ビットコイン、週末にフラッシュクラッシュ
週明け3日の仮想通貨市場は、乱高下した週末の仮想通貨市場の影響で全面安に。ビットコインは前日比5.5%安の118万円(bitFlyer)で推移、2日に高値128.5万円に到達するも、大幅下落した。
アルトコイン市場は前日比10%安を超える銘柄が目立つ一方で、週末に好調であったイーサリアムとXRPは2〜3%安に留まるなど、長い下ヒゲが一定の買い戻し意欲を示唆した。
ビットコインは2日、11ヶ月ぶりの高値を更新後に反落、約15分で128.6万円から116.2万円まで約12万円幅下落するフラッシュクラッシュが発生した。
仮想通貨デリバティブデータを提供するBybtによると、主要デリバティブマーケットでは14億ドル(1500億円相当)のポジションが清算。
Exchange Liquidation Data:ALL $1.38B pic.twitter.com/BMxcDeNbQd
— Bybt (@bybt_com) August 2, 2020
BitMEXでは、ロングポジションのみで13702BTC(1.5億ドル相当)の清算が確認された。
直近の上昇相場では相場の過熱感(日柄調整の必要性)が指摘されており、日足RSI(相対力指数)は昨年6月以来の水準となる80%台に達していた。
CQLiveのCEO Ki Young Ju氏によると、7月末から現物取引所へのBTCの入金履歴も相関的に上昇しており、大口動向が高まっていた。現在の高ボラティリティの注目は、ビットコイン鯨とステーブルコインを有する鯨との争いにあるとして、今後示されるデータに注目して欲しいとCoinPost編集部に話した。
CMEの窓
週末の変動幅を織り込んだCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物の「窓(ギャップ)」は、270ドルに。先週末の終値11,620ドル(1,228,989円)に対し、始値が11,350ドル(1,200,432円)の窓(ギャップ)で取引を開始している。
週末に大幅高となったビットコインであったが、2日の下落が窓価格に影響した。
イーサイアムクラシックがリオーグ
週末に警戒されたポイントとしては、イーサイアムクラシックで8月1日ブロック高10904146で確認された、3693ブロックのリオーグ(巻き戻し)がある。マイニングやブロックチェーン分析を行うBitflyがリオーグを確認し、51%攻撃の可能性があるため、取引所に入出金停止をツイッターで呼び掛けていた。
Today the #ETC chain experienced a chain reorg of 3693 blocks at block 10904146. This caused all state pruned nodes to stop syncing. It is likely caused by a 51% attack and all exchanges are advised to halt deposits & withdrawals immediately and investigate all recent tx. pic.twitter.com/lUNtifaBWT
— Bitfly (@etherchain_org) August 1, 2020
その後、大手取引所バイナンス及びイーサリアムクラシックの開発を行うETCコアが、リオーグを確認。ETCコアのCEOであるTerry Culverによると今回のリオーグは、マイニング中にインターネットへのアクセスができなくなったマイナーによるもので、悪意のあるものではなかったとしている。
詳しくは記事で公開を予定する。