CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム共同創設者:仮想通貨バブル崩壊と考える人は先見の明がない

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場は、バブル崩壊ではない
イーサリアムの共同創設者である「Joseph Lubin」氏は、仮想通貨市場の暴落に対して”バブル崩壊”と決め付ける意見に対して、『先見の明がないのではないか』と主張しました。その理由について、複数の根拠を述べています。

仮想通貨業界は”発展途上”である

イーサリアム共同創設者Joseph Lubin氏は、Bloombergに対し、バブル崩壊だと決め付ける意見に対して『先見の明がない』と述べました。

「私たちは、イーサリアムプラットフォーム上に分散型アプリケーション(dApps)を作ることに集中しているため、ビットコインなどの仮想通貨の動向をじっくり追いかけることは出来ていない」

「これまで、同じような”市場調整”を何度も目の当たりにしてきた。最近の暴落を”バブル崩壊”と決め付けるには、先見の明が不足しているように感じる」

さらに、仮想通貨業界のエコシステム(業界全体の収益構造)が、まだ初期段階で不完全な状態にあると付け加えました。

世界的な”取り締まり強化”に関する機運の高まりと、それに伴う投資家の狼狽売りにより、仮想通貨の市場価格は断続的な大幅下落に見舞われてきました。

先週末にかけて、ビットコインは7400ドル(約78.7万円)、イーサリアムは465ドル(約4.9万円)まで値を下げて取引されていましたが、その後反発し、イーサリアムの価格は534ドル(約5.7万円)まで上昇しています。(*CoinMarketCap調べ)

しかしそれでも、先日までキープしていた1,000ドル(約10.6万円)ラインにすら遠く及びません。

なお、ビットコインの価格は、警戒されていた「G20」において、ポジティブなニュースが発表された直後から上昇を見せ、記事執筆時点で8,270ドル(約87.9万円)で取引されています。

CoinPostの関連記事

金融安定理事会:G20での仮想通貨規制の呼掛けを拒否・BTC大きく反発
金融安定理事会(Financial Stability Board)は、ビットコインなど仮想通貨を規制することを要請する各国の呼びかけを拒否、財務大臣に送った文書の文面にて、『現時点では、仮想通貨は世界的な金融の安全性を脅かす存在ではない』と言及しました。

市場価値を大きく毀損しているにも関わらず、Lubin氏は仮想通貨界の方向性(特に規制関連)について概ね満足しており、次のように述べました。

「規制当局による規制強化の動きについては、悲観的にならず前向きに捉えている

「有価証券とみなされないユーティリティトークンのトークン化セキュリティに期待しているさまざまな管轄エリアが存在し、これはアメリカでも当てはまる」

「イーサリアムおよび他のブロックチェーン技術をもって、世界中で数多くの優良アプリが作成されている(着実に前進している)からだ」

さらに氏は、こう付け加えました。

「仮想通貨界で横行しているICOなどの詐欺被害から、適切な対策を施すことは”理に適って”おり、今後は法に則った形で、適切にトークンを発行する必要がある。」

このように、業界に精通している識者たちは悲観していないものの、肝心の市場価格がいつ回復するかは、まだ定かではありません。

仮想通貨市場は、環境の変化に非常に敏感であるため、短期的に強力な回復が見込めない限り、ほかの主要通貨同様、イーサリアムの価格が低迷する可能性も十分考えられます。

Ethereum Co-Founder: Saying Cryptocurrency is a Bursted Bubble is “Shortsighted”

Mar. 19, 2018 by NEWSBTC

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア