です)。

またコスモスも引けをとらない存在です。

しかし、ブロックコライダーのような表にあまりでない企画で、同じ問題を全く違う観点から挑んでいるのは、ポルカドットやコスモスだけではありません。

もしかすると、ブロックチェーンや仮想通貨の揺籃期が今後続いたとしても、 すぐに相互運用性が起こることを予測することは難しいように思えます。

しかしながら、2017年で得られなかったものがあるとすれば、それは2018年で挽回の余地のあるものです。

では、大きな活躍はどうなるのでしょうか?

What Crypto Didn’t Give Us in 2017

Ian Simpson January 6, 2018

参考記事はこちらから
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/22 水曜日
17:50
ベッセント米財務長官、クラリティー法採決目前と発言
ベッセント米財務長官は21日、仮想通貨の市場構造法案「クラリティー法」が採決まで「1ヤードライン」に迫ったと発言し、休会前の議会採決を促した。法案が定めるSECとCFTCの管轄区分と、成立に向けた現状を解説する。
17:00
トークン化預金元年、金融・産業・政策が交差する日本の挑戦|WebX2026
WebX2026「トークン化預金元年」セッションレポート。Digital Platformer松田一敬氏、DCP平子惠生氏、財務省鳩貝淳一郎氏が登壇。北國銀行のトークン化預金事例やDCJPYのマルチバンク化、金融庁PIPの実証実験、地方創生への活用、AIエージェント時代の耐久性まで、日本のトークン化預金の最前線を解説する。
14:19
ANAPホールディングス、ビットコイン専門家東晃慈氏が参画
ANAPホールディングスは、ブロックストリーム日本ブランドアンバサダーの東晃慈氏をアドバイザリーボードに招聘した。RWAやセルフカストディなど同社のビットコイン事業を、東氏の知見とネットワークで加速させる狙い。
14:05
RLUSDが変える機関投資家フロー XRPエコシステムの現在地|WebX2026
WebX 2026でRipple・Evernorth・Doppler Financeが登壇。RLUSDとXRPの補完関係、DBS・フランクリン・テンプルトンとのシンガポール事例、SBI VCトレードを通じた日本展開など、XRPエコシステムの機関投資家向け最前線を解説。
13:55
2024年以降ローンチの新規仮想通貨、9割超がTGE価格下回る=CryptoRank
CryptoRankの調査によると、2024〜2026年にローンチされ時価総額1億ドル超のトークン113銘柄中、TGE価格を上回るのは8銘柄のみとなった。TGE後も好調なパフォーマンスを維持しているプロジェクトは例外的な存在と同社は見ている。
13:30
ギャラクシーデジタル、ビットコイン量子対策で最大8億円の助成金提供
ギャラクシーデジタルが『ビットコイン量子準備イニシアチブ』を始動した。最大500万ドルの開発者助成金など3本柱で量子コンピュータの脅威に備える。
12:00
国債×ブロックチェーン、オンチェーン化が変える日本の金融インフラ|WebX2026
WebX2026レポート。JSCCや3メガ系金融機関、Ava Labs・Digital Assetが、日本国債(JGB)のオンチェーン化を担保管理・レポの観点から議論。2030年の市場規模予測も詳報。
10:35
英上場企業サツマ、保有ビットコインを売却へ
英上場企業サツマ・テクノロジーは、資本の返還や上場廃止を決議し、保有する仮想通貨ビットコインを売却する。同社は現在、668BTCを保有している。
10:00
テレグラム、「グラムウォレット」を全アプリに導入へ 今夏ローンチを計画
テレグラム創業者・CEOのドゥロフ氏が、テレグラムの全アプリに自己管理型の新ウォレットを搭載すると発表した。最近、トンコインはグラムに名称変更している。
09:30
Cryptoは、なぜ社会を変えきれないのか。異なる視点からみる、過去と今後の10年|WebX2026
WebX2026「クリプトはなぜ社会を変えきれないのか」セッションレポート。Startale渡辺創太氏、シンプレクス三浦和夫氏、SBI VCトレード近藤智彦氏が登壇。過去10年の歩みと流出事件の教訓、口座数拡大や金商法移行など気づかれにくい構造変化、社会実装の壁、2030年の展望までを議論する。
09:00
ビットコイン上昇、現物主導の買いを確認 オプション市場は7万ドルを意識|仮想NISHI
ビットコインは7月21日から22日朝にかけて上昇した。米国とイランによる攻撃の応酬が激化し、地政学リスクへの警戒が続くなかでも、米国株式市場では半導体株を中心に買い戻しが入った。投資家のリスク回避姿勢が幾分後退し、暗号資産市場にも買いが波及したとみられる。
08:30
トゥエンティワン・キャピタルのCEOが退任、テザー主導の3社合併も白紙に
ビットコイン保有戦略会社のトゥエンティワン・キャピタルは21日、ジャック・マラーズ氏のCEO退任を発表した。テザーが主導した3社統合計画も破談となり、同社株は約15%下落した。
08:00
Jito、取引プラットフォーム「JTX」をパブリックローンチ
仮想通貨ソラナのブロックチェーン上のJitoは、取引プラットフォームJTXをパブリックローンチした。開発の背景や取扱資産、今後の計画などを説明している。
07:35
ムーブメントラボが破産申請、MOVEトークン不正問題の余波受け
MOVEトークン不正問題に揺れたムーブメントラボが7月15日、米破産法第11条を申請した。資産は最大50万ドルに対し負債は最大1,000万ドルで、最大の無担保債権者は解任された共同創業者のマンチェ氏だ。
06:40
ロシア下院が仮想通貨規制法を可決、9月1日発効見通し
ロシア下院が21日、仮想通貨取引を規制する包括的な法律を可決した。9月1日に主要規定が発効する見通しで、取引所の登録義務化や一般投資家の参入条件などが定められた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧