野村総研、ビットコイン等の新評価基準を開発
野村総合研究所は7日、仮想通貨(暗号資産)における日本円の評価価格となる「NRI/IU暗号資産リファレンスプライス」の提供開始を発表した。
国内外の金融機関や機関投資家、金融情報ベンダー、取引所向けに、個別の銘柄の値動きをリアルタイムで把握可能な参考価格の提供を行うことを目的とする。
リファレンスプライスは、暗号資産デリバティブの組成や暗号資産を投資対象とする金融商品を開発・運用を行うケースで、客観的な時価評価やプライシングを算出する際の参考価格として利用することができる。
野村総研は2020年2月より、国内の暗号資産市場で上場する主要銘柄を時価総額加重平均した市場ベンチマーク「NRI/IU暗号資産インデックス(円)」の提供を行なってきたが、個別の暗号資産の値動きを客観的かつリアルタイムで把握したいというニーズに応えるため、個別銘柄価格に対応する「リファレンスプライス」を新たなラインナップとして追加する。
「NRI/IU暗号資産リファレンスプライス」では、インデックス(円)を構成するビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)を含む仮想通貨に対応。「東京時間15時」における日次評価価格やリアルタイムデータが提供される。
野村総研はリリースで、「金融事業者の需要を満たす高品質かつ透明性の高いサービスを通して、暗号資産に対する客観的な評価基準と投資機会を提供し、暗号資産市場の健全な発展に寄与していく」とコメントした。
出典:野村総合研究所