CoinPostで今最も読まれています

ゴールドマンサックス:ビットコイン再び2月の最安値より下落する可能性・原因はMtGOX問題

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン価格の下落予想
ゴールドマンサックス投資銀行のアナリストであるSheba Jafari氏は3月11日のビットコイン価格下落を受け、このまま2月の安値である5922ドル(約63万円)まで価格が急下落する可能性があると警告しました。
2月の安値の要因とその後の不安定な価格変動
Mt.Goxの破産管財人である弁護士、小林信明氏が多額のBTC/BCHを売却した翌日の2月6日にビットコイン価格が急下落、5922ドル(約63万円)を記録しました。この後回復の兆しを見せるも価格は低迷し、今回の下落予想に至っています。

ビットコイン価格、2月以来再び5000ドル台まで下落の可能性

3月11日にビットコイン価格が9210ドル(約98万円)の短期サポートラインを割り8400ドル(約89万円)に迫る下落を見せたことを受け、ゴールドマンサックス投資銀行のアナリストであるSheba Jafari氏は、ビジネスインサイダー掲載の分析レポートで、以下のように警告しました。

今回の下落からさらに急下落を見せ、2月の安値である5922ドル(約63万円)まで価格が落ち込む可能性に直面している。

同氏によれば、直近の不安定な価格変動は2月はじめにMt.Goxの破産管財人である弁護士、小林信明氏によって多額のBTC/BCHの売却がなされたことが原因とのことです。

実際、2月に小林信明氏が多額の売却を行なった翌日にビットコイン価格は急下落、その際記録した安値が5922ドルでした。

今回の下落予想もここに端を発します。

Mt.Goxによる2月の多額のBTC/BCH売却について

先日MtGoxから東京地方裁判所に提出された『報告書(平成30年3月7日)』にて、2017年12月から2018年2月の間に、以下に示すビットコイン及びビットコインキャッシュの合計 429億8804万4343円分が売却されていたことが明かされています。

仮想通貨の種類 売却数量 破産管財人口座への入金額
BTC 35,841.00701BTC 382億3138万9537円
BCC 34,008.00701BCC 47億5665万4806円
合計入金額 429億8804万4343円

※Mt.Goxの『報告書』より引用

続いてこちらがその時のビットコイン価格のチャートになります。

coinmarketcap.comより引用

Mt.Gox破産管財人の小林信明氏がBTC/BCHを売却した翌日にビットコイン価格は急激に下落し、5922ドル(約63万円)を記録していることが分かります。

それ以降価格回復の兆しが見られない中、今回、3月11日に8400ドル(約89万円)に迫る下落に至ったという経緯です。

今後のポイント

Sheba Jafari氏は今後に関して次のように述べました。

7,198ドル(約76万円)から7,687ドル(約81万円)の範囲が次の重要なレベルであり、また、ビットコイン価格安定のためには、2月26日のラインである9,322ドル(約99万円)まで戻る必要がある

一方、Mt.Goxの保証金に関しては管財人である小林信明氏の動向が鍵になるようです。

2月の売却について「私と関係者はパニックになり底値でビットコインとビットコインキャッシュを売却してしまった」と話す小林信明氏ですが、Mt.Goxの保証金の全ては法定通貨に換金されておらず、さらなるビットコインやビットコインキャッシュの売却が行われるのか、あるいはビットコインのまま保証されるのか、ソーシャルメディアの注目が集まっています。

ビットコインニュース一覧
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/19 木曜日
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。
09/18 水曜日
16:52
「ビットコインはリスク資産ではない」ブラックロック幹部が指摘
ブラックロックのデジタル資産責任者が、ビットコインの誤った認識を指摘。リスク資産ではなく非相関資産であると主張し、機関投資家教育の重要性を強調した。
14:00
シンガポール最大銀DBS、仮想通貨オプション提供へ
年内に提供か シンガポール最大の銀行であるDBSは17日、2024年第4四半期(10〜12月)から機関投資家と富裕層向けに暗号資産(仮想通貨)のオプション取引と仕組み債を提供す…
12:50
Wintermute、米国選挙の予測市場開始へ トランプとハリストークンを上場
Wintermuteが米国選挙予測市場をまもなく開始する。イーサリアムなど複数ブロックチェーン対応。トランプ氏とハリス氏の勝利予測動向も解説。
12:16
大幅利下げ思惑でビットコイン急反発か、仮想通貨投資ファンドは週4.3億ドルの純流入へ
FOMCの金融政策発表が迫る中、FRBの大幅利下げ期待でビットコイン(BTC)が高騰し、6万ドル水準を奪還した。対してイーサリアム(ETH)は軟調な相場が続いている。
11:24
1行のコードでdAppsに統合可能、Googleクラウドがイーサリアムと完全互換性のRPCサービスを発表
Google Cloudは9月18日、Web3開発者向けの新サービス「ブロックチェーン RPC」の提供開始を発表した。このサービスは、ブロックチェーンデータとのやり取りを簡素化し、ノードインフラ管理の複雑さを軽減する、コスト効率の高いスケーラブルで信頼性の高いソリューションを提供する。
10:35
イエロー、リップル共同創設者らから14億円調達
リップル共同創設者クリス・ラーセン氏が主導し、イエローネットワークが14億円を資金調達。今回の資金を活用し、今後もDeFiの課題解決に取り組んでいく。
10:05
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、3週間ぶりの純流入
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が3週間ぶりの純流入を記録。イーサリアム現物ETFの状況も解説。
07:50
主要ステーブルコインUSDC、Suiブロックチェーンで提供開始 価格上昇
主要ステーブルコインのUSDCは仮想通貨Sui上で発行される予定だ。また、Sui財団はムービーパスと提携しUSDCを使用した映画購読プラットフォームの支払い機能をユーザーに提供する。
07:00
ビットコイン、売り圧だけでなく需要も低下か
仮想通貨ビットコインは売り圧だけでなく需要も低下している可能性があるとCryptoQuantが分析。取引所に入金するアドレスの数が2016年以来の水準まで減少しているという。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア