ブルームバーグの最新報告書
米ブルームバーグが、2020年の仮想通貨の見通しについて、最新の報告書を発表した。
タイトルは仮想通貨の見通しとなっているが、報告書の内容は主に、ビットコイン(BTC)について書かれている。
今年のBTCの価格については、2019年の最高値である1万4000ドル(約150万円)付近まで上昇すると予想。先月の報告書でも、直近安値の6500ドル(約70万円)帯で強いサポートラインを形成したことを根拠に、「2020年は2019年の最高値付近まで再び上昇していくだろう」と説明していた。
また下落した場合は、3300ドル(約36万円)付近で下げ止まると説明している。アルトコインと比較してビットコインの人気が高い2019年のトレンドは、今年も継続するとの見解を示した。
さらに価格上昇の根拠について、「供給量が一定で利用が増加している価値保存手段は価格が上昇するという事実が、2020年もBTCをサポートする」と説明。「我々の結論はシンプルだ」と前置きし、特に価値の保存手段として、活用事例のレースを勝つのはビットコインだと述べている。
このように、価値の保存手段として「ビットコインはデジタル版ゴールドである」というのがブルームバーグの見解だ。米国がイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した後に価格が上昇したことは、BTCがゴールドと同じく安全資産とみられているからだと述べている。
そして価値の保存手段として比較されるゴールド(金)の値動きが、BTCの価格を予想するのに参考になると説明。報告書には、ゴールドとBTCの価格の相関性が上昇していることを示すグラフも掲載している。2020年はゴールドの価格が上昇し、BTCも同様に上昇すると予想した。
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最後に価格変動について、今後も小さくなっていくと説明している。大まかな価格変動の範囲は、今年のサポートラインとみられる6000ドル(約65万円)から、レジスタンスラインの1万ドル(109万円)と予想した。
参考資料 : ブルームバーグ