はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

スノーデン機密文書:米国家安全保障局2013年よりビットコインユーザー監視の疑い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スノーデン機密文書
アメリカ国家安全保障局(NSA)は、元局員の内部告発者、スノーデン氏から入手した機密書類の中に、「ビットコインの送信者と受信者の追跡を促す」ことを緊急の優先事項とし、ビットコインのブロックチェーンを世界中で監視してきたと示唆する文書が存在することが明らかにした
監視の目的は
匿名性の高いビットコイン取引を通した「オンライン電子通貨サービス」を悪用して、資金移動や資金洗浄などの組織的犯罪を繰り返す「サイバー組織」の動向を把握することを目的とした監視であると、その正当性を主張する注釈がある

3月20日に発表された、「敵対者的ジャーナリズム」を標榜するオンラインニュース The Intercept のレポートによると、同社がアメリカ国家安全保障局 (NSA)元局員の内部告発者、エドワード・スノーデン氏から入手した機密書類の中に、

NSAは「ビットコインの送信者と受信者の追跡を促す」ことを緊急の優先事項とし、ビットコインのブロックチェーンを世界中で監視してきたと示唆する文書

が存在することを明らかにしました。

ビットコインのブロックチェーンの監視

2013年3月に書かれたこの機密文書によると、NSAはビットコインの公的台帳であるブロックチェーンを監視するだけに留まらず、世界中のインターネット通信データを分析、ユーザーの匿名性を低下させるソフトウェアを使用することで、データをかき集めているようです。

メモの一つは、

  • ユーザのパスワード
  • インターネット活動状況
  • 固有機器識別番号(MACアドレス)

などの、個人情報を収集していることを示唆しています。

レポートによると、NSAは2013年より「コードネーム:OAKSTAR」というプロジェクトで、ビットコインユーザーのインターネット上での活動を監視し始めており、他のリーク文書によると、OAKSTARのサブプログラムである「MONKEYROCKET」は、仮想通貨取引の発信者をピンポイントで特定することに一歩一歩近づいている可能性まで示唆しています。

さらにリークされた文書は、NSAがビットコインユーザー情報を調査するため、2013年にスノーデン氏がNSAの偵察活動を告発した際に初めて暴露された、「XKeyScoreシステム」という、極めて強固なグローバルインターネット監視システムを使用している可能性をほのめかしています。

目的と今後

スパイ映画さながらの内部機密文書内容ですが、NSAの任務の目的は、匿名性の高いビットコイン取引を通した「オンライン電子通貨サービスを利用し、資金移動や資金洗浄を行う組織的犯罪やサイバー組織を注視することである」と記されており、一般のビットコイントレーダーをターゲットにしているわけではなさそうです。

しかし、NSAの目的が完全に明らかになったわけではなく、金融取引のプライバシーの重要性を強く認識しているビットコインコミュニティは、警戒心を抱かざるを得ません。特にプライバシーを優先するユーザーは、他の「プライバシーを意識した」通貨に乗り換えることもあるだろうと、コーネル大学(CornellUniversity)准教授で仮想通貨契約イニシアチブの共同ディレクター「Emin Gun Sire」氏は、述べています。

アメリカ国家安全保障局のビットコインユーザー監視のこのニュースは、アメリカ政府が、議員の発言や法執行機関を通して表明してきた、テロ活動支援のための資金として、また資金洗浄などの目的で仮想通貨が違法使用されるのではという懸念を、全く異なる側面から照らし出したものと言えそうです。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。
05:45
米メガバンクJPモルガン、顧客のビットコイン購入を許可
CNBCによると、JPモルガンのダイモンCEOが顧客によるビットコイン購入を許可すると発表。長年の仮想通貨批判にも関わらず顧客選択の自由を重視。
05:35
1100億円相当のビットコインを買い増し、セイラーのストラテジー社
米ストラテジー社は19日夜、2025年5月12日から18日の間に総額1,100億円を投じて、7,390 BTCを購入したことを報告した。
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧