WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

相次ぐ企業のビットコイン市場参入 米国規制とBTC大口保有企業の新たな動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手企業参入と規制の明確化

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は500万円を超え続伸している。

米電気自動車メーカー テスラ社による15億ドル(1600億円相当)のビットコイン購入が、すでに強気相場に突入していたビットコイン市場に追い風となったのは周知の通りだ。その後も米老舗銀行で世界最大手の信託銀行 バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)の仮想通貨カストディサービス参入、クレジットカード大手マスターカードの仮想通貨決済参入など、世界の金融大手が仮想通貨事業に関わり始めていることが、相次いで明らかになってきた。

関連: ビットコイン最高値更新 BNYメロンの仮想通貨事業展開に関する報道受け

関連:マスターカードも仮想通貨決済へ本格参入 年内にも対応開始へ

このような状況を受け、米証券取引委員会(SEC)のHester Peirceコミッショナーは、明確な仮想通貨規制の体制を整えるため、何らかの行動を起こすことが急務であると述べた。仮想通貨支持の立場から「クリプトママ」の愛称でも知られるPeirce氏は、革新的な技術に支えられた仮想通貨の発展を妨げない、明確かつ柔軟なルール作りの必要性を提唱してきた。

Peirce委員長はロイターとのインタビューに応じ先月末注目を集めた「ロビンフッド事件」をはじめとするゲームストップ株などの「Reddit Rally」(レディット・ラリー)やテスラ購入により仮想通貨に対し高まる企業からの注目について言及。ゲームストップ株などの急騰から断言的な取り締まりを行うのは時期尚早としつつ、若い世代の投資家が市場に参加するのは良い動きだと述べた。

また仮想通貨の規制については、先週テスラ社の総額1550億円のビットコイン購入や大手企業が多数業界への参入を表明したことを受け、「ますます規制の明確化への緊急性を増す」と説明。引き続き米国の規制当局から仮想通貨に対する規制の明確化を強調した。

先月のForkastとのインタビューでPeirce氏は、「率先して明確な仮想通貨規制枠を設定していない」とSECの規制アプローチについて苦言を呈した。SECはこれまで、個別の仮想通貨関連企業に対する訴訟を通して、規制を明確にする手法を取ってきたが、「それは正しい方法ではない」と述べていた。

企業側の参入を妨げる規制の不確実性は、現在の状況から早急に対応するべき問題だとして、指摘した格好だ。

SECは昨年12月、米リップル社の販売した仮想通貨XRPが未登録証券にあたるとして、同社を提訴し、現在も係争中だ。来週22日(米時間)には審理前会議が予定されており、今後の日程調整等を行う。

関連:SEC理事Hester Peirce氏、リップル訴訟後の初コメント──米国規制と有価証券問題について

ビットコイン投資戦略

一方、企業によるビットコイン投資に先鞭をつけた米MicroStrategy社は、事業戦略の一環として、継続してビットコインを購入する予定であることが、先日公開された年次報告書で明らかになった。

同報告書では「ビットコインの購入戦略」という項目が設けられ、同社のビットコインに対する取り組みが次のように説明されている。

  • 市場の状況に応じて、ビットコイン購入のための資金調達のため、債権または株式を発行
  • ビットコイン購入戦略は既存の分析ソフトおよびサービス事業を補完するものと位置付ける
  • ビットコイン購入は、同社ブランドの認知度を高め、新規顧客の獲得につながる
  • 定期的にビットコインに関する啓蒙活動を行う
  • ブロックチェーン分析等、ビットコイン関連技術を同社の製品に導入する機会を検討する

特筆すべきは財務資産としてビットコインを保有する方針の他にも、収益をビットコインの購入のための資金調達目的で時折「株式や負債の証券を通して資金調達を行う」可能性が示唆された点だろう。

報告書によると、2021年2月8日時点で、MicroStrategy社が保有するビットコインは7万1079BTC、購入総額は11億4500万ドル、平均購入価格は1BTCあたり1万6109ドル(約169万円)だという。(手数料・経費込み)

仮想通貨関連事業に参入か

このような取り組みを裏付ける同社の求人情報も、明らかになっている。「データインテリジェンスをブロックチェーンと仮想通貨の分野に導入する」ため、ブロックチェーン・データアナリストおよびデータエンジニアを募集している。新事業に関する詳細は明らかにされていないが、企業向けの情報分析ソフトが同社の主軸であることから、仮想通貨データ分析に関連する事業ではないかと推測される。

企業財務の観点からビットコイン投資に踏み切ったMicroStrategy社だが、同社の強みとビットコインの特性が結びつくことで、大きな相乗効果を生み、仮想通貨業界の発展へ寄与する可能性も感じさせる。

関連:ビットコイン大量保有のMicroStrategy社、仮想通貨関連事業にも参入か

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/12 日曜日
12:00
「実証実験から社会実装へ」バイナンスが描く2027年のWeb3と日本市場戦略
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」にプラチナスポンサーとして参画するBinance Japanが、2027年の「社会実装」フェーズや円建てステーブルコイン対応、日本市場への取り組みを語った。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(7/10)|ストラテジーのBTC売却・BTC相場分析・ETH開発計画の動向まとめ
今週は、ストラテジーによる350億円相当の仮想通貨ビットコイン売却、ビットコインの相場分析、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏による最新ロードマップ公表に関する記事が関心を集めた。
07/11 土曜日
13:30
イーサリアム、温室効果ガス排出量を99%以上削減
ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターは、PoS移行後の仮想通貨イーサリアムが電力需要を大幅低下させ、温室効果ガス排出量が99%以上減少したとする報告書を公表した。
12:00
規制はコストではなく「堀」、NERO Chain創業者に聞く2026年のWeb3業界
WebX2026プラチナスポンサーの豪州発レイヤー1「NERO Chain」創業者Jake Stolarski氏に取材。規制対応を強みとする金中心のRWAトークン化と、規制を「堀」と捉える2026年のWeb3市場観を聞いた。
11:35
ソラナ初期クジラ、23億円相当SOL盗まれたか
オンチェーン調査者のZachXBT氏は10日、ソラナのジェネシスブロック配布に関連する初期クジラのウォレットから約18万900SOLが盗まれた可能性があると報告した。一部はイーサリアムにブリッジ転送されたという。
10:20
ビットコイン6.4万ドル台へ上昇、現物主導の買いと原油安が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日から11日朝にかけて上昇した。7月初旬には一時5万7,000ドルまで下落し、年初来安値を更新していたが、足元では6万4,000ドル台まで回復。
10:05
ジーキャッシュ、ZEC偽造脆弱性対応の「Ironwood」アップグレードで実施日程公開
プライバシー仮想通貨ジーキャッシュがOrchardプールの脆弱性に対応する『Ironwood』アップグレードの実施日程を発表。フルノードのZebra移行も並行して進む。
09:40
米住宅法、CBDC禁止条項含み自動発効へ トランプ大統領署名拒否
トランプ大統領が米住宅法への署名拒否を表明した。法案は11日深夜に自動的に法律となり、連邦準備制度理事会によるCBDC発行を2030年末まで禁止する条項も発効する。
08:35
SKハイニックスのトークン化株式がソラナで取引開始、米ADR上場と同時に
韓国の半導体大手SKハイニックスが10日、米ナスダックにADR上場。約280億ドルの調達額は2014年アリババIPO以来最大の外国企業上場規模で、同日ソラナ上でもトークン化株式の取引が始まった。
07:15
AIエージェントで新たな取引体験の実現へ、ビットバンクが実証実験開始
仮想通貨取引所ビットバンクは、AIエージェントを通じた新たな取引体験の実現に向けて実証実験を開始。実証実験の背景や内容、将来的な目標について説明している。
06:55
米上場エンペリー・デジタル、AIデータセンター資金調達のため1400BTC売却
米ナスダック上場のエンペリー・デジタルが5月7日以降にビットコイン1,400BTCを売却し、約8,710万ドルを調達した。AIデータセンター投資や債務返済に充てる方針で、7月10日時点の保有残高は1,514BTCとなった。
06:25
暗号屋、銀行振込対応のステーブルコイン決済「すてぶるペイ」を発表
合同会社暗号屋は10日、銀行振込でステーブルコイン決済を実現する「すてぶるペイ(STBLpay)」を発表した。利用者はウォレット不要、加盟店は与信審査なしで導入でき、7月開催のWebX2026でもデモ展示を実施する。
05:55
英大手銀、2026年末ビットコイン10万ドル予測を維持
英スタンダードチャータードが2026年末ビットコイン価格10万ドルの予測を維持した。ストラテジーのBTC売却を「ノイズ」と評価し、同社が優先株担保へ戦略転換しているとの見方を示した。
05:00
USDC発行企業サークル、信託銀行設立の最終承認を取得
米ステーブルコイン発行大手のサークルは10日、米通貨監督庁から国法信託銀行の設立最終承認を受けた。デジタル資産の機関向けカストディ提供と、将来的なUSDCの準備資産管理を計画中。
07/10 金曜日
19:01
片山金融相、仮想通貨ETFの国内解禁に改めて意欲
片山さつき財務・金融担当相がQUICKセミナーで仮想通貨ETFの国内解禁検討を表明。仮想通貨を金融商品と位置付ける金商法改正案は参院審議中で、成立すれば2027年度施行の見通し。SBI証券・楽天証券は仮想通貨投信の販売準備を進める。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧