はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

BitMEXのビットコイン先物プレミアムが急落後に低迷、財務健全性リスク懸念が顕在化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トランプ大統領、回復へ

5日の米株式相場は反発。新型コロナウイルスに感染して入院中のトランプ米大統領が退院すると伝わったことや、追加経済対策を巡る協議進展への期待で楽観的な見方が広がった。

NY株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末比で465ドル83セント高(1.7%)の2万8148ドル64セントで、2万8000ドルを回復。S&P500種は、前週末比1.8%高の3408ドル60セントと上昇した。

新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領は、自身のTwitter上で退院を発表。ツイートでは、米ギリアド・サイエンシズが開発した新型コロナの抗ウイルス薬である「レムデシビル」治療薬の有効性も世界に向けてアピール。新型コロナに打ち勝ったとして、「必要以上に恐れることはない」と強調した。

陽性発表時には、先行き不透明感を嫌気してダウが急落するなど市場の混乱やホワイトハウスの機能停滞が懸念されていたが、病の峠を越えたことで市場に安堵感が広がった。

ビットコイン動向

6日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+0.73%の113.7万円(10765ドル)に。

海外アナリストのil Capo Of Crypto(@CryptoCapo_)は、ビットコイン先物の資金調達率(funding rate)に注目。このまま11,000ドルをブレイクするなら、溜まったショートポジションのカバーを伴う踏み上げが起こる可能性を示唆した。

Funding Rate

ファンディングレートとは、ポジション保有コストのことを指しており、ポジションを保有し続ける限り掛かるコストのこと。ファンディングレートを確認することで、投資家の保有ポジションが、買いか売りかに大きく傾いていることが把握できる。

伝統的なアセットクラスでの先物価格は、おおまかに示すと「現物価格-保有期間の収入(配当金等)+金利等の調達コスト」という計算式となっており、仮想通貨の先物価格は「現物価格」と相場の需給を表す「ファンディングレート」の2点から成り立っている。ファンディングレートが大幅プラスの時はロングポジションにマーケットが傾いており、大幅マイナスの時はショートポジションに大きく傾いていることを示唆している。

BitMEX先物に異変

一方、ビットコイン先物市場では、異変も起きている。

BTC無期限先物 3ヶ月ベーシス

仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXの原資産に対する先物価格乖離(プレミアム)が続落。ほぼゼロ乖離を記録した。先物市場では需要に応じて高いプレミアムが発生することから、先物を取引する投資家が同社の「財務健全性リスク」を懸念していることを示唆している。

これは、日本時間2日に判明した、米司法省(DOJ)と米商品先物取引委員会(CFTC)が、BitMEX及び、アーサー・ヘイズCEOらを告発したことが発表されたことに起因しており、その後同取引所からビットコインの出金が続いている。

ブロックチェーン分析会社Chainalysisのチーフアナリストによると、問題が発覚した1日(日本時間2日)以降に出金された仮想通貨は、約42,000BTC(460億円相当)に及んだ。

今回の告発では、BitMEXの「米国法逃れ」が指摘されており、すでにSamuel Reed共同創業者(CTO)が拘束されていることから、問題の長期化が懸念され、同社に資金を預けていた顧客離れが加速したものと思われる。

関連:BitMEX騒動から一夜、ビットコイン出金は400億円越えに

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧