新たなボラティリティ指数
米国のビットコインデリバティブ取引所LedgerXは、新たに恐怖指数VIXのようなビットコインボラティリティ指数を発表した。指数はBitVolと名付けられ、T3 Index社との提携によって実現したという。
T3は市場の指標化などを手掛ける企業で、特にボラティリティの指標化に注力している。
指数はビットコインのオプション価格を用い、30日の予測変動率から算出されている。現在のところBitVolは投資家にとって相場を判断する指標としてのみ機能するが、将来的には、指数が商品化され、米CboeのVIX指数(恐怖指数)と同様にトレードすることが可能になる見込みだ。
VIX指数は米国のS&P500のオプション取引を対象として算出されるボラティリティの指標で、同指数をもとにしたVIX先物などのデリバティブ商品が市場で取引されている。
なお、コインポストと提携のTheBlockの取材に対し、LedgerXのCEO Dexter氏は必要な全ての規制認可を受けるまで、同社のプラットフォームにBitVolを上場させることはないと強調しており、規制を遵守する方針を明確にした。
BitVolはLedgerX上でも見ることができるほか、リフィニティブ社が提供するプロ向けの金融ソフトウェアEikonのターミナルでも表示することが可能となっている。
LedgerXがビットコインのボラティリティ指数を発表するのは今回が初ではなく、以前にもLXVXという名称のボラティリティ指数を発表しているが、Dexterによれば新たな指数は複数のデータソースを用いており、より多くのデータがあれば、よりハイクオリティなものを提供できるとしている。
参考:PR Newswire