はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム2.0、ステーキングの課題に増大するDeFiの存在感|ConsenSysレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コンセンシスのDeFiレポート

コンセンシス(ConsenSys)は、DeFi(分散型金融)の第3四半期レポートを公表した。

レポートでは、Compoundのガバナンストークン配布などをきっかけの一つとしてDeFiが盛り上がりを見せたQ3を振り返っている。また、来たる大型アップデートである「イーサリアム2.0」について、新たな懸念点が指摘されていることについても言及した。

レポートでは、今期のDeFiを4つのトレンドキーワードで表現した。それは、「AMM」、「ガバナンストークンとイールドファーミング」、「フォーク、デリバティブ、ネットワーク効果」、「奇妙なDeFi」というものだ。

AMMとは、オート・マーケットメイカーの頭文字であり、注文を約定させる役割を自動化させたものだ。AMMプラットフォームのユーザーは注文を出せば約定されるが、その裏に注文を一手に引き受けるような集権的な存在はいない。レポートによると、Uniswapを含めたAMMプロダクトが現在、DEX市場の9割以上を占めているという。

「フォーク」については、SuhiSwapやCREAMといった主要なDeFiプロトコルからフォークして生まれたプロトコルを。「奇妙なDeFi」については、インターネット文化とリンクし、インターネット・ミーム(Internet meme)などがDeFiと結びついた経緯などについて解説している。また、コンセンシスが以前、重要性を指摘していたDeFiにおけるUX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性について、レポートでは、yearn.financeなどが、ユーザーエクスペリエンスにフォーカスしたプロダクトであるとして評価されている。

イールドファーミングについては、以下の記事で詳しく解説している。

関連:イールドファーミングでは何が起こったのか

イーサリアム2.0に新たな課題

一方、DeFiが想定以上の盛り上がりを見せていることで、新たな課題が登場しているとレポートでは指摘された。それは、イーサリアム2.0のステーキング開始において、これらのDiFiプロダクトが障害になり得るというものだ。

イーサリアム2.0では、イーサリアムのコンセンサス・アルゴリズムについて、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行が行われる。PoSでは、イーサリアムを一定量保有している人がステーキングを行いネットワークに貢献することで、報酬を得ることができる。

しかし、現在、DeFiにおいてガバナンストークンの配布などによって、より魅力的なリターンを提供するプロダクトが出現しており、そういったより大きなリターンをもたらすプロダクトにイーサリアムが移動、結果としてイーサリアムのステーキングが集まりにくい状況が発生し得るという予見だ。

レポートによると、このイーサリアム2.0(フェーズ0)は今年度中にもローンチされる可能性が高いという。

イーサリアムを預ける(バリデータになる)ことで得られる報酬がどれほどになるかの正確なパーセンテージは固定値ではなく、他のDeFiプロトコルが、より高いリターンを提供する可能性もあり得る。

レポートでは、多くのファクターが決断に関わってくることから、「時間だけがイーサリアム保有者の選択を明らかにするだろう」という表現にとどめている。

参考:ConsenSys

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧