ビル・ミラー氏、今もビットコインを保有中
株式投資家として著名なビル・ミラー氏が、ビットコインの将来性に強気の見解を示していることがわかった。
数年前に購入したビットコインを今も保有し続けているとコメントし、主要な仮想通貨(暗号資産)の将来性にも継続して期待感を持っていることをSeeking Alphaの取材で明かした。
ビル・ミラー氏は、「オマハの賢人」ウォーレン・バフェット氏や、「投資の神様」ピーター・リンチ氏などに引けを取らない著名投資家の一人。ビットコインの初期投資家でもあり、ビットコインを200ドル(約2.1万円)台で購入している。
金融業界に身を置く著名人の中でいち早く目をつけ、ビットコインを長年信奉してきた。過去に自身が運営する投資ファンド「MVP1ファンド」で、投資資金の約50%、約11億ドル(当時:約1240億円)をビットコインに投じるなど、ビットコインの将来性に賭ける一人だ。
2018年のFOX Businessのインタビューで、ビットコインにそこまで肩入れする理由を聞かれ、以下のように語っている。
ビットコインを長年見てきたが、1920年代の印刷機、鉄道、電気、ラジオ、バイオテクノロジー、インターネットなどの破壊的な技術革新の道を辿っていると考えている。
ビットコインを購入したのは仮想通貨バブルより数年前であるが、今も保有を続けていると明かしたミラー氏は、”バブル時代”もイノベーションの成長の過程として必要なものであると指摘していた。
ビットコインの将来性に強い未来を信じるミラー氏は、今も他の投資銀行やファンドなどもポートフォリオに最低でも1%組み込むよう勧めているとしている。
現在の価格をどう見るか
米ドル建で9000ドル、日本円建で100万円付近で推移するビットコインの値動きについて見解を求められたミラー氏は、短期的な値動きとしても、9,000ドルを超えてレンジ相場を形成することから、過去の同価格帯の推移と比較しても安全と見れる値動きであると説明した。
株価大幅下落時の割安銘柄を保有することでパフォーマンスを出すバリュー投資を得意とするミラー氏であるが、2019上半期にビットコインが一時50万円台まで下落した当時も、ビットコイン(BTC)を割安判断して長期保有したことを明かしている。