はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場でアルトバブル再来は「難しい」 Bybit CEOが語る見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アルトバブルの再来は難しい

「アルトコインバブルは再び起こることは困難だと考えている」

デリバティブ仮想通貨取引所大手BybitのBen Zhou CEOがCoinPostの取材で答えた。

2000年代初頭のdot.comブームと同様、2017年に仮想通貨市場の多くの銘柄にも資金が流入するアルトバブルが発生したが、当時の被害状況が甚大であることが尾を引くことになると厳しい見通しを示した。

まだ優良な事業展開を行うアルトコインプロジェクトは多くあるものの、過去に失敗したプロジェクトの数が多すぎることが、アルト市場全体の成熟化の重しとなり、市場として発展することは難しい可能性があると指摘した。

魅力的なプロジェクトに限った見直しは進むとする一方で、17年のアルトバブルと共に膨れた全体時価総額の見通しには、厳しい見解を示している。

ビットコインが圧倒的な優位性を持つ状況は今後も継続すると考えている。

コロナと量的緩和の影響

一方で、金融資産としてのビットコインの魅力については、すでに世界が見直しを行うフェーズにきていると、Ben CEOは語る。

中央銀行の救済策として経済への介入を背景に生まれたビットコインに関して、コロナ危機で改めて見直しが進んでいることは、驚くことではない。

10年前(リーマンショック)に人々が「貯金を法定通貨で持つことが本当に安全か」と疑問を持ったように、デフレ的性質をもつビットコインへの追い風は強いとして、ビットコインのもつ分散型と透明性は、経済の不確実性が強まる時代で、明らかに大きな魅力になっている。

Bybit: Ben Zhou CEO

業界として足りないポイントも

仮想通貨業界として課題になっているポイントもあると指摘した。

Ben CEOが危惧するのは、「顧客を最優先にすること」を理解している取引所がかなり少ない点だ。

取引所を利用する顧客は、資金が安全であることなどのセキュリティ、手数料や遅延等を含めた快適な取引プラットフォーム、定期的に拡充される機能を維持することなどが挙がるが、全てをクリアしている取引所はあまりない。

セキュリティを含めた取引所の運営には多額の資金が必要になるため、多くの取引所は、よりしっかりとしたマネタイズモデルと、それを顧客向けに還元する循環を作る必要がある。

取引所運営を行う上で最も重要なのはセキュリティであり、事業や取引をシンプルに、かつ収益性を確保して、セキュリティへの投資を行う正の循環こそが重要だと業界に対して問題提起する。

これは、Bybitを立ち上げた背景でもあり、目指しているポイントにもなると話を締めくくった。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/15 木曜日
17:44
リミックスポイントが決算発表、経常赤字5.4億円に 来期の暗号資産は強気シナリオ想定
リミックスポイントが25年3月期の決算を発表。暗号資産(仮想通貨)評価損が影響し、5.4億円の経常赤字となった。一方、来期はビットコインETF資金流入やトランプ政権政策を背景に、業績の大幅回復を見込んだ。
17:16
NXPCとは|MapleStory N対応の仮想通貨を解説|買い方・将来性
Nexon発のMapleStory Nで使用される仮想通貨「NXPC」の仕組みや買い方を初心者向けに解説。メイプルストーリーのWeb3版ゲームの経済システムからウォレット設定まで徹底ガイド。
14:00
「イーサリアムにおける重要な転機」BTCS社、ETH保有増やすために最大84億円調達へ
ナスダック上場のBTCS Inc.が84億円規模の転換社債発行で仮想通貨イーサリアム購入戦略を強化。第一弾の調達ではバリデーターノード運用拡大とステーキング収益増加を目指す。
13:15
米民主党、トランプ一族の仮想通貨事業に関する「疑わしい活動報告」提出を財務省に要請
米下院の民主党幹部が財務省に対し、トランプ一族のDeFi事業「WLF」とミームコイン「TRUMP」に関する疑わしい活動報告(SAR)の提出を要請した。民主党は、要請の根拠として「贈収賄、汚職、利益相反」への懸念を挙げた。
13:00
パンテラCEO、ビットコインが米株式市場を凌駕する理由を解説
仮想通貨VC大手パンテラキャピタルの創設者がToken2049で講演。米政権の好意的な政策や市場の割安感から、ビットコインが株式市場を上回る成長をいずれは遂げると分析。
12:00
JPモルガン・Ondoなど、RWAトークン化のクロスチェーン決済実験に成功
チェーンリンク、JPモルガン、Ondo Financeが共同でトークン化米国債ファンドのクロスチェーン決済テストを実施した。DvP取引の効率化とリスク低減を実現するとしている。
11:53
アジア富裕層が仮想通貨投資を拡大、アルトコイン市場は節目を超える
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは10万ドル台を堅持し、過去最高値まであとあと6%の位置に迫る。アルトコイン市場も840億ドルの抵抗線を突破し、底打ち反転のシグナルも。UBSの調査ではアジアの富裕層が従来の資産から仮想通貨へ資金を移している現状が指摘された。
11:20
ウクライナ、国家のビットコイン準備金創設へ=報道
ウクライナが国家戦略としてビットコイン準備金創設を進める模様。トルコでのロシア・ウクライナ首脳会談の動きと併せて解説。
11:15
カルダノ創設者ホスキンソン、3700万ウォレットに仮想通貨エアドロップ計画を発表
チャールズ・ホスキンソン氏がConsensus 2025で8つのブロックチェーンをまたぐ「Glacier Drop」を発表。ベンチャーキャピタル排除の新エアドロップ戦略で仮想通貨コミュニティの統合を目指す。
10:30
セイラーのストラテジー社、「ビットコイン戦略でナンバーワンの上場企業へ」=アナリスト
アナリストのジェフ・ウォルトン氏はFTの特集で、ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを基盤に市場で最強の企業になると予測。
09:50
リミックスポイント、ビットコインを追加購入 暗号資産保有総額は111億円超に
リミックスポイントがビットコインを5億円分追加購入。イーサリアムやリップルなども含めた暗号資産(仮想通貨)の総保有額は111億円を突破。Web3領域の投資事業を加速。
09:45
イーサリアム価格急騰の3つの要因とは、資産運用会社が分析
仮想通貨イーサリアムの価格急騰の背景には、ステーブルコインとトークン化、Layer 2の進展、投資家のショートポジション解消などが影響。市場動向と成長要因を詳しく解説。
09:31
BTC以外の仮想通貨に分散投資するメリット、Bitwise幹部が考察
ビットコイン以外の仮想通貨にも分散投資を行うメリットをBitwise幹部が考察。インターネット業界の株価の歴史を例に挙げ、大多数の投資家がアルトコインも保有すべきだと主張している。
09:25
メタプラネット1Q決算、ビットコイン投資で135億円の含み益
メタプラネットが2025年第1四半期決算を報告。5月時点で保有ビットコイン量が6,796BTCに到達し含み益へ転換している。株主数も増加中だ。ビットコイン財務戦略の最新状況を解説する。
08:41
テザー社、AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表 ビットコインとUSDT決済も対応
テザー社が分散型AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表。ユーザーのデバイス上でAIが動作し、クラウド接続不要。AIエージェントがビットコインやUSDTで自律取引が可能。2025年第3四半期リリース予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧