ブロックチェーンゲームの出来高好調
ブロックチェーンを利用したゲームで、NFTトークンの出来高が上昇している。
ゲームで利用されるトークンは、ノンファンジブルトークン(NFT)と呼ばれるもので、いわゆるブロックチェーン上の資産だ。代替不可能なトークンで、通貨としても利用できるビットコイン(BTC)を初めとする仮想通貨と違い、それぞれが固有の性質を持つ。アイテムやゲーム内通貨などに利用される。
そのNFTに関する情報を提供するサイト「NonFungible」には、トークンの出来高もまとめられている。過去1週間のNFTの出来高は、第1位のバーチャル不動産ゲーム「Decentraland」だけで62万ドル(約6800万円)を超えた。2位のThe SandboxがDecentralandに似た「バーチャル不動産」のゲームで、3位は人気カードゲームの「Gods Unchained」で、このトップ3の合計は96万ドル(約1億円)超だ。
ブロックチェーンのユースケースとして、ゲームでの利用は非常に注目されている。非中央集権性や透明性、互換性などの面で大きなメリットがある。1月30日にローンチした新作「ブレイブフロンティアヒーローズ」は、ローンチ初日に50ETH(イーサリアム)以上の購入を行なった大口が3人いるなど重課金者もおり、好調なすべり出しを見せた。
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仮想通貨による決済にもメリットがある。クレジットカードやデビットカードは、ゲームの少額決済では実用的ではない。ゲームを販売する側も手数料が気になるだろう。ゲームは国境を超えて利用されるため、どこの国でも同様に扱われる仮想通貨は決済に適している。
またゲーム業界は企業からの注目度も高い。先月は、韓国最大のベンチャーキャピタル「Korea Investment Partners」と「SBI Investment Korea」らが、ブロックチェーンゲーム企業SuperTreeに出資したことが明らかになった。
12月には米ナスダックに上場しているハードウェア製造企業AMDが、ブロックチェーンゲーム業界に参入することが報じられている。以前は仮想通貨マイニング機器を製造していたが、新たなビジネスでチャンスを狙うという。